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2010年5月31日 (月)

[映] 消されたヘッドライン

 陰謀物だろうなーと思っていたのだが(実際そうなのだが)、これ、BBCのミニシリーズの映画版。「ステート・オブ・プレイ」と言えばわかるだろう、原題はそのまま"State of play"である。ほぼそのまんまのストーリー展開なので、内容を知っている者としては、イマヒトツ新鮮みに欠けたのが残念。

 ワシントンDCで、麻薬中毒の黒人男性が路地で射殺された。翌日の朝、下院議員コリンズの元で働く女性職員が、地下鉄で事故死。ワシントン・グローブ誌の記者カルは、この二つの事件に奇妙な関連があることを偶然に知る。彼は、学生時代の友人でもあるコリンズから事情を聞き、真相を探り始めるが…

 ストーリー展開はほぼ同じ。違うのは、舞台がロンドンからワシントンDCになったこと、役者が代わったことくらいだ。展開を知ってしまっているので、展開の巧みさは感じられなかった。できるのはドラマ版との比較くらいだろうか。

 カル役にラッセル・クロウ。ううむ… 彼でもいいのかもしれないが、あの髪型は似合わないと思う。ちょっと残念。デラ役に、レイチェル・マクアダムス。彼女はキュートでなかなか良かった。コリンズ役のベン・アフレックは、ピッタリの配役。巨大軍事産業に脅威を感じて戦う若き議員であり、不倫するような男でもある。カルの上司、編集長役に、ドラマ版ではビル・ナイだったのに対してこちらではヘレン・ミレン。女性になっても、なんら遜色のない感じではある。コリンズの妻アン役に、ロビン・ライト。あまり出番が無かったので、まぁ、誰でもいい感じだ。ショーン・ペンと離婚訴訟とかゴタゴタしている様子。ラストネームから「ペン」が外れてのクレジット。うまく行っていると思っていたので、残念。ドミニク・フォイ役には、ジェイソン・ベイトマン。彼もあの髪型は似合わないなぁ。役には合ってたと思うけど。

 全体として、1時間もの6話分を、よく2時間ちょいにまとめたなと言う気はするが、ドラマ版と比べて特別面白くなったと言う感じではない。役者も集めすぎな気がする。ただ、これを単独で見れば、なかなか面白いストーリーなのかもしれない。

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2010年5月27日 (木)

[映] オーストラリア

 ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン主演、オーストラリアを舞台に、壮大な物語が繰り広げられる。そして長い。最初に言ってしまうと、ストーリーとしては、とても面白い。だが、ご都合主義というかなんというか、アボリジニの人たちにしてきたことをさらりと描いてしまう辺り、ちょっと納得がいかない面もある。

 第二次世界大戦直前のイギリス。貴族のサラ・アシュレイは、オーストラリアへ行ったまま戻らない夫を連れ戻すため、ダーウィンの街へ。出迎えたのは、無骨な牛追いの男ドローヴァー。だが、彼女が農場に到着すると、夫は何者かに殺されていた。一人残され、途方に暮れるサラだったが、1500頭の牛を売って牧場を立て直す決心をした彼女は、ドローヴァーたちと共に牛を追って港へ向かうが…

 前半のちょっとコミカルな感じ、壮大なオーストラリアの大地で、牛追いをする辺りは、シティ・スリッカーズにちょっと感じが似ている。だが、ストーリーはもっとシリアスなはずで、後半、「風と共に去りぬ」チックにもなるし、お決まりの男女の仲もあり。ハッピーエンド丸見えの展開は、昔の西部劇のようでもある。笑えるシーン、泣けるシーン、感動的なシーン、壮大なシーン、2時間45分の大作だけあって、盛りだくさんだし、そういう意味ではなかなか面白い。

