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2011年6月 6日 (月)

[映] 17歳の肖像

 舞台設定は60年代。優等生である高校生が、ちょっと痛い人生の勉強をするお話だ。あまり期待していなかったのだが、ストーリー展開は実にテンポ良く、また主人公も魅力的で引き込まれた。

 1961年、ロンドン郊外。16歳の高校生ジェニーは、庶民である両親の期待を背負い、オックスフォード大を目指して勉強に励む優等生。ある日ジェニーは、大人の男性デイヴィッドと知り合う。初めは警戒していたジェニーも、彼の紳士的な態度に次第に心を許すように。彼に誘われるまま、彼の友人ダニーとその恋人ヘレンと共に大人の遊びを楽しむように。ジェニーの両親をも魅了するデイヴィッドの知的な雰囲気に、すっかり恋をするジェニーだったが、次第に彼の本性が見え始め…

 ジェニー役キャリー・マリガンが実にキュート。高校生が大人の男性と出会って、周りにいる男の子とは違う、大人の世界に連れて行ってくれる相手に惹かれると言うのは、とても良くわかる気がする。優等生であるジェニーは、周りの友達よりもちょっと大人になった気がして、その世界の虜になる。デイヴィッドは紳士的で、会話もうまい。なんと言っても両親のウケがいい。ジェニーが彼に夢中になるのも無理はない。

 だが、冷静によく見れば、このデイヴィッドという男、ちょっと腹の出たにやけた男である。おそらく30代。ジェニーの倍くらいの年だ。そんな男と、大事な一人娘をつき合わせる両親が、ちょっと信じられなかった。しかも、大学受験をひかえた大事な時期。外泊まで許して。でもそれだけ彼のクチがうまいと言うことであり、おそらく金持ちに見えたのだろう。そう、この両親、ちょっと打算的である。娘の将来のためにオックスフォード入学を考えていたのだろうが、学問を身につけさせたいと言うよりは、「いい暮らしをさせるためのいい結婚相手を探せる場へ娘を行かせる」と言う意味だった様子。そういう時代だったと言うことだろう。

 ジェニー役にキャリー・マリガン。デイヴィッド役にピーター・サースガード。まぁ、彼がやるんだから、ただのナイスガイではないだろうなと言うのは、最初から見当がついたが(^o^;。ジェニーの父役で、アルフレッド・モリーナ。亭主関白で頑固な父ちゃんかと思いきや、意外と小心者で、優しい一面を持つ父を好演。ヘレン役にロザムンド・パイク。校長役にエマ・トンプソン。スタッブス先生役にオリヴィア・ウィリアムス。こういう先生こそ必要だと思う。

 なにはともあれ、ジェニーは頭がいい。自分の犯した過ちは、自分でケリをつける。痛い経験ではあるが、いい勉強になったことだろう。彼女なら、この先何があっても大丈夫そうだ。そんな勇気づけられる結末がうれしい。

 

 

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コメント

セレンディピティさん
感想を読んでいなかったら、見るのがもっと後になっていたかも。タイトルだけだと、面白いのかどうかちょっと微妙な感じだったので(^o^;。ありがとうございました。

キャストはみな確かに魅力的ですね。主役のジェニーが一番いいですが、私はジェニーのパパが意外と好き。ちょっとせこいところがあったりして、妙に親近感持ちました(^o^;。口うるさかったりするけど、食器の片づけを手伝っていたり、ジェニーに紅茶とクッキーを差し入れたりと、実はとても優しい人だと思いました。

投稿: マイキー | 2011年6月 7日 (火) 13:35

「17歳の肖像」ご覧になったのですね。
見た後にさわやかな気持ちが残る、なかなか楽しい作品でしたね。デイヴィッドはどう見ても怪しいけれど、お話がテンポよく進むので、あれよあれよ、と映画を見ている方もついだまされそうになっちゃう。(笑)
キャストもそれぞれ魅力的でしたね。

TBありがとうございました。
私の方からもTBさせていただきますね。

投稿: セレンディピティ | 2011年6月 7日 (火) 01:28

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