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2010年5月 5日 (水)

[映] 第9地区

 今年のアカデミー賞で、4部門ノミネートされながら、1つも受賞できなかった作品。でもなんだかものすごく気になって、ららぽーと磐田まで見に行った。だってシネプレーゴで上映してくれないんだもん。

 南アフリカ、ヨハネスブルグ上空に、突如巨大宇宙船が現れた。船内のエイリアン達は、船の故障で身動きが取れない状態。南アフリカ政府は、弱り果て、難民となった彼らのために仮設住宅を準備し、第9地区と名付けて住まわせることにした。
 28年後、すっかりスラム化してしまった第9地区に、周辺住民達の抗議が殺到。
超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者となったヴィカスは現地入りし、立ち退き書類にサインさせようと訪問して回るのだが…

 
難民となったエイリアンたちの住む第9地区がすっかりスラム化。その立ち退きを迫る責任者ヴィカスの物語である。一見ドキュメンタリー風の作り。ヴィカスを知る人物たちが、彼について語るのだ。なかなか面白い。

 ヴィカスは、普通の男である。
特別優秀でもなければ、特別仕事ができないわけでもない。特別強いわけでも、特別正義感が強いわけでもない。愛する妻と子供のいる普通の男。今回の責任者抜擢も、妻の父親が幹部だったから。突然の抜擢で、昇進だ~と単純に喜ぶヴィカス。エイリアンに対して特別な思い入れがあるわけでもない。現地入りして、エイリアンたちにかなり酷いことをして回る兵士達を見ても、何とも思わない。

 そんな彼が、あることをきっかけに「変わる」。凡人から、ある種の重要人物へ。差別する側から、差別される側へ。地球人からエイリアンへ。そして、自分のことしか考えていない人間から、他者を思いやる人間へ。

 エイリアンたちは、エビのような、昆虫のような、グロテスクな見た目。だが、彼らにも愛情があり、故郷を思う気持ちがある。人間となんら変わりないのだ。彼らの目的は、地球を脱出して故郷へ帰ること。南アの人々だって、早く彼らに出ていって欲しいと思っていたのだったら、なんでもっと早く手伝ってあげなかったのかと思う。ちゃんと話し合っていれば、きちんと意志の疎通を図っていれば、もっとうまく解決できたのに。コミュニケーションって重要だと、つくづく思った。

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