 なんと言っても、アボリジニと白人の混血で、みんなからクリームと呼ばれて蔑まれている少年、ナラが愛らしい。彼の勇気に励まされるし、無邪気に語るナレーションもいい。

 ナラのナレーションではあるが、どう考えても白人の脚本家だろうと言う感じだ。白人への同化政策って何なのいったい。今の過剰な動物愛護は、その反動なのか? そんな過去を、悪びれる様子もなくサラリと娯楽大作に入れてしまう辺り、調子良いなと言う気もする。責めてきた日本兵がアボリジニの男を撃ち殺すシーンまで盛り込んでくれて、嫌味か? 整然と、寒々としたイギリスの風景とは対称的に、雄大で、野性味のある、イキイキとしたオーストラリア。オーストラリアの観光広報としてはバッチリかもしれない。

 去年、映画館に見に行こうかどうしようか悩んでいるうちに終わってしまっていて、見そびれた。まぁ、一年待てばテレビで見られるのだから、行かなくて良かったのかもしれない。なにより、劇場で2時間45分はつらかったかもね。

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2010年5月25日 (火)

[映] チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室

 ロバート・ダウニーJr.目当てに見たのだが、主演のアントン・イェルチンが素晴らしい。Bムービーかと思いきや、意外と楽しめる作品だ。

 美人ママと豪邸に暮らすおぼっちゃま高校生チャーリー・バートレット。成績優秀であるにも関わらず、何かと問題を起こして名門校を次々と追い出されてしまった彼は、ついに公立高校へ転校することに。当然のようにイジメのターゲットになるチャーリーだったが、持ち前の頭脳を活かし、またまた怪しいビジネスを思いつく。それは、トイレで生徒のカウンセリングし、その症状で自分がセラピストにかかって薬を処方してもらい、生徒達に高値で売りつけると言うものだった…

 かわいい顔してなんともびっくりな青年である。だが、彼にはちっとも悪気がないところがまた面白い。どうやら彼の家は金持ちであり、金に困っている様子もない。つまり金儲けがしたくてやっているわけではない。ただ友達の悩みをなんとかしてあげたい、そしてみんなの注目をあびたい、人気者になりたいだけなのだ。

 そして面白いのがこの高校の校長。彼は酒におぼれた前歴があるらしい。今はなんとか立ち直ったようだが、言う事を聞かない生徒達にウンザリしている。そしてやってきたとんでもない生徒。しかも娘に近づいたとなれば、怒るのも無理はない。だが、そんな彼の心をも開いてしまうチャーリー。

 とにかく、チャーリー役のアントン・イェルチンが素晴らしい。こんなに芸達者な人だったとは知らなかった。彼の多才な一面を見られると言うだけでも、見る価値のある作品だと思う。校長役にロバート・ダウニーJr.。ちょっと陰のある男を好演。

 PG12指定だが、それほどきわどいシーンもはない。全く期待していなかっただけに、掘り出し物という感じだ。

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[映] ダウト ~あるカトリック学校で~

 2009年のアカデミー賞で、主演女優(メリル・ストリープ)、助演男優(フィリップ・シーモア・ホフマン)、助演女優に2人(エイミー・アダムス、ヴィオラ・デイヴィス)、そして脚色賞にノミネートされ、話題になっていた作品。結局受賞は逃したが、非常に気になっていた。さすがに役者がそろっている上に、脚本もすばらしく、見応えがあった。

 1960年代、ブロンクスにあるカトリック学校。厳格な校長、シスター・アロイシスは規則を重んじ、生徒達を日々厳しく指導していた。それに対し、フリン神父はより進歩的で、生徒から慕われていた。ある日、若きシスター・ジェイムズは、クラスの生徒ドナルドが授業中に神父に呼び出された後、神父がドナルドのロッカーに下着をこっそり戻すのを見てしまう。そして戻ってきたドナルドの様子がおかしかったことを不審に思う。その話を聞いた校長は、神父の性的虐待を疑い…

