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2013年2月28日 (木)

[映] ヒューゴの不思議な発明

 去年のアカデミー賞で、5部門受賞した作品。マーティン・スコセッシ監督だ。少年が主人公の冒険ファンタジーか何かだと思い込んでいたのだが、全然違った。スコセッシ監督なりの、映画に対するオマージュだ。邦題には少し不満がある。ヒューゴが発明した訳ではないので、おかしいと思う。原題通り、ただ"Hugo"で良かったと思うのだが。

Hugo
 1930年代のパリ。リヨン駅の時計台の中に一人で隠れ住み、毎日時計のネジを巻く少年ヒューゴ。駅構内で食料や、おもちゃ店で万引きをして暮らしていた。ある日、おもちゃ店でネジまきのおもちゃを万引きしようとして、店主に見つかってしまったヒューゴ。彼のポケットから出てきたノートを見た店主は、衝撃を受け、それを取り上げてしまう。それは、ヒューゴが大切にしていたノート。そこには、機械仕掛けの人形について書かれていた。なんとかノートを取り戻そうとしたヒューゴは、老人の養女イザベルと親しくなり、一緒に人形の秘密を探ると…

 ある意味、冒険と言えるかもしれない。ヒューゴは父を亡くし、時計台の管理をしているおじに連れられてそこに住むようになる。が、当のおじは、彼に管理を任せて、飲んだくれているので、ヒューゴは実質一人で生活している。そんな少年が駅にいるのに、誰も気づかないというのはなんともひどい話である。

 ヒューゴ役にエイサ・バターフィールド。彼の父役にジュード・ロウ。老人役にベン・キングズレー。彼の養女イザベル役にクロエ・グレース・モレッツ。鉄道公安官役にサーシャ・バロン・コーエン。彼が恋する花屋の女性役にエミリー・モーティマー。図書館?の老人役にクリストファー・リー。映画研究家?のタバード役にマイケル・スタールバーグ(ボード・ウォーク・エンパイアのロススタイン)。カフェの婦人役にフランシス・デ・ラ・トゥーア(ハリー・ポッターシリーズのマダム・マクシーム)。彼女に好意を持つ老人役にリチャード・グリフィス(ハリー・ポッターシリーズのバーノンおじさん)。

 少々長い作品で、ゆったりと物語が進行していく。前半はどういう方向に話が進むのか全く展開が読めない。ストーリーはとても謎めいている。ヒューゴが直そうとしている機械仕掛けの人形も謎だし、なぜ老人がノートを取り上げてしまったのかも謎。だが、その謎が、少しずつ分かってくる過程が楽しい。そして最後はとても感動的だ。スコセッシ監督の、映画に対する愛情がわかる作品だ。

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2013年2月27日 (水)

[映] LOOPER/ルーパー

 ブルース・ウィリスのもう一つのアクション、ジョゼフ・ゴードン・レヴィットも出てるし、なんとなく面白そうと軽い気持ちで見に行ったのだが、これ、なかなか面白い。SFアクションだが、なかなか深い。荒廃した近未来が舞台だ。

Looper_2
 未来ではタイムマシンが発明され、犯罪組織が利用していた。抹殺するターゲットを過去に送り、そこではルーパーと呼ばれる殺し屋が待ち構えてすぐに射殺。死体を処分し、銀の延棒を報酬として受け取る。若く腕利きのルーパー、ジョーは、日々淡々と仕事をこなしていた。ある日、いつものように仕事をするためにその場所へ行くと、転送されてきたのは、30年後の自分自身だった… 一瞬躊躇したスキに逃走した未来のジョー。逃がしてしまうと、自分の身が危ないため、必死で彼を追う現在のジョーだったが…

 ってのが、だいたい宣伝でも散々見せているところだと思うが、実はもう少し込み入っている。ルーパーの仕事は、実は終わりがあるらしい。それは「ループを閉じる」と言われているらしく、ルーパー仲間の間では周知の事実らしい。30年後の自分が送られてきて、その報酬として、金の延棒が与えられる。つまり、金と引き換えに、余命30年と宣言される。

 同僚の間で、ループを閉じる仲間が相次ぐ。閉じられてしまったルーパーたちは、仕事を終えたあと、大金を得て自暴自棄の30年を過ごすことになるらしい。友達のセスにもそれが起こる。未来の自分を殺せず、逃がしてしまったセスは、ジョーに助けを求めてくるのだが、保身のためにセスを売ってしまうジョー。つまり、仕事に失敗するとどうなるのか、見せつけられている。そしてついに、自分の番が来たという訳だ。

 そのあと、若いジョーと年取ったジョーが仲良く逃走する話なのかと思っていたのだが、ここからまたちゃんとしたストーリーがあって面白い。タイムパラドクスもあるのだが、未来のジョーが、「そんなこたぁ、わかんないし、どうでもいい!」とぶち切れるシーンがあって笑える。いかにもブルース・ウィリスらしい。

 現在のジョー役にジョゼフ・ゴードン・レヴィット。未来のジョー役にブルース・ウィリス。この二人、全く似ていないと思う(^o^;。が、メイクだけでなく、ブルース・ウィリスの表情を真似ているね。鍵となる少年の母親サラ役にエミリー・ブラント。セス役にポール・ダノ。娼婦スージー役にパイパー・ペラーボ(コバート・アフェアのアニー・ウォーカー)。ウェートエスのベアトリクス役にトレイシー・トムズ(コールドケースのキャット)。

 それぞれの事情がわかると、どうなれば丸く収まるのかさっぱりわからなくなってくる。さて、どうまとめるんだろうと思って見ていたが、実に見事に終わる。ストーリーとしては、ターミネーターにオーメンの要素を加えたような感じだろうか。因果応報というか、復讐の連鎖は不毛というメッセージもあり、とても楽しめた。

