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2011年2月 7日 (月)

[映] ATOM

 鉄腕アトムのアメリカアニメ版。アトム誕生から、正義のヒーローになるまでと言った感じで、原作の設定を残しつつ、やはりアメリカアニメ風になっていた。

 人間とロボットが共存する夢の空中都市メトロシティ。天才科学者テンマ博士は、大統領ストーンの依頼で、ある秘密兵器の開発をしていた。だがその実験中、一人息子のトビーを事故で失ってしまう。失意のテンマ博士は、開発中のブルーコアを使い、トビーの記憶を持ったロボットを作り上げる。息子を蘇らせるつもりだったテンマ博士だが、それは機械に過ぎないと痛感、トビーのロボットを拒絶。訳もわからぬまま父に捨てられ、一人家を出たトビーのロッボットは、地上でたくましく暮らす少年少女や、廃棄された旧型ロボットと出会う。そこで「アトム」として暮らし始め…
 一方、新兵器の開発を急がせる大統領ストーンは、ブルーコアの副産物であるレッドコアを使って暴走し始める…


 テンマ博士が亡き息子を再現しようとしてアトムを作ったと言う点は原作と同じだが、
それ以外はかなり違うと感じた。まず、メトロシティという理想の世界と、それを作るために出来てしまった地上のスラム。そして邪悪な心を持つ権力者。いかにもアメコミの世界である。

 亡き人を生き返らせようと言う物語はいろいろある。ペットセメタリーもそうだし、ロボコップもそう。死体を再生させたものの手に負えなくなると言うのはフランケンシュタインだ。

 家を出て地上へやってきたトビーロボットは、まず孤児達の暮らすところへ連れて行かれる。そこは、一人の男が孤児達を養っている場所なのだが、この男、かつてテンマ博士にクビになった男らしい。この辺りの暮らしぶりは、オリバー・ツイストのようだ。

 真相を知ったこの男がは、アトムを裏切るのだが、ここでアトムは他のロボットたちとの戦いを強要される。これはまさにグラディエイター。

 結局、暴走した邪悪な大統領(これってブッシュ?)と戦い、最後は自分の命をなげうって相手を倒す。この結末は、原作のアトムの最終話にも似ている。

 いろいろな名作の要素を取り入れ、アメリカナイズされたアトムは、それ自体はそれなりに楽しめる作品に仕上がっていると思う。だが、原作を愛する人から見れば、不満の多い作品かもしれない。

 今回は吹き替え版を見たが、これはこれでなかなかGOOD。ただ、シャーリーズ・セロン、フレディ・ハイモア、ニコラス・ケイジ、ドナルド・サザーランド、ビル・ナイ、クリスティン・ベルなどが声の出演をしているようなので、原語で見たかったな。

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