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2010年7月19日 (月)

[映] インセプション

 23日から上映の作品だが、連休に先行上映されていたので、混雑承知で見に行ってみた。こんなに混んでいるシネプレーゴは久しぶり。混雑している映画を見るのはもっと久しぶりだ。

 日本の実業家サイトーのパーティに潜り込み、近づく男コブ。彼と相棒は、サイトーからある情報を盗み出そうとしていたのだが、そこは現実の世界ではなく、夢の中。彼は、人の夢の中に侵入し、潜在意識の中の情報を盗み出すプロ。だが、すんでの所で邪魔が入り、失敗。依頼主から不満が出ることを恐れて逃亡しようとしたコブだったが、サイトーに捕らえられてしまう。サイトーは、コブにある仕事を依頼。それは、人の情報を盗み出すのではなく、潜在意識に考えを植え付ける「インセプション」と言われる、不可能に近い仕事だった。いったんは断るコブだったが…

 冒頭からかなりとばしてくれる。夢を共有するとか、相手の夢に侵入するとか、まるでドラえもんの世界である。実際の自分たちは眠っていて、意識の中で何かをすると言う発想は、マトリックスに近い。当然のように違法な行為なのだが、産業スパイとしてその技を使って稼いでいる。

 だが、コブには弱みがあった。家族である。最愛の妻を失ったことに罪悪感をもち、それが仕事にも影響している。追われる身となってしまって、子供達に会えないことが、彼の最大の悩みである。この辺り、前回のシャッター・アイランドにもちょっと通じる部分である。現実の世界では5分でも、夢の中では1時間に相当するので、夢の中で長らく生活して年を取ったと思っても、戻ってきたら若いままと言うのは、ナルニア的だ。

 単に夢の中に入って情報を引き出すだけなら、ここまで楽しめなかっただろうと思う。映像もすごいのだが、何よりすごいのは、脚本。複雑きわまりない。まず夢の中に入って(1段階目)ターゲットを捕らえ、そこからまた夢の中に入る(2段階目)。そこでは、ターゲットにあえて夢の中にいることを教え、自分が見方であるように思わせる。そして、相手の同意を得て、さらにもう一度夢の中に入る(3段階目)。これが計画。だが、実際は予期せぬ自体に陥り、もう1段下のレベル(4段階目)まで下がる。よく見ていないと訳がわからなくなる。

 夢の中ではなんでも出来るとか、夢の中で死ぬと現実世界に戻れるとか、まるでゲームの世界のようでもある。そんな生活をしていて、現実と夢の区別が付かな くなり、モルが精神を病んでしまったと言うのもわかる気がする。

 コブ役にレオナルド・ディカプリオ。妻モル役にマリオン・コティヤール。新人アリアドネ役にジュノで一躍有名になったエレン・ペイジ(リ・ジェネシスのリリス)。サイトー役に渡辺謙。ターゲットの相談役の役にトム・ベレンジャー。コブの義父(?)役にマイケル・ケイン。

 彼らが目覚めるために重要な役割を果たす音楽が、エディット・ピアフ(2007年、マリオン・コティヤールは「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」でエディット・ピアフを演じている)の歌と言うのも興味深い。結末も意味深だ。少々長かったが、アッという間だった。

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» 映画:「インセプション」♪。 [☆みぃみの日々徒然日記☆]
平成22年8月1日(日)#63647;。 映画「インセプション」。 【監督・脚本】クリストファー・ノーラン 【製作総指揮】クリス・ブリガム 、トーマス・タル 【音 楽】ハンス・ジマー 【 キャスト 】レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン..... [続きを読む]

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