 まず、主要登場人物のキャラクター設定が見事だ。校長は、規則重視のいわば堅物。生徒にも厳しく指導するので、みんな校長を怖がっている。だが、年老いたシスターに対する気配りをしている辺り、心優しき女性でもある。
 彼女と対照的なのがフリン神父。生徒や信者からは人気があるようだが、もっとずっと緩い人である。シスターたちが質素な食事を慎ましく食べている時に、神父たちは酒飲んでタバコ吸って、やりたいようにやっている。
 若いシスター・ジェイムズは、フリン神父を慕っている。あこがれの存在である。校長は厳しすぎと思っている感じで、神父への疑惑を、否定して欲しいと考えている。だが神父は、はっきり「やっていない」とは言わない。
 そして、出演シーンはものすごく短いのに、ものすごく印象的な演技を見せてくれた、ドナルドの母役ヴィオラ・デイヴィス。母として、息子が性的虐待を受けているかもしれないと知っても、特に驚く様子はなく、彼に優しく接してくれるのならばそれでいいとさえ言う。そしてそれにはある理由があり、なるほど、母親としてはそう考えるだろうなと思えるのだ。

 結局、その時何があったのかは、最後まではっきりしない。およそ推測することはできるが、それは疑いでしかない。確証はないのだ。校長の行動は彼女なりの正義を通した感じだが、思ったようにはいかない。神父を黒とするならば、うまく逃げられた感じだ。なんともやるせない気持ち、モヤモヤ感が残るが、世の中そういうものかもしれない。

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2010年5月17日 (月)

[映] 路上のソリスト

 LAタイムズの記者と路上で暮らす天才音楽家の交流を描いた作品。実話が元になっているらしい。

 LAタイムズの記者スティーヴ・ロペスは、ある日、公園でバイオリンを弾く1人のホームレスに出逢う。名前はナサニエル・エアーズ。彼はかつてジュリアード音楽院に在籍していたと聞き、興味を持ったロペスは、記事のネタにするために彼を取材することに。その記事は反響を呼び、ナサニエルと深く関わるようになるロペスだったが…

 自分の記事のために、下心があってナサニエルに近づいたロペス。はじめは、楽器や楽譜を援助してくれるロペスを神とあがめていたナサニエル。だが記事が反響を呼び、ロペスがナサニエルの世話を焼くようになると、状況が変わってくる。本人はそんなことを全く望んではいないのだ。

 2人の様子の合間に、ナサニエルの過去のシーンが挿入されている。幼い頃から才能を発揮した彼は、ジュリアード音楽院に入学。だが、次第に精神を病み始める。統合失調症。妄想にとらわれ、最愛の姉をも傷つけかねない状況になり、家を出る。それ以来、路上で暮らしているらしい。

 とはいえ、彼の音楽の才能は半端じゃない。放っておくのはもったいないと、周りが思うのも当然だ。だが、彼は普通の生活になかなかなじめない。彼に薬を与えて、普通の生活をさせろと言うロペスだが、それは彼のエゴなのか。難しい問題である。

 ロペス役にロバート・ダウニー・Jr。ナサニエル役にジェイミー・フォックス。ロペスの元妻役にキャサリン・キーナー。ナサニエルの姉役に、リサ・ゲイ・ハミルトン(プラクティスのレベッカ・ワシントン)。

 その後、彼がどうなったのかはよくわからない。だが、とりあえず屋根のある場所で暮らしてはいるらしい。彼がロペスと出逢ったのは、良かったことなのだと信じたい。

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[映] オー!マイ・ゴースト

 Bムービーとは思いつつ、リッキー・ジャーヴェイスが主演ということで、気になってみてみた。なかなか楽しめる。

 妻を愛しつつも、不倫をしていた男フランクは、突然の事故死。あまりに突然のことで、自分の死を受け入れられないフランク。
 人と関わり合うことを避け、孤独を愛する歯科医ピンカス。ある日、彼は腸の内視鏡検査のために病院へ。だが、麻酔ミスで7分間臨死体験をした彼は、以後、街中のゴーストが見えるようになってしまう。彼の存在に気づいたフランクは、妻グウェンの再婚を阻止するよう、ピンカスに頼む。面倒を嫌うピンカスは断ろうとするが、グウェンに一目惚れしてしまい…

 この世に思いを残したまま亡くなったゴーストと話ができると言う点は、ゴースト・ウィスパーと似ている。ラブコメに、ゴーストの要素を取り入れた作品だ。

 ピンカスは、過去の出来事のため、心を閉ざし、人との関わりを避けている。自分勝手だし、人のことはお構いなしである辺り、モンクにも似ている。フランクの依頼を引き受けたのは、グウェンに惚れてしまったと言うのもあるが、一つ頼みを聞けば、他のゴーストを追い払ってくれると思ったから。あくまでも自己中な動機である。