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[ド] ケース・センシティブ 静かなる殺人

 WOWOWで放送のイギリスのドラマ。シーズン1、2ともに前後編の2話。

Case_sensitive
 郊外の邸宅。出張から帰宅したマークと、娘の友人ウーナ、その母親コーディが、浴室で妻ジェラルディンと娘ルーシーの遺体を発見。地元警察の巡査部長チャーリーと、巡査サイモンが捜査を担当。母子の無理心中かと思われたが、他殺の可能性を主張するサイモン。その頃、マークと不倫したことのあるホテル従業員サリーは、ニュースで事件を知り、マークに会いに行くが…

 邸宅の浴槽で発見された母親と娘の遺体。一見、無理心中のようで、そういう方向で事件を片付けようとするチャーリーだったが、殺人かもしれないと言い出すサイモン。この二人の関係がなんだかちょっと怪しい。この事件の前夜、何かがあったらしい二人。上司と部下という関係でもあり、仕事中に喧嘩になったりして、危なっかしい。

 夫も怪しいのだが、ホテル従業員のサリーが不倫したというマークは、どうやら別人のようで、何者かがマークになりすましているというのもおかしい。果たして何があったのか??

 チャーリー役にオリヴィア・ウィリアムズ(ドール・ハウスのデウィット)。サイモン役にダレン・ボイド(「パパはスパイ」のダメパパ、ティム)。

 チャーリーは、やたら上司風吹かせる、ちょっと感じ悪い女だ。仕事はできるのかもしれないが、ちょっと自意識過剰。男社会でここまで来るには、それくらいでないとやってけないのか。対してサイモンは、くそ真面目で、少々鈍い、空気読めない系だ。だが、刑事としての勘はいいらしい。

 果たして、この二人で無事事件を解決できるのだろうか??

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2013年2月26日 (火)

第85回アカデミー賞授賞式2013

 昨日行われたアカデミー賞授賞式。今年の司会はセス・マクファーレン。誰それ?? って感じだったのだが、彼、なかなかキレのあるジョークで、奇抜な演出もあり、楽しかった。また来年もお声がかかるかも。彼は、今話題の(?)映画「TED」の脚本、監督、そしてテッドの声までやっている強者らしい。歌と踊りも披露していたし、なかなかデキる男のようだ。

 授賞者、受賞作品や、授賞式の流れについてはこちらにまとめたのでどうぞ。

 今年は、どの作品が総なめという感じはなく、うまく分散した感じだ。

ライフ・オブ・パイ:監督賞・撮影賞・作曲賞・視覚効果賞の4部門
アルゴ       :作品賞・脚色賞・編集賞の3部門
レ・ミゼラブル   :助演女優賞・メイクアップ賞・録音賞の3部門
リンカーン     :主演男優賞・美術賞の2部門
ジャンゴ      :助演男優賞・脚本賞の2部門

 その他、アデルが歌曲賞を受賞、パフォーマンスも披露してくれた。そして音響編集賞、今年はスカイフォールとゼロ・ダーク・サーティの2作品が受賞とちょっと珍しい。

 ゴールデン・グローブ賞では監督賞を受賞したアルゴ、こちらではノミネートすらされておらず、どういうこと?? とみんなが思っていた感じ。

 今年の司会、意外と良かった気がする。派手さはないが、オープニングでは、カーク船長に扮したウィリアム・シャトナーが、未来のエンタープライズ号から交信すると言う演出。当然、未来ということで、授賞式の結果を知っていると言う想定と言うのが面白い。

 さらにエンディングでは、セスと、レッドカーペットのレポーターをしていたクリスティン・チェノウィス(プッシング・デイジーのオリーヴ、gleeのエイプリル)が、受賞できなかった残念な人たちを元気づける歌を歌っていた(^o^;。

 ハプニングとしては、主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスは、ドレスの裾を踏んで階段でコケた。とっさに駆け寄るヒュー・ジャックマンは本当に紳士。でもそんなハプニングにも動じること無く、冷静なジェニファーは、とても22歳とは思えない大人っぽさ。今後の活躍も期待。

 なかなか興奮冷めやらないな~、しばらくはこの余韻に浸っていたい。

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[映] 今を生きる

 1989年の名作。昔見たのだが、号泣したという知人の話を聞き、そんな話だったか?と思っていたところ。ちょうどWOWOWで放送していたので、見直してみた。当時見たときは、学生たちの年齢に近く、生徒目線だったのだが、今はすっかり学生の親の年齢に近く、親目線となった。

Dead_poets_society
 1959年バーモント州。全寮制の名門校に、新任の英語教師キーティングが赴任。厳しい学校生活の中で、唯一型破りな授業を行う。彼がこの学校の卒業生であることを知った生徒たちは、古い年鑑にキーティングが載っているのを見つける。彼が、かつて、「デッド・ポエッツ・ソサエティ」というクラブを作っていたことを知り、興味を持った生徒たちは、詩の愛好会を結成し、夢中になるが…

 厳格な全寮制の私立学校で、規則にがんじがらめの生徒たちが、型破りな先生の登場でいきいきする姿が素敵だ。洞窟に集まってワイワイやっている様子は本当に楽しそう。(でもタバコはいかんと思うぞ)

 親に進路を決められてしまうというのは、今の時代でもあることだが、当時はもっと厳しかったのだろう。自分が本当に打ち込めるものを見つけたにもかかわらず、親には認めてもらえず、死を選んでしまう青年の話だ。

 キーティング先生役にロビン・ウィリアムス。主人公ニール役にロバート・ショーン・レナード。彼のルームメイト、トッド役にイーサン・ホーク。ニールの父役で、カートウッド・スミス(70’s ショーのエリックのパパ)。そして、詩の愛好会のメンバーの一人ノックス役で、ジョッシュ・チャールズ。グッド・ワイフのウィル・ガードナーである!! 若くてなんともキュート。

