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2010年9月28日 (火)

[映] 3時10分、決断の時

 確か去年の夏、ミニシアターのみで細々と公開されていて、見に行きたかったのだが行けないままだった作品。2007年の作品ということで、ちょっと驚いた。豪華キャストの割には渋い内容だからなのか。こういう作品こそもっと劇場で上映してほしいのに。

 南北戦争で負傷し、片足を失ったダンは、家族と共にアリゾナの荒れ果てた地で細々と牧場を営んでいた。だが干ばつが続いて借金がかさんでいたため、地主らの嫌がらせが続いていた。そんなある日、盗まれた牛を探すため息子達と共に探しに行くと、ベン・ウェイド率いる強盗団が、駅馬車を襲撃しているのを目撃。唯一の生き残りである、賞金稼ぎのバイロンを救出し、町へ連れて行く。そこでベンと遭遇したダンの目の前で、ベンは逮捕される。ベンを駅まで護送するための一団に加わり、200ドルを得ようとするダンだったが…

 ちょっと複雑なストーリーである。まず、ダンは父親として、夫としての威厳を完全に失っている。足を失ったことで思うように仕事ができないせいなのか、牧場はうまくいかず、借金苦。嫌がらせをされても何も反抗できない父を見て、呆れる長男。そんな時、事件は起こる。無法者の登場である。護送に参加することで、息子達にちょっと格好良いところも見せられるし、何より金がもらえる。おそらく最初はそんな軽い気持ちだったのだろう。

 そして、護送すると騒いでいるのは、鉄道会社のバターフィールドだ。たびたびベンたちに列車が襲撃されて困り果てていたのだろう。だが、バターフィールドは、鉄道を敷きたいがために、ダン一家に嫌がらせをして追い出そうとしている張本人でもある。それがわかってもなお、護送に参加しようと言うダン。たかが200ドルのために。さぞかし屈辱的だろう。

 途中で裏切ってベンの側につくことも出来たはず。それで金を得ることもできたかもしれない。だがそうはしなかった。馬鹿正直とはこのことだろう。息子に、自分のポリシーを貫き通す姿を見せるのだ。そしてそれに答えるベンもなかなかいい男である。

 ダン役にクリスチャン・ベール。ベン役にラッセル・クロウ。バイロン役にピーター・フォンダ。ベンの相棒チャーリー役にベン・フォスター(X-メンのエンジェル、シックス・フィート・アンダーのラッセル)。

 3時10分というのは、ベンを護送するために乗せようとしている列車の発車時刻。ユマ行き。57年の西部劇のリメイクらしい。見応えのある作品だ。

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