 一方、グウェンには婚約者がいて、最初はピンカスなど全く眼中にないのだが、婚約者とは違う、ピンカスの飾らない人柄を見て好感を持つ。この辺は、まさにラブコメの定石だろう。ピンカスも、彼女に惹かれたことで、心を開き、他のゴーストたちにも優しい気持ちになる。

 フランク役にグレッグ・キニア。ピンカス役がリッキー。太めだし、とりわけハンサムってわけでもないし、お世辞にも格好良いとは言えないが、なんだか憎めないタイプ。思ってることがすぐに顔に出るのもまたいい。グウェン役にティア・レオーニ。

 コミカルで、ちょっとジーンとするシーンもあり、なかなか楽しめる作品だ。

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[映] ザ・バンク 墜ちた巨像

 話がちょっとややこしく、理解するのに時間がかかった… 結局、3回くらい巻き戻して見るを繰り返し、なんとか見終えた。

 インターポール捜査官のサリンジャーは、ニューヨーク検事局のエレノアと共に、ヨーロッパのメガバンクIBBC銀行の捜査をしていた。内部告発者に接触した検事局員が目の前で殺害され、さらに内部告発者自身も事故に見せかけて殺害されてしまう。軍事メーカーの社長カルビーニから、銀行が武器取引に関与していることを聞き出すが、直後に彼も暗殺され…

 アクションと、スリリングな展開は見事。だけれど、話が難しいのか、どうも理解できず。結果、眠くなり、慌てて巻き戻してもう一度見直すと言う作業の繰り返し。その割りには、結末はとってもあっけない。

 見所は、美術館での銃撃戦だろうか。これは迫力あったし、狙撃犯が格好良く見えた。ただ、彼が銃撃戦の真っ最中に防弾チョッキを脱いでしまったのは解せないが。

 サリンジャー役にクライヴ・オーウェン。エレノア役にナオミ・ワッツ。ずいぶんと老けたように思う。アップで映るシーンは、肌のキメの荒さとシワにばかり目がいってしまった。狙撃犯役にブライアン・F・オバーン(ブラザーフッドのコリンね)。出番は少ないし、殺し屋だけれど、なかなか格好良かった。

 と言うワケで、クライヴ・オーウェンが格好いい点、アクションと、スリリングな展開が楽しめる点はおすすめだが、ストーリーとしては、あまり楽しめなかった。ちょっと残念。

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2010年5月12日 (水)

[映] 幻影師アイゼンハイム

 怪しげなタイトルに、全然期待していなかったのだが、これはなかなか良かった。エドワード・ノートン出演の映画は、思いがけず楽しめる物が多い。

 19世紀末、ハプスブルグ帝国末期のウィーン。アイゼンハイムという名の、不思議な幻影を見せる魔術が人気を集めていた。皇太子レオポルドが、婚約者の公爵令嬢ソフィを伴って観覧にやってきた。だが実は、ソフィはアイゼンハイムの幼なじみ。互いに愛し合いながらも、身分の違いから引き裂かれた相手だった…

 これ、雰囲気は、「奇術師フーディーニ」と似ている。魔術師と美女の組み合わせ。だが、こちらの方が断然面白い。

 まずアイゼンハイムの生い立ちが描かれる。貧しい平民であった彼は、ある日、奇術を見たことで、その世界に目覚める。そして、公爵令嬢のソフィと出逢うのだが、当然の事ながら身分違いで会うことを禁じられる。失意の彼は、家を出て世界を旅した15年後、アイゼンハイムと名を変えて戻ってくるのだ。これだけでなんだか格好いい。

 そしてソフィとの再会。それは、偶然だったのだと思う。もしかしたら、ソフィの方は気づいて近づいたのかもしれない。だが、すっかり大人になった2人は再会することで、恋が燃え上がる。ありがちな話である。だが身分違いは変わっていない上に、皇太子の婚約者である。恋が実るハズはない。さてどうするか。そんな矢先、ソフィが死体で発見される。