 親が子供を思い通りにしたい気持ちはわかる。でもそううまくいかないものだ。なぜイヤだと言えなかったのか、なぜ親の手の中から逃げ出して自活する道を選ばずに死を選んでしまったのか。そういう選択が許されない時代だったのか。

 父の書斎で、父の銃を使っての自殺。明らかに父に対する当てつけだと思うのだが、それでもなお、学校を、ひとりの教師を責める父親。子供の人格を認めない父親の態度、銃を机に入れておく無用心さこそ、責められるべきだと、今なら思うところだが、やはりそういう時代だったということなのだろう。

 悲しいお話ではあるが、やっぱり号泣はしないなぁ。どちらかというと、怒りを覚えるよ、私は。

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2013年2月25日 (月)

[映] 黄色い星の子どもたち

 ナチス・ドイツ占領下のフランスで、実際に起こった事件の映画化。長年フランスに住み、信じていた国に裏切られて虐殺に追い込まれたユダヤ人達のお話だ。

La_rafle
 1942年、ナチス・ドイツ占領下のパリ。ユダヤ人達は、見分けがつくように胸に黄色い星のワッペンを付けさせられていた。差別を受けつつも、明るく幸せに暮らしていた彼らだったが、夏のある日、フランス政府はヒトラーの要求に応じ、パリに住む外国籍のユダヤ人一斉検挙を決行。1万3千人ものユダヤ人達が、強制的に競技場へと集められた。感染症や怪我で入院中の者まで強制的に集められたため、競技場は劣悪な環境になってしまう。そんな中、看護師として病人や子供達の世話をするために派遣された看護師アネットは、その惨状を知事に訴えようとするが…

 ドイツ以外でもこういうことがあったんだと知った。目印のために胸にワッペンって、つまり見ただけじゃわからないってことなワケで、そこまでして差別する意味が全くわからない。全く持って理不尽な差別である。理不尽じゃ無い差別なんてないか。

 ユダヤ人医師ダヴィドは、自身も囚われの身でありながら、患者の世話に明け暮れる。そんなところへ、看護師として派遣されたアネットは、その惨状に呆然としつつも、できる限りのことをする。が、ついに彼らとも別れの時が訪れてしまう。彼女にはそれ以上どうすることもできない。

 アネット役にメラニー・ロラン。医師ダヴィド役にジャン・レノ。ユダヤ人一家の父役にガド・エルマレ。

 日々差別を受けながらも、毎日努めて明るく過ごすヴァイスマン一家。劣悪な競技場や、収容所に連行されてからも、歌を歌ったり、楽しい話をしたり、努めて明るく振る舞う。どんな過酷な状況でも、子供達は無邪気で、それがよりいっそう悲しく映る。

 虐殺されてしまった、あるいは危ういところで生き延びたユダヤ人たちの話だが、ドイツの言いなりになってユダヤ人虐殺に手を貸してしまったフランス人たちのお話でもある。そんな中でも、彼らをかくまったフランス人がいたことが、せめてもの救いか。

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2013年2月24日 (日)

[映] マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

 鉄の女と呼ばれた、元英国首相、マーガレット・サッチャーの伝記。娘キャロルが、認知症である母について書いた回顧録がベースになっているらしい。去年のアカデミー賞で、メイクアップ賞と主演女優賞を受賞。

Theironlady
 元英国首相マーガレット・サッチャー。夫デニスはすでに他界しているにもかかわらず、彼の幻影に語りかける彼女の中では、現在と過去が交差する…
 雑貨商の家に生まれたマーガレット。オックスフォードを卒業後、市長であった父の影響か、若くして政治の世界を志す。だが、初の下院議員選挙で落選。その時励ましてくれた優しい青年実業家デニスからプロポーズされOKするが、家事で一生を終えるつもりは無いと宣言。そんな彼女を受け入れたデニスと結婚、双子に恵まれ幸せな家庭を築く。
 政治家としても順調に進み、ついに初の女性首相に。失墜した英国を再生するために全力を尽くすが…

 エリザベス女王の時も思ったのだが、本当に強い人である。周りからどう思われようと、なんと言われようと、自分の考えを貫く。正しいと信じたことをやり抜く。そうやって、落ちぶれた国を復活させた人である。

 今よりもさらに男性社会であった時代のこと。女だというだけで不利な時代である。さぞ大変だったと思うのだが、そんなことを全く苦にしている様子もなく、毅然と振る舞う。「行かないで~」と言う子供達の姿を尻目に、仕事に向かう姿はたくましい。だが、後ろ髪引かれる思いもあっただろう。

 マーガレット役にメリル・ストリープ。根本的に顔の作りは全く違うと思うのだが、なかなかうまい具合に似せている。話し方もかなり練習したようだ。夫デニス役にジム・ブロードベント。娘キャロル役にオリヴィア・コールマン(セレブになりたくて~サイモンの青春日記~のサイモンのママ・デビー、ドクターフーのローズのママ)。面白いことに、議長のジェフリー・ハウ役にアンソニー・ヘッド。彼、「リトル・ブリテン」では首相役をやっている(^o^;。

 彼女も、人生を国に捧げた人だ。家族を犠牲にしたと言う思いも多少あるのかもしれない。彼女がいなかったら、今、英国はどうなっていたんだろう。

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2013年2月23日 (土)

[映] 未来を生きる君たちへ

 2011年に、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品。暴力の連鎖を描いた、デンマーク・スウェーデンの作品だ。原題は"Haevnen"(本当はaeがくっついた形ね、表記できないの)、デンマーク語で「復讐」と言う意味らしい。

In_a_better_world_2
 スーダンの難民キャンプで医療活動を行っている医師アントン。そこには日々、ギャングのビッグマンにより傷つけられた人々が運ばれてくる。その頃、デンマーク郊外には、別れた妻と息子エリアスが住んでいた。エリアスは学校でイジメを受けていたが、ある日、ロンドンから転校生クリスチャンがやってくる。すぐに親しくなる2人だったが、クリスチャンがいじめっ子を殴り、ナイフで脅したことが問題となり…

