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2010年11月 3日 (水)

[映] 縞模様のパジャマの少年

 去年だったか、ミニシアターでのみ上映されていて、とても気になっていた作品。こんなに早くWOWOWで放送するんだったら、ミニシアターまで行かなくて良かったとつくづく思う。ユダヤ人収容所を描いた作品。ベストセラー小説の映画化らしい。

 第二次大戦下のベルリンに住む8歳の少年ブルーノ。ナチス将校である父親が昇進し、住み慣れた家を離れ、一家でポーランドへ引っ越すことに。そこは周りに家もなく、殺風景な場所で、同世代の友達がいないブルーノはすぐに退屈してしまう。家の裏庭の向こうに、奇妙な農場を見つけ、好奇心から近づくと、有刺鉄線の向こうに同い年の少年が。なぜかいつも縞模様のパジャマを着ているその少年シュムエルと、次第に親しくなるブルーノ。だが、彼がユダヤ人であることを知り、、家庭教師や周りの兵士たちから、ユダヤ人は有害な敵だと聞かされ、困惑する。そしてある日、ブルーノはフェンスを超えてしまう…

 父親の昇進に喜ぶ一家だったが、ユダヤ人収容所の所長として赴任したことで、その現実に直面して精神的に不安定になる母。家庭教師に洗脳され、すっかりナチに傾倒していく姉。それに対し、初めは友達と離れることがイヤで、引っ越しに乗り気でなかったブルーノは、シュムエルと仲良くなることで、この地での生活を楽しむようになっていると言う辺り、なんとも皮肉である。

 ナチス将校の息子なのに、ユダヤ人のことを全く知らずに育ったブルーノ。この辺りがちょっと疑問なのだが、これは父方の祖母の考え(ナチスのやり方に強く疑問を持っている感じ)や、夫の昇進を喜びつつもナチスやユダヤ人虐殺については否定的な考え方を持っているであろう母親の思想の影響なのかもしれないと思う。そのことが、この一家にとっては最悪の事態を招いてしまったのであるが、これもまたなんとも皮肉な結果である。

 父親役にデヴィッド・シューリス(ハリー・ポッターシリーズのルーピン先生)。母親役にヴェラ・ファーミガ。

 とても素晴らしい作品なのだが、少年達の演技が少々ヘタクソなのが少々残念だ。まぁ、幼い少年たちであり、純真無垢ということで、こんなもんなのだろうか。

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