 実はかなり早い段階で、オチがすっかり読めてしまい、最後はやっぱりねーと言う感じだったのだが、それでも楽しめた。アイゼンハイム役にエドワード・ノートン。ソフィ役にジェシカ・ビール。彼女の死を捜査する警部役にポール・ジアマッティ。皇太子役にルーファス・シーウェル。

 どちらかというと控え目な感じなのに、いつも毅然としているアイゼンハイムが格好いい。恋愛と、ミステリーが楽しめる作品だ。

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2010年5月 9日 (日)

[映] ウォッチメン

 映画館で見そびれたので、とっても楽しみにしていた作品なのだが、どうも話が難解すぎて理解できず。あちこちで解説を読んで、やっと納得した。

 1930年代、アメリカではスーパーヒーローたちがミニッツメンという集団を編成、犯罪者達と戦っていた。その後、引退した彼らに代わり、ウォッチメンと呼ばれる新集団が悪と戦っていたが、77年、キーン条例が可決され、彼らは活動を禁止されてしまった。そして85年。ニクソン政権は、ソ連との冷戦状態が続き、核戦争に突入しかねない状況の中、引退していたウォッチメンのメンバーの一人、コメディアンが暗殺された。彼の暗殺を調べ始める、元仲間のロールシャッハだったが…

 まず、冒頭に状況設定らしき映像がサラッと流れるのだが、それだけではまるで状況がわからない。どうやらベトナム戦争に勝利してしまったらしいこと、その陰には謎の青い人物が関係しているらしいことはわかるのだが、ミニッツメンとウォッチメンの違いもよくわからず、とにかく状況が飲み込めないままストーリーが展開。黒幕とその目的は最後にわかるのだが、どうもモヤモヤ感が残った。

 ネットでいろいろ調べた結果、元のアメコミ原作では、もっとしっかり詳しく説明があるようだ。その辺、読んでしっかり理解してから見た方が楽しめそうだ。

 とりあえずわかったのは、ありがちなヒーロー物とは全く違うと言うこと。活動ができない元ヒーローという意味では、アニメの「Mr.インクレディブル」と似ている。マスクをはがせば普通の人ということなのだが、こちらはもっと人間くさい。確かに悪者退治をしているのだが、図に乗って悪いこともしている輩もいる。彼らの活躍のおかげで、歴史が変わり、アメリカとソ連は依然として冷戦状態。核による脅威が去らず、危機的状況である。ヒーローが何人もいても、さすがにそこまでは阻止できない。そこで考えた秘策とは… と言う結末が見所。

 2代目シルク・スペクター役にマリン・アッカーマン。Dr.マンハッタン役にビリー・クラダップ。ロールシャッハ役にジャッキー・アール・ヘイリー。35歳の白人男性と言われていたが、そりゃちょっとサバ読み過ぎ。コメディアン役にジェフリー・ディーン・モーガン(スーパーナチュラルでもお馴染み、グレイズ・アナトミーのデニー)。二代目ナイト・アウル役に、パトリック・ウィルソン(エンジェルス・イン・アメリカのジョー)。初代シルク・スペクター役にカーラ・グギーノ(スピンシティのアシュレー)。

 R15指定である。かなり残酷なシーンが出てくるし、大人のシーンもあるので、お子さまには向かない。それに、世界史を多少は知っていないと、実際の歴史とどこが違うのかわからず、ますます混乱してしまうだろう。とにかく、状況設定を少しは頭に入れてから見ることをおすすめする。なかなか深い作品なのだが、理解不足でイマヒトツ楽しめなかった。

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2010年5月 8日 (土)

[映] ロックンローラ

 スナッチのガイ・リッチー監督ということで期待していたのだが、ちょっとハズされた感じ。だが、まぁそこそこ楽しめるだろうか。

 舞台はロンドン。チンピラのワンツーと仲間たちは、不動産業に手を出すが、失敗。その際、街を牛耳るレニーに多額の借金を作ってしまう。同じ頃、ロシアの実業家も不動産業に参入するべく、レニーに助言を求めにやってくる。その時に、担保として一枚の高価な絵をレニーに預けるのだが…

