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2012年7月 2日 (月)

[映] アイ・アム・キューブリック

 スタンリー・キューブリック監督になりすまして詐欺を働いた男アラン・コンウェイの事件を元に描いた作品。原題は"Colour Me Kubrick: A True...ish Story "。この「本当… っぽいお話」と言う副題が面白い。

Colour_me_kubric
 90年代のロンドン。映画界の巨匠スタンリー・キューブリック監督を名乗る人物が、新人デザイナーやバンド、俳優を目指す男などに声をかけ、新作映画への協力を呼びかける。声をかけられた人々はみな驚き、喜んで食事や酒をおごるのだが、実はこの男は全くの他人。アルコール依存症の同性愛者だった…

 この詐欺師アラン・コンウェイを演じているのはジョン・マルコヴィッチ。面白いのは、彼の台詞の中に、ジョン・マルコヴィッチに関する物があったこと。キューブリックに扮したコンウェイが、新作映画への出演候補者として実在の俳優ジョン・マルコヴィッチについて語るシーンなのだが、それを語っているのがジョン・マルコヴィッチ本人なのだ。

 実際に、こういうことをした人物がいたと言うことなのだが、このアラン・コンウェイという男、普段は男にすがって生きている。アルコール依存症でそのために体をこわしているようである。そんな人物が、キューブリックを語るときは、なぜか自信に満ち、イキイキとしているのだから面白い。と言っても、特別映画について詳しいわけでもなさそうで、キューブリック監督に詳しい人物に出くわしたときはボロを出してバレている。それなのに、なぜキューブリック監督を語るのか?

 出演は他に、ショウン・ディングウォール(ドクター・フーのローズのパパ)、マーク・ウォーレン(「華麗なるペテン師たち」のダニー・ブルー)など。

 キューブリック監督を語ることで、周りからちやほやされることがうれしかったのだろう。普段の自分とは全く別人になりすまし、その間だけ自信に満ちあふれた振る舞いをしていたようだ。それにしても、容姿も何もかも似ても似つかないのに、なんで周りはみんな信じたのだろう?

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