 舞台はデンマークらしいのだが、アントンたちはどうやらスウェーデン人らしい。言葉に訛りがあるのか、学校でいじめられるエリアス。彼は頭の良い、心の優しい少年だ。

 それに対し、クリスチャンは少し心に暗い物を抱えている。母親を癌で亡くし、それを父親にせいだと信じることで、その哀しみを消化しようとしている。いじめっ子に対し、過剰に反撃したことが問題となり、父親から「暴力では何も解決しない」と諭されるクリスチャン。だが、「やり返さなければ、またやられる」と言い返す。度重なる転校で、いろいろな経験をしたのだろう。確かに彼の言っていることも正しい。

 アントン役にミカエル・パーシュブラント。エリアス役にマルクス・リゴード。クリスチャン役にウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン。

 暴力では何も解決しない、報復はいけないと言い続ける大人達。それに納得のできない子供達。そしてそれは、大きな事件へと発展してしまう。

 暴力はいけないと言うアントン自身も、スーダンで、残酷な目にあった人々を見続けているうちに、心がすさむ。医師として、それがどんな相手でも治療をすると言う信念を貫くが、あるとき、ついに堪忍袋の緒が切れる。

 確かに暴力では何も解決しない。だが、それならどうすれば良いのか。難しい問題である。ただ確かなのは、復讐は復讐を生むと言うこと。キリがない。どこかで止めなければ。

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2013年2月22日 (金)

エコバッグ その2

 普段、エコバッグをよく利用する。最近は、スーパーでもまずレジ袋をくれなくなったし、元々生協ではバッグやカゴを持参するのが当たり前。なので、カバンには常にいくつかのエコバッグを入れている。

 カバンを変えたときに、エコバッグを入れ替えるのが面倒なので、どのカバンにもたいていエコバッグが入れてある。以前、壊れた傘の生地でエコバッグを作ったし、買った物、もらった物、たくさん持っているのだが、どうもなかなか気に入ったのが見つからない。

 というのも、エコバッグって、日々の買い物に使うもの。なにより丈夫であると言うのが重要である。牛乳やらキャベツやらを入れて運ぶのだ、相当の強度が必要。これ、意外と難しく、傘布で作ったエコバッグ、生地自体は丈夫なのだが、どうしても縫い目がもろくなる。特に持ち手を縫い付けた部分がほつれがち。

 そして、日々カバンに入れて持ち歩くので、薄くてコンパクトになると言うのも重要。それでいて、それなりの大きさが欲しい。だって買い物に行くと、ついついいろいろ買っちゃうもん。

 さらに、デザインも重要。だってそれぶら下げて帰ってくるんだもん。やっぱ素敵なものがいいよねぇ。これら条件を全部満たすとなると、本当に難しい。

 京都で買ったのは、デザインも素敵だし、丈夫で重宝してるのだが、1個しかないし。もっと買ってくれば良かったなぁ。

 と常々思っていたのだが、リトルマーメイドのシールがたまったので交換してもらったエコバッグ、なかなかいい。

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 デザインは今ひとつな感じもするが、色は好きだし。なにより大容量なのに丈夫でコンパクトになるのはとてもありがたい。持ち手の部分まで本体と一体になっているので、ここがほつれることもない。簡単な作りだけど、それが一番いいのよね…

 フランスパン柄のエコバッグに、フランスパンを入れて帰ったりして(^o^)。

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 もっと欲しいなー、できればもうちょっとおしゃれなデザインだとありがたいんだけど。

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[映] タイタンの逆襲

 「タイタンの戦い」の続編。またまた神々の喧嘩の始まりだ。

Wrath_of_the_titans
 ゼウスと人間の間に生まれた半神の英雄ペルセウスが、怪物クラーケンを破って10年。彼は息子ヘレイオスと共に漁師として暮らしていた。ある日、冥界の神ハデスが、ゼウスの息子アレスと共にゼウスを裏切り、彼らの父クロノスと取引してゼウスを捉えてしまう。それを知ったペルセウスは、父ゼウスを助け出すため、ポセイドンの息子で、同じく半神のアゲノール、アンドロメダ女王と共に、旅に出る。

 前作同様、ペルセウス役にサム・ワージントン。ゼウス役にリーアム・ニーソン。ハデス役にレイフ・ファインズ。ポセイドン役にダニー・ヒューストン。さらに今回は、アレス役にエドガー・ラミレス。アゲノール役にトビー・ケベル。アンドロメダ役にロザムンド・パイク。神器の作り手役にビル・ナイ。

 まぁ、そういうわけで、神々が闘う。劇場では3Dだった様子。なるほど、そういう感じの迫力ある映像だ。だが、ストーリーとしてはどうだろう、延々と神々が闘う訳だが、でも父だの息子だの兄弟だの従兄弟だのって、あんたらみんな家族じゃん!! 仲良くしなよっ!! 闘うんなら、人間に迷惑かけない場所でやってちょうだいっ!!

