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2010年11月15日 (月)

[映] ヒットマンズ・レクイエム

 ベルギーのブルージュを舞台に、一風変わった殺し屋の物語が繰り広げられる。

 殺し屋としての初仕事を終えたレイ。先輩のケンと共に、ベルギーのブルージュに潜伏するよう指令が出る。古都ブルージュでの潜伏を、観光気分で満喫するケンに対し、全く楽しめず、何か落ち着かないレイ。そしてケンに、ボスであるハリーから、ある指令が下るのだが…

 どう見ても古都ブルージュの雰囲気に不釣り合いのケンとレイ。殺し屋としては先輩であるケンは、仕事の手順をよく心得ており、観光を楽しむ余裕すらある。それに対し、新人のレイは、次に何が待ち受けるのか全く想像できず、何か落ち着かない。そしてそれには理由があった。ターゲットだけでなく、巻き添えで罪もない少年を殺してしまったのだ。そのことがレイを悩ませる。

 ケンのボスであるハリーは、昔気質の殺し屋のようだ。少年を巻き添えで殺してしまったことで、ハリーはレイの抹殺をケンに指示する。一応筋は通っている。だが、酷な話だ。一緒に潜伏している仲間を殺せと言われたケンは、これまた苦悩。一応指示に従おうとするのだが、土壇場で思いとどまる。自分がこの世界に引き入れた若造を、たった一度の過ちで殺すのは忍びないと考える。ケンは人情のある人間だ。

 すったもんだの末の、皮肉な結末。なかなか面白いストーリーだ。レイ役にコリン・ファレル。ケン役にブレンダン・グリーソン(ハリー・ポッターシリーズのマッド・アイ・ムーディ役)。ハリー役にレイフ・ファインズ。レイのターゲット役にキアラン・ハインズ(「Rome」のシーザー)。カナダ人観光客役にジェリコ・イヴァネク(ホミサイドのダンバース、オズのデヴリン、ダメージのフィスク、ヒーローズのダンコ)。脇役ながら、なかなか重要な役である。

 ブルージュの街が素晴らしい。観光している気分になれる。この街の風景と、おそろしく不釣り合いな殺し屋たち。クールなイメージとは全く違い、人間くさい彼らの苦悩を描いた作品だ。

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