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2012年12月 4日 (火)

[映] 永遠の僕たち

 とても悲しいお話なのだけれど、淡々と描かれていて、意外と悲壮感はない。冒頭にビートルズの曲"Two of us"が使われていて、ちょっとうれしい。

Restless
 赤の他人の葬式に参列する少年イーノック。同じく葬式巡りを趣味にしている、ちょっと変わった少女アナベルと知り合い、次第に親しくなる。両親の眠る墓にアナベルを案内し、両親が事故で他界したことを、自分も昏睡状態で臨死体験をしたことを打ち明けるイーノック。そしてアナベルは、癌で余命わずかだった…

 イーノック役にヘンリー・ホッパー。デニス・ホッパーの息子さんらしい。アナベル役にミア・ワシコウスカ。そして、イーノックにいつもくっついている、日本人特攻隊員の幽霊役で加瀬亮。

 両親を失い、自らも死にかけたイーノックは、幽霊を親友のように思っている。よくアメリカの幼児が、見えないお友達の話をするような感じなのだろうが、この幽霊はなかなかリアルで、一緒にゲームをしたり、相談事をしたりできる相手である。しかも、日本人兵士であり、特攻隊員として戦死した人物らしい。それだけ、イーノックが「死」というものを身近に感じていると言うことなのだろう。彼は、何かに取り憑かれたように葬式巡りをしている。

 そして、同じく葬式巡りを趣味としている少女アナベルと出逢う。出逢うべくして出逢った2人。アナベルは、癌に侵され、常に死を意識してきたのだろう。再発していることがわかり、死期を悟る。そんな状態であるにも関わらず、努めて明るく振る舞う。そして、今を楽しもうと心がける。彼女の、常に前向きな姿に救われる。

 イーノックは、アナベルの死を乗り越えることで、やっと両親の死を受け入れることができたように思う。とても短いけれど、とても深い愛の物語だ。

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two of usthree of us か?公式サイト http://www.eien-bokutachi.jp舞台劇“Of Winter and Water Birds”の映画化監督: ガス・ヴァ [続きを読む]

受信: 2012年12月 6日 (木) 20:29

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