 個人的には、ロザムンド・パイク演ずるアンドロメダ女王が闘うシーンはなかなか格好良かった。彼女、こういう強い女の役が似合う。まぁ、それが見られただけでもいいか。

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2013年2月21日 (木)

[映] おとなのけんか

 ロマン・ポランスキー監督による作品なのだが、元々は舞台劇だったらしい。確かに、舞台はとあるマンションの一室。登場人物もほぼ4人。延々と続く大人の喧嘩が面白い。原題は"Carnage"で、直訳すると「虐殺」。それを考えると、この邦題、なかなかイケてる。

Carnage
 NYブルックリン、マンションの一室。11歳の子ども同士が喧嘩になり、怪我をした少年の家へ、怪我を負わせてしまった少年の両親が訪ね、和解の話し合いをすることに。子どもの喧嘩ということで、加害少年が謝罪すると言うことで和解するはずが、次第に話し合いが攻撃的になり…

 なんだかありそうな話で笑える。たかが子どもの喧嘩。そして彼らは良識ある大人である。簡単な話し合いで解決するハズだった。だが、ちょっとした相手の言葉尻や、夫婦関係のすれ違いなどから、ちょっとずつおかしな方向へ話が進み、最後には全く関係の無いことで怒りを爆発させ、険悪に。こうなってしまうと、もう泥沼だ。

 被害少年の母ペネロペ役にジョディ・フォスター、父マイケル役にジョン・C・ライリー。加害少年の母ナンシー役にケイト・ウィンスレット、父アラン役にクリストフ・ヴァルツ。

 クリストフ・ヴァルツの役がとにかく面白い。話し合いの真っ最中に、頻繁に携帯が鳴り、しかもその場で出る。他の3人に丸聞こえなのに、平気で仕事の話をするのだ。彼は弁護士であり、どうやら薬害訴訟に携わっていることがバレバレ。しかも、その怪しい薬を、マイケルの母が使っていることがわかり… と言う展開も面白い。

 何度も帰ろうとして、そのたびに引き留められて、あるいは言い返したくて、居座る。気まずい雰囲気になることがわかっているのに、勧められるままにコーヒーを飲み、菓子を食い、酒まで飲む。子どもの喧嘩の和解のハズが、次第に話が逸れて、全く関係のない話にまで発展。最後はただの酔っ払いの喧嘩である。

 そんな頃、当の子供達はもう何事も無かったかのように仲直りという、最後のシーンがまた笑える。でもそんなもんかもしれない。本当にバカバカしい「おとなのけんか」だ。

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2013年2月20日 (水)

[映] 恋人たちのパレード

 「サーカス象に水を」という小説の映画化らしい。大恐慌時代に両親を失った青年の体験、恋の物語だ。原題はそのまま"Water for elephants"。なので、この邦題はどうかなぁ。原題の軽めのラブコメをイメージしちゃったよ。

Water_for_elephant
 サーカス小屋に迷い込んだ1人の老人。ジェイコブと名乗るこの老人は、老人ホームを抜け出してやってきた様子。だが、かつて有名なサーカス団にいたと言う彼の話は興味深く、ついつい聞き入ってしまう…
 大恐慌時代。獣医師を目指す大学生ジェイコブは、卒業試験を受けるために登校するが、試験を受ける直前に、両親が事故で亡くなったと言う知らせを受ける。さらに、両親は、ジェイコブの学費を払うために家を担保に金を借りていたことがわかり、家を奪われてしまう。大学を中退し、1人職探しの旅に出たジェイコブ。たまたま無賃乗車した列車が、移動サーカスの列車だったことから、サーカス団で働くことになり…

 いい話だなぁと思う。全てを失い、1人さまようジェイコブは、サーカス団に救われる。と言っても、最初はかなり邪険にされていたのだが、彼が獣医である(と嘘をつく)と知ると、動物の世話を任されるように。そこでいろいろな経験をするのだが、団長の妻に恋をするとか、団長は暴力夫で… と言うストーリーは、まぁありがちではあるが、ジェイコブの奮闘は見ていて心地よい。

 タイトルにもなっている象がまたいい。サーカス業もなかなか厳しいようで、廃業するサーカス団も多かったらしい。生き残ったサーカス団は、廃業したサーカス団から、有能な人材や動物を引き取り、次第に大きくなっていくのだが、象を引き取ることになる。この象がとても利口な象で、人間の言葉を理解し、行動する。象のショーが人気となり、サーカスも儲かる。だが、団長が、ジェイコブと妻の浮気を疑い… と言う展開だ。

 若きジェイコブ役にロバート・パティンソン。やっぱヴァンパイアメイクより、普通の方がいいね。現在のジェイコブ役にハル・ホルブルック。サーカス団のスター、マーリーナ役にリース・ウィザースプーン。夫で団長オーガスト役にクリストフ・ヴァルツ。彼は今とっても乗ってるね。

 昔はサーカスは貴重な娯楽だったんだろうな。大恐慌時代、経営は相当大変だったようで、不要な人材はどんどん列車から放り出されたと言う。落ち場所が悪いと死んでしまう。団長はそんなことも平気でする残酷な男なのだが、機嫌の良いときはいい男に見える。みんな団長の機嫌をとって生活している。そんな状態に、ついに嫌気が差して、ジェイコブは行動に出る。若いからこその情熱。いいねぇ、いい話だねぇ…

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2013年2月19日 (火)

[映] クイーン

 ダイアナ妃の悲劇が起こった時、英国王室では何が起こっていたのか。普段なかなか見ることのできない英国王室の中を覗いたような作品で興味深い。

The_queen
 1997年。トニー・ブレア氏が選挙で勝利し、女王の指名を受けるために妻と共に宮殿へ。
 パリでパパラッチの追跡から逃れようとした、ダイアナ元皇太子妃の乗った車が事故を起こしたという連絡を受ける王室。まもなくダイアナが亡くなったことを知る。離婚したものの、子供たちの母親であるダイアナの遺体を引き取るため、すぐにパリへ向かうチャールズ皇太子。ダイアナの葬儀をどうするかで、世論と王室とで考え方に大きな隔たりがあることがわかり…

 そんなことになっていたとは露知らず。確かに、もう離婚して一般人となった訳であり、王室が関与すべきことではないのかもしれない。少なくとも王室はそう考えていたようだ。だが、国民はそうは思っていない。未だにダイアナはプリンセスなのだ。そのことで王室バッシングにならないかと、怯えるチャールズ。ブレア氏の説得で、女王も考え方を変える。

