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2010年11月10日 (水)

[映] カールじいさんの空飛ぶ家

 子供向けアニメと侮るなかれ。これは、子供にはわからない気がする。むしろ、大人向けアニメだ。

 冒険好きの少年カールは、同じく冒険好きの少女エリーと出会い、やがて二人は結婚し、幸せな家庭を築いた。二人は仲良く歳をとるが、ある日エリーは亡くなってしまう。二人の思い出のいっぱいつまった小さな家に、一人寂しく暮らすカール。気がつけば、周りは高層ビルに囲まれ、すっかり住みにくくなったばかりか、立ち退きを迫られる毎日。そんなとき、カールじいさんはある決断をする。それは、今は無きエリーにした約束 -南米にある伝説の滝、「パラダイス・フォール」に一緒に行くこと- を果たすため、カールじいさんは、家に無数の風船をつけ、家ごと大空に飛び立った…

 家に風船つけて飛ぶって、明らかに子供の発想なのだが、憧れの地に到着してめでたしめでたしで終わらないところは、やはり大人の映画。最愛の伴侶を亡くす気持ちは想像するしかないが、歳を重ねて、物事がすっかり変わってしまう寂しさはわかる。冒頭、二人の出会いから別れまでが、サイレント映画のように流れるのだが、このシーンだけでも泣けてくる。

 口べたで、穏和なカールが、エリーを亡くし、周りから孤立することで、すっかり頑固なじいさんになってしまう。年寄りの気持ちを、若者は理解しない。邪魔者扱いされて、面白いはずもなく、ますます孤立。そしてついには立ち退きを迫られる。そんなカールの行動は、見ていて痛快だ。

 さて、南米に向けて飛び立った物の、そう簡単に憧れの地には着けない。さまざまなトラブルが彼を襲う。その過程で、エリーとの約束を果たすこと自体が重要なのではないことに気づかされる。感動のストーリーである。

 カール憧れの冒険家チャールズ・マンツの声で、クリストファー・プラマー。結局、憧れの人に酷い目に遭わせれるのだが、このバトルはコミカル。杖ついてたカールじいさんが、闘志に燃えてなんだかすっかり元気に。なんともアクロバティックなシーンを見せてくれる。

 子供はもちろん、大人も、そして年輩の人にも見てもらいたい作品だ。

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