 ワンツー役に、ジェラルド・バトラー。レニー役にトム・ウィルキンソン。謎の会計士役にサンディ・ニュートン(ERのケム)。アーチー役にマーク・ストロング(シャーロック・ホームズのブラックウッド卿)。ローマン役にジェレミー・ピヴン(アントラージュのアリ)。

 レニーの右腕アーチーの語りで始まるこの作品。おそらく主役はワンツーたちなのだろうが、あまりいいところはなく、おバカなチンピラがバカやって殺されそうになるが、なんだかうまく逃げ延びちゃったと言う感じである。この作品で一番光っていたのは、レニーの義理の息子ジョニー・クイド、そしてアーチー。アーチーがとてもクールで格好良く、私個人的には一押しキャラ。

 感じとしては、スナッチととても似ているのだが、スナッチほどヒネリはない。前半、おもしろさがわからず、何度も中断してしまった。だが、後半はなかなかテンポよく、楽しめた。終わりよければ全て良し?

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2010年5月 5日 (水)

[映] ベッドタイム・ストーリー

 お子ちゃま向け作品ながら、出演者はなかなか豪華。吹き替えで見てしまったのがちょっと失敗な感じではあったが… なんで吹き替えで先に放送しちゃうのよ! >WOWOW

 その昔、家族で小さなモーテルを営んでいたブロンソン一家。だが、経営難から、やむなくモーテルを手放すことに。買い取ったホテル王ノッティンハムは、長男スキーターに、見込みがあれば将来ホテルの経営を任せると言うブロンソンの条件を受け入れた。
 25年後、大きなノッティンハムのホテルで設備係として働くスキーター。彼は、姉の子供達を数日間預かることに。はじめは戸惑っていた彼だったが、子供たちにベッドタイム・ストーリーを聞かせたところ好評に。しかも、翌日、子供達が創作した話が現実になり…

 スキーター役にアダム・サンドラー。彼の父役にジョナサン・プライス。姉ウェンディ役にコートニー・コックス。彼女の友人役にケリ・ラッセル(フェリシティの青春のフェリシティ)。ノッティンハム役にリチャード・グリフィス(ハリー・ポッターシリーズのヴァーノン・ダーズリー)。彼に胡麻をする部下役にガイ・ピアース。彼と愛人関係の受付嬢役にルーシー・ローレス(バトルスター・ギャラクティカのディアナ)。

 おとぎ話の映像が楽しい。ケリ・ラッセルが、カラスになったかと思えば、人魚になったり。スキーターは、ホテル業に対する熱意は人一倍ということらしいが、特にその辺の実力を見せてくれるようなシーンはなく、ホテル業界のお話はオマケと言う感じ。ストーリーとしては物足りない感じもするが、親子で楽しく見るにはいいのかもしれない。

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[映] HACHI

 忠犬ハチ公ハリウッド版である。特に期待もせず、とりあえずリチャード・ギア主演だし、見てみるかと言う感じで見た作品。まぁ、思った通りである。

 アメリカ東海岸、郊外のベッドリッジ駅。寒い夜、出張から戻った大学教授、パーカー・ウィルソンは、迷い犬を見つける。妻に反対されつつも、飼い主が現れるまでと言う約束で、犬を家に置くことにしたパーカー。犬は日本の秋田犬で、首輪についていたタグに「八」と書かれていたことから、ハチと名付けかわいがる。成長したハチは、毎朝パーカーを駅まで見送り、彼が戻る時刻に駅まで迎えに行くと言う毎日。だが、ある日、パーカーは講義中に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった…

 お馴染みの忠犬ハチ公の物語、ほぼそのまんま、舞台がアメリカという感じだ。想像したとおりの展開だし、なんの驚きも、ヒネリもなく、淡々と進む。この作品の見所は、パーカーとハチの関係だろう。前半のこの描写があってこそ、後半のハチの行動が涙を誘うのだ。

