« クランチチョコ | トップページ | 塩麹で唐揚げ »

2012年2月17日 (金)

[映] ヤコブへの手紙

 フィンランドの作品。舞台はほぼヤコブの家のみ、少ない登場人物ながら、感動的な作品だ。

Postia_pappi_jaakobille
 終身刑で服役していたレイラは、恩赦を受けて出所。刑務所長の計らいで、ヤコブの世話係として彼の家に住み込みで働くことに。彼女の役目は、目の見えないヤコブの代わりに届いた手紙を読み、返事を代筆すること。かつて牧師だったヤコブには、各地から相談の手紙が届くのだった。そんな仕事も面倒になり、投げ出そうとするレイラだったが…

 何がすごいって、特別綺麗な美女が出るわけでも、ハンサムな男性が出てくるわけでもなく、田舎の小さな家での、ヤコブとレイラのやりとりがほぼ全て。むちゃむちゃ低予算映画と思われるが、感動的である。

 レイラがなぜ服役していたか、最初はわからない。終身刑だったものが、恩赦を受け、12年で出所。彼女は、とても美しいとは言えない容姿な上に、えらく無愛想。ヤコブの家へ来たのも、他へ行くところがないからであり、家政婦のような仕事はしたくないと最初に宣言している。彼女の仕事は、ただ手紙を読み、返事を代筆すること。たったそれだけのことなのに、面倒くさそうだ。

 ヤコブは、かつては信徒から信頼された良き神父であったのだろう。今もなお、彼のところに、相談や、感謝の手紙が日々届く。彼はそれを人々のため、神のためと思って始めたのだろうが、いつの間にか、彼自身の生きる糧となっている。そして、そのことに気づくレイラ。

 ある日を境に、手紙がぱったりと来なくなってしまう。そして日々落ち込み、気力を失う神父を見て、なんとか彼を元気づけようと、レイラは手紙が来たことを偽装する。だが、すぐに見抜かれてしまい、やむなく彼女自身の気持ちを語るのだ。このクライマックスは本当に感動的だ。

 レイラ役にカーリナ・ハザード。ヤコブ役にヘイッキ・ノウシアイネン。郵便配達人役にユッカ・ケイノネン。

 これからレイラは、何を思って生きていくのだろうか。姉と和解するのだろうか。そんな余韻の残る作品だ。

|

« クランチチョコ | トップページ | 塩麹で唐揚げ »

コメント

セレンディピティさん
この物語、どう展開するんだろうと思っていたら、最後にグッと来ましたね。

ウォールストリート、同感です。マイケル・ダグラス、久しぶりに見ましたが、やっぱいいな~(^o^)

投稿: マイキー | 2012年2月18日 (土) 11:35

こんにちは。
小さいながらも、心が豊かに満たされるすてきな作品でしたね。
レイラの告白の場面には大泣きしてしまいました。

↓ ウォールストリート、ゲッコーがすっかり円くなっておもしろみ?がなくなりましたが、存在感はさすがでしたね。
クリーンエネルギーへの投資… 今となっては結構現実味がありますね。

投稿: セレンディピティ | 2012年2月17日 (金) 17:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [映] ヤコブへの手紙:

» 「ヤコブへの手紙」 [セレンディピティ ダイアリー]
DVDで、フィンランド映画の「ヤコブへの手紙」(Postia Pappi Jaa [続きを読む]

受信: 2012年2月17日 (金) 17:12

« クランチチョコ | トップページ | 塩麹で唐揚げ »