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2011年7月27日 (水)

[映] ウディ・アレンの夢と犯罪

 ウディ・アレン監督作ということで、なるほど彼らしい皮肉タップリの内容となっている。ストーリー展開といい、作風といい、昔の映画っぽいかな。

 ロンドン南部に住む兄弟イアンとテリー。父のレストランを手伝いながら、将来はホテルビジネスで成功を夢見る兄イアンと、自動車修理工場で働き、彼女とのマイホームを夢見てギャンブルに精を出すテリーは、性格は違うものの、仲良し兄弟。2人は、小型クルーザーが6000ポンドで売りに出されているのに目を付け、なんとか金を工面し、ローンで購入。カサンドラズ・ドリームと名付け、ダブルデートなどに利用して楽しむ。
 ある日、若い女優アンジェラと知り合ったイアン。彼女の気を惹くため、テリーの修理工場から高級車を借り、金持ちを装う。その甲斐あってか、アンジェラとつきあい始める。一方、より高額なギャンブルにのめり込み、借金が膨大な額になってしまったテリー。そんなところへ、美容クリニック事業で成功している伯父が、家族に会うために来ることに。伯父に資金援助を頼もうと考えた2人だったが、逆に伯父から助けを求められ…

 まぁ、世の中そんなうまくはいかないと言う結末に、妙に納得である。だいたいこの兄弟、夢ばっかり見ていて、地に足がついていないと言うか、何というか。自分を、実物以上の人間に見せようと無理をする兄イアン。ギャンブルで身を滅ぼした弟テリー。どっちもどっちなのだが、どちらの方が罪が重いかと考えると、どうだろう、兄イアンの方が重い? テリーは、おそらくほっといても自滅しただろうが、イアンは弟を巻き込んで破滅したのだから、なお悪い気がするが、どうだろう。

 イアン役にユアン・マクレガー。テリー役にコリン・ファレル。伯父役にトム・ウィルキンソン。ほとんどがイアンとテリーの会話。次第に追いつめられ、悲惨な運命をたどるイアンとテリーに対し、何も知らず、おそらく傷もそれほど深くない女性2人が対称的。そして、意味深なクルーザーのアップ。原題は"Cassandra's Dream"。このクルーザーの名前である。そうか、これはクルーザーの呪いなのか!?

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コメント

セレンディピティさん
なかなか面白かったですよね。そうそう、確かに「太陽がいっぱい」ですね。こういうストーリーって、どうとでも成り得るので、最後まで結末読めないですが、その分、最後の最後まで楽しめました。

投稿: マイキー | 2011年7月29日 (金) 10:26

ウッディ・アレンが好きなので、私もこの映画見ました。
ドキドキする展開で、なかなかおもしろかったです。
ヨットが鍵を握っているところ、欲が破滅を招くところに
「太陽がいっぱい」を思い出しました。
ラストは皮肉が利いていて、ウッディ・アレンらしかったですね。

投稿: セレンディピティ | 2011年7月28日 (木) 11:08

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