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2012年9月23日 (日)

[映] フェア・ゲーム

 95年に同名の作品があるが、こちらは2010年、実話に基づく政治サスペンスだ。

Fairgame
 2001年9月11日同時多発テロ。ブッシュ政権はテロとの戦いを宣言、アフガニスタンに次いでイラクとの戦いを準備し始める。CIAのベテラン女性エージェーント、ヴァレリーは、イラクの核兵器開発疑惑調査を担当することに。だが、潜入捜査の結果、核兵器開発計画はないことを突き止める。一方、イラク政府がアフリカのニジェールから濃縮ウランを密かに購入したと言う情報を得たため、元大使だったヴァレリーの夫ジョーが国務省の依頼で現地へ調査へ行く。だが同様に、ニジェールから濃縮ウランを運び出した事実はないと言う結論に達する。これらの報告書が提出されたにも関わらず、ブッシュ政権はイラクへ宣戦布告。ブッシュ大統領の声明では、自分の報告と全く違う内容が述べられていたことに激怒したジョーは、新聞で非難記事を発表するが…

 大量破壊兵器は結局見つからなかったワケだが、こういう経緯があったんだと言うことを初めて知った。まだ記憶に新しい事件だけに、かなり引き込まれると同時に、アメリカ政府のやり方は、いかにもありそうでちょっと怖い。

 ヴァレリー役にナオミ・ワッツ。夫ジョー役にショーン・ペン。CIAの同僚役にマイケル・ケリー(レッドセルのプロフェット)、ノア・エメリッヒ、デヴィッド・デンマン(私はラブ・リーガルのトニー)、ブルース・マクギル(リゾーリ&アイルズのコーサック)。ヴァレリーの父役にサム・シェパード。夫妻の友人らに、タイ・バレル(モダン・ファミリーのフィル)、ブルック・スミス(グレイズ・アナトミーのDr.ハーン)、トーマス・マッカーシー(ボストン・パグリックのケヴィン・ライリー)、ジェシカ・ヘクト。

 ジョーが、ブッシュ大統領の言ったことは、報告した内容と違うと言う記事を発表したことで、まずい立場になってしまった政府は、ジョーが、ヴァレリーの夫であることを突き止め、彼女がCIAエージェントであることを公表してしまう。身分がばれてしまったことで、諜報部員としての仕事が全く出来なくなってしまったヴァレリー。そのせいで、イラクの科学者たち、無実の人々が処刑されてしまう。

 ジョーの行動が元で、夫婦仲にも亀裂が入ってしまう。余計なことをしたと夫を責めるヴァレリーだが、よくよく考えてみれば、ジョーの行動は正しい。そして政府のやり方は汚い。

 身分を偽って生活していたヴァレリー。仲間内の夕食会で政治的な話になっても、なるべく話題をそらし、関わらないようにしてきた彼女が、スパイだとわかった後の友人たちの反応が面白い。映画やドラマでそういうのはいろいろ見てきたが、本当にそういう仕事があるんだなぁと言う素直な驚きを感じた。子どもを育てる母親でもある彼女の、その大変さは計り知れない。

 エンドクレジットのところで、実際の彼女の記者会見の映像が出てくる。また、当時のブッシュ大統領やワイス氏などの映像もある。見応えは充分だ。

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