 個人的には、ダイアナをあんな目に合わせた原因はチャールズにあると思っている。好きな人がいるのなら、それを貫けばよかったんだし、ダイアナと結婚すると決めたからには、彼女を精一杯愛すべきだったと思う。誠意が足りない。

 多分、英国民の多くもそう思っているハズで、それがダイアナ人気にもつながるのだろう。だが、ここで初めて違う見方があることに気づく。女王目線である。

 若くして女王になったエリザベス。女王になったそのときから、全てを国に捧げると誓った、強い女性である。国のために全てを捧げ、自由なんて無かったに違いない。文句ひとつ言わずここまでやってきた彼女にとって、ダイアナはやっかいな存在だったのかもしれない。だが、束縛されつつも自由を求めた彼女の姿に、どこか自分に近いもの、あるいは自分にないものを見たのかもしれない。

 女王役にヘレン・ミレン。夫役にジェイムズ・クロムウェル。チャールズ皇太子役にアレックス・ジェニングス。ブレア首相役にマイケル・シーン。

 配役はどうなのかなぁ、誰も似ていない気がするのだが。だが、女王が自分で運転することや、王室の中で、まるで普通の家族のような団欒があることなど、ちょっと意外なこともわかる。女王の素顔を知ることができた気がする。

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2013年2月18日 (月)

[映] 人生はビギナーズ

 父親がある日突然ゲイだとカミングアウトしたら、息子はどんな気持ちになるのだろう。マイク・ミルズ監督が、自らの体験を元に脚本を書いた作品らしい。

Beginners
 38歳独身のアーティディレクター、オリヴァー。父ハルが亡くなり、その家を片付けながら、父との思い出を振り返る。母が亡くなった後、癌であることがわかったハルは、同性愛者であることをカミングアウト。若々しいファッションに身を包み、病をふっきるかのようにパーティ三昧。若い恋人もできる。そしてオリヴァーは、パーティで知り合ったアナとつき合うようになるが…

 オリヴァーが、父の死から立ち直る話だと思うのだが、この父親、普通の父ではないようだ。年老いてからカミングアウトしたらしい。そういうことってよくあるのだろうか。

 そう言えば、あまり一緒に過ごさない両親だったと振り返るオリヴァー。いつも母と一緒に過ごした彼は、複雑な思いで当時を思い出す。

 父の闘病生活もちょっと複雑。若い恋人と病室でいちゃつくのを目の当たりにして、どうにも気まずい思いをする。そりゃそうだろう。

 オリヴァー役にユアン・マクレガー。父ハル役にクリストファー・プラマー。その恋人役にゴラン・ヴィシュニック(ERのコバッチュ)。アナ役にメラニー・ロラン。母役にメアリー・ペイジ・ケラー。

 個人的にはあまり面白い作品ではなかったのだが、ハルの飼い犬の演技がとても良かった。まるで、人の言っていることが全てわかっているかのような表情が、とても愛らしい。ビギナーズと言うのは、ゲイの初心者ってことなのか。ゲイの家族を持つ初心者ということなのか。

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2013年2月17日 (日)

[映] ペイド・バック

 かつて、イスラエルの秘密諜報機関モサドのメンバーだった3人の物語。過去と現在が交互に描かれ、少しずつ真相が分かっていくサスペンスだ。

The_debt
 1966年、イスラエルの空港に、秘密諜報機関モサドの若きメンバー3人が降り立つ。任務を終えて帰還したのだった。
 30年後、メンバーの一人、レイチェルの娘は、母の話を元に、彼らの任務について本にまとめて出版することに。出版記念パーティで、文章の一説を読み上げるレイチェル…
 レイチェルとデヴィッド、ステファンの3人は、ユダヤ人収容所で残酷な生体実験を行なった外科医、ヴォーゲルを捕まえるという任務につくため、1965年、東ドイツに潜入。ヴォーゲルを捕えたものの国外に連れ出すのに失敗。アパートの一室に監禁していたが、逃亡されそうになり、レイチェルはヴォーゲルを射殺。帰還した3人は英雄となった。だがそれは真実ではなかった…

 現在のレイチェル役にヘレン・ミレン。デヴィッド役にキアラン・ハインズ。ステファン役にトム・ウィルキンソン。若きレイチェル役にジェシカ・チャステイン。デヴィッド役にサム・ワージントン。ステファン役にマートン・ソーカス。ヴォーゲル役にイェスパー・クリステンセン。

 英雄でありながら、なぜかどこか浮かぬ表情のレイチェル。娘の出版記念パーティでも、喜ぶべきところにもかかわらず、心から喜んでいない様子。そしてデヴィッドの自殺。彼らに何があったのか? それが次第にわかってくるのだが、その過程がとても興味深く、スリリング。

 ヘレン・ミレンが、かつて諜報員だったという設定はどうかとも思ったのだが、そういえばREDでも格好いい役やってたもんね。なかなか似合うのだ。

 悲しき諜報員の物語であり、悲しき三角関係の物語でもある。ただ唯一納得がいかなかったのは、30年もたったのに、レイチェルが娘にも嘘をつき通したこと。真実を話して本にしても良かったんじゃないかと思った。真実を隠し続けることの大変さが描かれている。

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2013年2月16日 (土)

[映] マネキン

 1987年の作品。昔見たのだが、WOWOWで放送していたので懐かしくて、ついつい見てしまった。キム・キャトラルがなんともキュートだ。

Mannequin
 彫刻家志望の青年ジョナサンは、デバートでマネキンを作る仕事をしていたが、芸術性にこだわる余り仕事のペースが遅なりがち。そしてついにクビになってしまう。その後も、様々な仕事を転々とするが、なかなか長続きせず。ある日、ショーウィンドウで、自分が最後に作った思い入れのあるマネキンを見かける。
 翌朝、偶然通りかかった老舗デパートで、取り付け中の看板が落ちそうになり、社長を偶然救ったジョナサン。社長に気に入られ、デパートで働くことに。そこで夜、ジョナサン一人になると、マネキンの一つが動き出した…

