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2011年5月10日 (火)

[映] プレシャス

 2010年アカデミー賞助演女優賞、脚色賞を受賞。主演のガボレイ・シディベも、受賞こそ逃したが、初出演でいきなりノミネートで話題になった。

 1987年。ハーレムで生まれ育った16歳のプレシャスは、父親によるレイプで2度目の妊娠をしていた。読み書きも満足にできず、学校へ行ってもただ座っているだけの毎日。家では母親に虐待され、つらい毎日を送っていたが、いつか何かが起こるかもと期待し、空想することでつらさを紛らわせていた。だがある日、妊娠を理由に高校を退学させられる。校長の薦めでフリースクールを紹介されたプレシャスは、しぶしぶ出かけてみることに。そこで女性教師から読み書きを教わり、書くことの楽しさを知る。そして出産。希望が見えてきたが…

 ハーレムで教師をしていたと言う原作者が、そのころの体験を元に創作したお話らしい。プレシャスは、その名前とは裏腹に、かなり過酷な日常を送っている。父親にレイプされて妊娠、しかも2回目。さらに母親からも虐待されている。極度の肥満で、友達はおらず、学校にも居場所はない。そんな彼女が、自分の気持ちを淡々と語る。悲しみも、喜びも特に感じられない抑えた語り口。最悪の体験、どん底の精神状態の時、彼女は最高に楽しい瞬間を想像し、空想にふける。彼女なりの防衛策なのだろう。

 そんな彼女にも希望の光が見え始める。フリースクールでの先生や友人との出会い。知識を得る喜び。そして出産。そのことで母親としての意識も生まれる。息子を守らなくては。母親と決別し、家を出て自立。だが、さらに彼女をどん底に突き落とす事実が発覚…

 それまで感情を押し殺して淡々と語っていたプレシャスが、感情を爆発させる。どうして自分はこんな目にばかり遭うのか。そしてわかる真実。

 母親役でモニークが助演女優賞を受賞。ケースワーカー?役でマライア・キャリー。なんともやる気なさそうな事務的な女性役で、目を疑ってしまった。看護師役でレニー・クラヴィッツ。

 悲惨な物語ながら、ちょっとコミカルな映像もあったりして、あまり暗さを感じさせない作風。見応え充分の作品だ。

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コメント

セレンディピティさん
私も、絶望的な映画だったらどうしようと、録画したまま見るのを躊躇していたのですが(^o^;、イメージとはずいぶん違いました。おすすめします!

食中毒は、本当にもう… 生肉は論外ですが、刺身もまだこの時期は大丈夫と油断してました。急に暑くなったからでしょうか。甘かったです。でも、腸炎ビブリオだとすれば、温度管理と、あと、表面をあぶるか焼くかして、自分でたたきにすれば良かったなと、あとで後悔しました。それなら大丈夫だったかも。ただ、アニサキス(寄生虫)とか、カンピロバクターとかもあるようなので、やっぱり心配ですかねぇ。今回は食べてから発症までの時間や症状から考えて、ビブリオが怪しいと思うのですが…

投稿: マイキー | 2011年5月11日 (水) 14:19

私もこの作品、気になっていたのですが、悲惨な場面や残酷な描写ばかりだったら嫌だな、恐そう…と躊躇していました。(一応、ネットレンタルのリストの下の方には入れてあるのですが…)
お話をうかがうと、暗いばかりではないようですし、やっぱり見てみようと思いました。
さらに彼女をどん底に突き落とす真実… う~ん、気になります。

↓ 食中毒、たいへんでしたね。
でも2日くらいでなんとか治って、とにかくなによりでしたね。
うちはもともと、牛肉を生で食べる習慣はなかったのですが、ああいう事件が起こると、「羹に懲りて…」ではないけれど、魚のお刺身もなんとな~く敬遠したくなってしまいます。
初鰹、せっかくのシーズンなのに残念ですが、やめておこうかな…。

投稿: セレンディピティ | 2011年5月11日 (水) 13:12

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