 パーカーのみならず、駅員やホットドッグ売りなど、周りの人物の暖かい視線もある。パーカー役にリチャード・ギア。妻役にジョアン・アレン。友人の日系人教授役にケーリー・ヒロユキ・タガワ。駅員のカール役に、ジェイソン・アレキサンダー(サインフェルドのジョージ)。ホットドッグ売りにエリック・アヴァリ。

 スリルもないし、アクションもないが、しっとりとした映像、パーカーとハチの心温まる関係を見たい人にはいいのだろう。特に犬好きにはいいかもしれない。

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[映] 第9地区

 今年のアカデミー賞で、4部門ノミネートされながら、1つも受賞できなかった作品。でもなんだかものすごく気になって、ららぽーと磐田まで見に行った。だってシネプレーゴで上映してくれないんだもん。

 南アフリカ、ヨハネスブルグ上空に、突如巨大宇宙船が現れた。船内のエイリアン達は、船の故障で身動きが取れない状態。南アフリカ政府は、弱り果て、難民となった彼らのために仮設住宅を準備し、第9地区と名付けて住まわせることにした。
 28年後、すっかりスラム化してしまった第9地区に、周辺住民達の抗議が殺到。
超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者となったヴィカスは現地入りし、立ち退き書類にサインさせようと訪問して回るのだが…

 
難民となったエイリアンたちの住む第9地区がすっかりスラム化。その立ち退きを迫る責任者ヴィカスの物語である。一見ドキュメンタリー風の作り。ヴィカスを知る人物たちが、彼について語るのだ。なかなか面白い。

 ヴィカスは、普通の男である。
特別優秀でもなければ、特別仕事ができないわけでもない。特別強いわけでも、特別正義感が強いわけでもない。愛する妻と子供のいる普通の男。今回の責任者抜擢も、妻の父親が幹部だったから。突然の抜擢で、昇進だ~と単純に喜ぶヴィカス。エイリアンに対して特別な思い入れがあるわけでもない。現地入りして、エイリアンたちにかなり酷いことをして回る兵士達を見ても、何とも思わない。

 そんな彼が、あることをきっかけに「変わる」。凡人から、ある種の重要人物へ。差別する側から、差別される側へ。地球人からエイリアンへ。そして、自分のことしか考えていない人間から、他者を思いやる人間へ。

 エイリアンたちは、エビのような、昆虫のような、グロテスクな見た目。だが、彼らにも愛情があり、故郷を思う気持ちがある。人間となんら変わりないのだ。彼らの目的は、地球を脱出して故郷へ帰ること。南アの人々だって、早く彼らに出ていって欲しいと思っていたのだったら、なんでもっと早く手伝ってあげなかったのかと思う。ちゃんと話し合っていれば、きちんと意志の疎通を図っていれば、もっとうまく解決できたのに。コミュニケーションって重要だと、つくづく思った。

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[映] ワルキューレ

 去年劇場公開されていて、見に行こうかどうしようか、散々迷っているうちに行きそびれてしまった作品。実話に基づいていると言うことなので、結果は見えているのだが…

 第2次大戦末期のドイツ。祖国を愛し、忠誠を誓っているは、あまりに非人道的な悪行を重ねるヒトラーに絶望していた。そのころ、ヒトラーを企てていたがことごとく失敗していたメンバーたちは、彼を仲間に入れ、最後の計画を進める。それは、名付けてワルキューレ作戦。画期的な作戦だったが…

 ドイツ国内で有事の際に、反乱勢力を鎮圧するための“ワルキューレ作戦”と言うのがあったらしい。これを利用して、ヒトラーを暗殺した後、ナチス政権を転覆させて実権を握ろうと言う計画だったらしい。うまく行けば、歴史が変わっていただろう。だが、そうはならなかったことを、みんな知っている。結末を知った上で、どれくらい楽しめるのか。

 作戦を練り、準備し、実行に移す辺りは、とてもスリリング。今のように高機能の爆弾はないので、ちゃんと爆発するかどうかが微妙というのもまた不安材料だ。計画通りに行かなかった場合、とっさにどういう行動をとるか。その辺りはなかなか面白い。

