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2012年5月 7日 (月)

[映] ラブ・クライム

 同名邦題の全くタイプの違う作品があるようだが、こちらはミシェル・ファイファー、アシュトン・カッチャー主演のちょっと重い作品。原題は"Personal Effects"。

Personal_effects
 夫を殺された女性リンダは、被害者遺族の会で、双子の姉を殺された青年ウォルターと知り合う。レスリングチームに所属していたウォルターは、将来を有望視された選手だったが、姉の事件後チームをやめ、失意に暮れる母親と、姉の一人娘と共に暮らしていた。ウォルターとリンダは、容疑者の裁判にせっせと通い、有罪判決が出ることを祈る日々。同じ心境の2人は、年の差を越えて惹かれ合うようになる。だが、ウォルターの姉殺害の容疑者には無罪の判決が…

 犯罪を描いた作品だが、裁判についてでも、犯罪そのものを描いたものでもない。真犯人がわかるわけでもなく、淡々と被害者遺族の心情が描かれる。

 リンダには、耳の不自由な息子がいる。リンダがウォルターと親密になるのとほぼ同時に、ウォルターがその息子にレスリングを教えることで、彼とも親しくなり、ちょっと変わった家族のような関係になる。事件以来初めて心の平穏を感じることができたリンダだが、彼女の夫の事件が満足のいく結果に終わったのに対し、ウォルターの件は容疑者が無罪となってしまったことで、「同じ気持ち」だったものが、変わってしまう。そのことが、新たな悲劇を生んでしまうと言う展開だ。

 リンダ役にミシェル・ファイファー。ウォルター役にアシュトン・カッチャー。いつもとは大分違ってシリアスな役である。ウォルターの母役にキャシー・ベイツ。

 犯人が捕まっても、被害者が戻ってくることはなく、遺族の悲しみは消えない。だが、真犯人が裁かれることで、気持ちに区切りを付けることはできる。とはいえ、それすら叶わぬ遺族もいるのだ。

 なかなか重いテーマである。犯罪の被害者遺族の心情を描くことに徹した作品も珍しと思う。なかなかスッキリとはしない感もあるが、希望の見える結末にちょっとホッとした。

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