 このマネキンには、古代エジプトの美女の魂が乗り移ったらしい。彼女は、結婚相手を選び兼ねていたとき、突然タイムワープしてしまう。このへんの設定はかなりいい加減というか、あまり考えられていない感じだ。

 ストーリーとしては、このマネキンとジョナサンは夜な夜な楽しいひとときを過ごし、同時に彼らの作り上げたショーウィンドウが話題になり、落ち目だった老舗デパートに活気が戻るというお話。あまり深い話ではないし、どうってことない内容だ。

 マネキン役にキム・キャトラル。ジョナサン役にアンドリュー・マッカーシー。陰でデパートをライバルデパートに売却しようと画策していたリチャーズ役にジェームズ・スペイダー。

 夜になるとマネキンが動き出すあたりは、「ナイト・ミュージアム」に似てるかも。ファッション業界のドタバタという意味では、アグリーベティの雰囲気もある。ストーリーは大したことないが、マネキン役のキム・キャトラルがとにかく輝いている。挿入曲も80年代に流行った曲で、当時のファッション満載で楽しい作品だ。

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2013年2月15日 (金)

[映] ダイ・ハード ラスト・デイ

 ダイ・ハード・シリーズ5作目にして、やっと最後の作品なのかな。世界で最もツイてない男、ジョン・マクレーンが、今度はロシアで大暴れ。

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 ロシアで服役中の男コマロフの裁判が近づくが、自分はハメられたと主張するコマロフ。殺人の容疑で逮捕されたアメリカ人は、取り調べで、コマロフに有利な証言をすると言い出す。

 これまで4回も、アメリカ国内で凶悪テロと闘うハメになったニューヨーク市警刑事ジョン・マクレーン。彼は、疎遠になっていた息子ジャックが、ロシアで事件を起こして拘束されていることを知る。息子に会うため、ロシアへ飛んだジョンだったが…

 ジャックは、男を殺害した容疑で逮捕され、裁判を受けることになるが、コマロフと共に護送され、共に裁判所へ。そうか、ジャックはバカやって逮捕された訳じゃないのねと気づく。そこまでやってきたジョンは、その場の雰囲気から、なにやら怪しい気配を感じ取り、何かが起こることに感づく。この辺はさすがだね。

 そして意外とあっさりとジャックに再会することができるジョンなのだが、なんとコマロフと共に逃亡しようとしているところで鉢合わせ。当然のように、後を追うのだが、彼らを追う別の集団あり。狙われていうことに気づく。ジャックたちを救うことになり合流。そして真相を知る。だがそれにも裏があり… と、ストーリーはどんでん返し続きで飽きさせない。

 不仲だったジョンとジャックだが、さすが親子、息はピッタリだ。面白いのは、コマロフにも娘がいて、親同士でジョンと語り合うシーン。その後の展開を考えると、なんとも妙だ。

 ジョン役にブルース・ウィリス。さすがに第1作目から見ると年取ったなって感じだが、まだまだアクションスターでイケそうだ。息子ジャック役にジェイ・コートニー。「アウトロー」では悪役だったが、こちらではなかなか格好いい役だ。ジョンの同僚役でアマウリー・ノラスコ(プリズン・ブレイクのスクレ)。

 ジョンには娘ルーシーもいて、カーチェイスの真っ最中にルーシーから電話がかかってくる。出てる場合じゃないと思うのだが、ちゃんと電話に出て、今は話せないからかけ直すって言うんだから余裕?? ルーシーとはうまくいっている様子なのに、なぜジャックとは不仲だったのだろう。だが、彼がまっとうな人間になっていること、ジョンそっくりだし、今回の件もあり、和解できたであろうことを考えると、ツイてない男ジョン・マクレーンも、よかったんじゃない??

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2013年2月14日 (木)

[ド] デクスター7 #1

 FOX crime で始まったシーズン7。6の最終話で、ドゥームズ・デイ・キラーこと、トラヴィスを殺害する現場を、デボラに目撃されてしまったデクスター。どう言い訳するのか、どう展開するのか、とても気がかりなシーズンだ。

Deter7
 トラヴィス殺害の現場をデボラに目撃されてしまったデクスター。とっさに正当防衛だと言い訳をし、現場を自殺に見せかけてその場を立ち去ることにした二人。だが、どうしても納得できないデボラは…
 現場で、血液のついたプレパラートを発見したラグエルタは、マスカに分析を依頼。だが、それがベイハーバー・ブッチャーのものと同様だと知り…
 一方、トラヴィスの死亡現場から解散した直後、アンダーソン刑事が殺されているのが発見される。さらに遺体のそばにあった車のトランクには、女性の死体が。その犯人をいち早く見つけたデクスターは、ストレス発散のために殺害を決意。

 とっさに、正当防衛で殺したと言い訳するデクスター。でもさぁ、トラヴィスを台に縛り付けて、ラップでグルグル巻きにして、自分はしっかりゴーグルしてエプロンして、自前のナイフで刺し殺してるのに、正当防衛はないよね(^o^;。

 案の定、デボラにはしつこく質問攻めにされるハメに。鋭いデボラのこと、どうやら真相に気づいてしまったようなのだが、デクスターは彼女に全て打ち明けるのか??

 そして心配なのが、ラグエルタ。現場で、デクスターが落としたプレパラートを発見してしまう。分析が遅くなりそうなのと、それがベイハーバー・ブッチャーのものであるらしいことを知り、こっそり持ち出す。果たして、これをどうするつもりなのか。こっそり犯人を探して手柄にするつもりなのか??