 成功するか、失敗するかわからないと言う意味のスリルはない。どうせ失敗しちゃうんでしょと言う気持ちが、ついて回ることは確かだ。だが、ドイツにもこういう人たちがいたと言うことを知るのは、重要である。残念ながら失敗してしまったけれど、彼らの志を忘れてはならない。決してムダではなかったと信じたい。

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2010年5月 1日 (土)

[ド] フラッシュ・フォワード

 とーっても気になっていたドラマ、#1だけちょっと先に見ることができた。5月にAXNで#1の放送があるのだが、日経エンタテイメントの海外ドラマスペシャル2010夏号に、おためしDVDがついていたのである。ワクワクしながらさっそく鑑賞。

 2009年10月6日。FBIロサンゼルス支局の捜査官マーク・ベンフォードは、相棒ディミトリと共にテロリストを尾行していた。相手に気づかれ、カーチェイスの真っ最中に、突然意識を失った2人。だが、意識を失ったのは2人だけではなかった…
 マークが意識を取り戻すと、辺りは大惨事となっていた。なんとか車からはい出した彼は、その辺りの全員が意識を失ったことに気づく。現場をディミトリに任せ、家族の安否を確かめるため、妻に連絡を取る。外科医の妻オリビアは、オペの直前に意識を喪失していた。そして、それは全世界、全人類に同時に起こったとわかる。
 さらに、彼らが意識を失っていた2分17秒間、不思議なヴィジョンを見ていたことが判明。しかも、みんな2010年4月29日午後10時のもの。全人類が、未来を見たのか?

 もうこの#1には大興奮。見たのがちょうど2010年4月29日だったこともあり、下の子と大盛り上がりである。なぜみな一斉に意識を失ったのか、なぜ未来を見たのか? またマークの見たヴィジョンは、今後の彼らの捜査に関わることでもあり、好奇心をかき立てられる。

 マーク役は、「マンデラの名もなき看守」のジョゼフ・ファインズ。ディミトリ役にジョン・チョー(映画版スタートレックのスールー役!)。オリビア役にソーニャ・ヴァルゲル(LOSTのペニー)。アーロン・スターク役でブライアン・F・オバーン(ブラザーフッドのコリン)。また、#1には出ていないが、量子物理学者役でドミニク・モナハン(ロード・オブ・ザ・リングのメリー、LOSTのチャーリー)、そして研究者の役で竹内結子と言うのも面白い。

 本放送は今夏。待ち遠しい。

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[ド] デクスター4 #12

 なぜかまた、一挙放送となったデクスター4。一気に結末まで見ることができて良いようにも思うが、毎週見る楽しみが無くなってしまったようにも思う。とにかく、最終話まで見てしまったので、しばらくは余韻に浸るしかない。

 シーズン1ではアイストラック・キラー。シーズン2では、自分自身がベイ・ハーバー・ブッチャーとして追われる身に。シーズン3では、なんとパートナー出現。デクスターは私生活でもパートナーを得て、幸せな結婚生活を送っているハズだった。

 シーズン4では、デクスターが子育てに奮闘している姿が。眠いのに眠れない日々。集中力を欠き、仕事にも支障が出てしまう。そんな折り、ランディが、新たな連続殺人の捜査のためにやってくる。名付けてトリニティ・キラー。FBIでは連続殺人と考えていないのだが、ランディは一早くそのことに気づく。

1.浴室での失血死する若い女性。
2.飛び降り自殺する子持ちの女性。
3.撲殺される男性。

一見、何の関連もないような、この3つの事件が、実はつながっていることがわかる。そしてついに犯人を独自に突き止めたデクスターは、彼に近づき… と言う後半がかなりスリリング。

 と言っても、最後はデクスターが彼を仕留めるんだろうなと、だいたいの想像はつく。今回もそう高をくくっていたら… 最終話はあまりにショッキングで、しばらく頭から離れなかった。そんなぁ…

 と言うワケで、しばらくは呆然とした日々。そして、これからデクスターはどうするんだろうと考えると、早くもシーズン5が待ち遠しい。しかし、マイアミにはそんなにたくさん連続殺人犯がいるんだろうか…??

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