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2012年2月22日 (水)

[映] 彼女が消えた浜辺

 イランの作品。ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞ということだったので、ちょっと期待していたのだが…

About_elly
 それぞれの家族と共に週末旅行を楽しむため、リゾート地を訪れた大学時代の友人達。旅行を手配したセピデーは、子供の通う保育園の保育士、エリを誘った。彼らの友人、アーマドが離婚して独身となっていたので、彼に紹介するためだ。彼らは海辺の別荘へ到着。楽しいひとときを過ごす。だが、海で子供がおぼれる。子供は助かったものの、そこで子供達を見ていたはずのエリが行方不明に。子供を救助しようとしておぼれたのか、はたまた1人で帰宅してしまったのか??

 うーん、海辺の別荘を舞台に、彼らの心情が描かれていて見応えはあった。 だが、オチが…

 昔の仲間と楽しく過ごす彼らを見て、イランでも日本やアメリカと同じなんだと言う、新鮮な驚きを感じた。普通の家族だし、和気藹々と楽しそう。確かに女性は髪を隠してはいるが、特別蔑視されているような感じもない。私のイメージしていた「イラン」の人々とは全く違った。

 だが、エリが行方不明になってからはだいぶ様子が変わってくる。まず、彼女には実は婚約者がいて、そのことをセピデーは知りながら、他の男性を紹介しようとしていたと言うことがわかり、大問題となる。婚約してはいたものの、別れたがっていたと言うことだし、紹介した男性と何かあったわけでもない。他の家族も一緒だし、みんなでワイワイとやっているだけなので、全く問題ないと思うのだが、一同大騒ぎ。婚約していたことを知っていたことにするか、知らなかったことにするかで大もめ。このあたりの見にくい言い争いは、なかなかリアル。

 映画の中では、「セピデーが、婚約者のいる女性に男性を紹介するために誘った」ことが問題視されている。彼らの罪の意識は、ほぼそこに集約されている。だが私が思うに、彼らの罪はそこではない。誘っておきながら、さらには彼女が帰りたがっていたのに強引に引き留めておきながら、彼女1人に子供3人を任せて、自分たちは好き勝手なことをしていたことこそが、彼らの罪なのだと思う。そのせいで起きた悲劇なのだ。

 彼らも同じ人間なんだなぁと思うと同時に、文化の違いを感じる。最後に何かオチがあるはずと思って見ていたのだが、何のヒネリもない結末。そこがちょっと残念だった。

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