 さらにちょっと気がかりな展開だったのが、新人スタッフの行動。彼は、何かに気づいているのか、執拗にデクスターを探っている。子守をしているバチスタの妹ジェイミーと付き合っている(これも計画のうちか?)ので、デクスターの部屋にも自由に出入りできる。彼のパソコンをこっそり探り、クレジットカードを無効にしてしまった様子。何をしようとしているのか。

 果たしてデクスターは秘密を守り続けられるのか、デボラとの関係はどうなるのか、楽しみなシーズンだ。

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2013年2月13日 (水)

[ド] ダニーのサクセス・セラピー 

 AXNで始まったドラマ。セラピストが主人公のヒューマンドラマらしい。ちょっとコミカルで、ホロリとさせるドラマだ。

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 自宅でカウンセリングの仕事をする精神科医ダニー。ティーンエイジャーの息子と娘を持つ母親でもあるダニーは、人の悩みを聞き、アドバイスする日々。ある日、セラピー中に夫の不倫に気づいてしまう。度重なる浮気に、ついに我慢の限界がきたダニーは、夫を追い出し、離婚を迫る。親友と憂さ晴らしに飲みに出かけると、イケメンのマットと知り合い一夜を共にする。アメフトチームのトレーナーだというマットに頼まれ、心理療法で禁煙を手伝う。その実力を見込まれ、スター選手のカウンセリングを引き受けることに。

 ダニー役はキャリー・ソーン。ホミサイドのバラード刑事などでお馴染み。元気の良い役が多い気がする。マット役にマーク・ブルカス。問題のあるスター選手TK役にメカッド・ブルックス。そしてチームの問題もみ消し屋ニコ役にスコット・コーエン。ダニーの親友役でアマンダ・デトマー(「恋するブライアン」のディーナ)。

 ダニーはなかなかタフな女性である。どうやら結婚後は専業主婦をしていた時期もあるようなのだが、子どもも大きくなったので自宅でセラピーをするようになったらしい。心理療法で禁煙やダイエットを成功させたりもするようで、なかなか有能そう。そして、夫の浮気に感づく。すぐい追い出し、離婚を迫る。どうやら、浮気は初めてではないらしく、いい加減に我慢の限界ということのようだ。ま、当然の成り行き。

 だが、夫はしょうもない男のようだ。離婚はしたくないらしく、あの手この手で復縁を迫ろうとする。親権まで要求したりしているが、本心ではないだろう。

 子供達は、生意気盛りのティーンエイジャー。息子は夫に似て女たらしらしく、何人ものガールフレンドと同時進行でつき合っているらしい。娘は、無断欠席が多く、なにやら問題がありそう。兄妹仲もあまり良くない感じ。

 そんな問題だらけの家族に悩まされながらも、仕事では患者の悩みを聞き、アドバイスする。そんなダニーの奮闘の物語である。実母は近くに住んでいるのか、一緒に住んでいるのか、ちょっとわからなかったのだが、ちょくちょくやってくる。競馬に夢中の、ちょっと飛んでるおばあちゃんなのだが、言うことはなかなか鋭い。娘の問題行動にキレたダニーに、人の悩み聞いてる場合じゃないでしょとグサリ。

 2011年に始まったドラマのようで、シーズン1が12話、そしてシーズン2が今のところ16話。果たしてダニーはこの苦難を乗り切れるのか!?

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2013年2月12日 (火)

第55回グラミー賞授賞式2013

 2月10日(日)、グラミー賞授賞式が行われた。WOWOWでは11日(月)の午前中から生中継。スティングもパフォーマンスしてくれるっていうので、楽しみにしていた。

 とはいえ、最近の曲はあまり聴いていないので、今時のアーティストは正直全くわからない。毎年、グラミー賞で話題になったアーティストのアルバムをチェックするくらいだ。

 去年はアデル一色だった。そしてその前2年くらいはテイラー・スウィフト一色だった気がする。そういうときはわかりやすい。今が旬なアーティストを、とりあえずチェックしてみるのだが、今年はいろいろなアーティストが頑張っていて、誰が特にという感じは無かったかな。

 個人的に気になったのは、年間最優秀アルバム賞を受賞したマムフォード&サンズ。まさか親子のバンド?と思ったが(^o^;、そうではないらしい。どうもフォークロックというジャンルになるようで、パフォーマンスを見ると、なるほどそういう感じ。メインボーカルのマムフォードくん、キャリー・マリガンの夫と聞いてビックリ。そうだったのか。

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 マーカス・マムフォードがギターを弾いて歌う。彼は同時に足でバスドラも担当。これには驚き。彼だけ妙に忙しい。他、ベースとキーボード、そしてバンジョーがいるあたり、ちょっとカントリーな雰囲気もある。今年は彼らが光っていた気がしたので、アマゾンでアルバム「バベル」を購入。ちょっと楽しみ。

 今年のホストはLLクールJ。俳優としてもお馴染みのラッパーで、彼自身もパフォーマンスを見せてくれた。その他、スティングやエルトン・ジョンもパフォーマンス。スティング格好良いなぁ。若いアーティストと一緒にステージに立っていたが、一番輝いてた(^o^)。しかし、いつもあのベースなんだろうか… 塗装がハゲていて、かなり使い込んでいる感じのベースを、涼しい顔で弾いて歌うスティング。

 ポールも、「キス・オン・ザ・ボトム」で「最優秀トラディショナル・ポップ・アルバム」  を受賞したらしい。全然出てこなかったので、わからなかった。残念。

 アデル、今年はソロ・パフォーマンス部門で受賞。プレゼンターとしてマムフォード&サンズのメンツにその座を譲っていた。ステージに上がった彼ら、なんだか飲み会の帰りみたいな格好で、喧嘩でもしてきたの?って聞きたくなった(^o^;。今年もイギリス出身のアーティストだったね。

 

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[映] 海の上のバルコニー

 アカデミー賞特集ってことで、去年、主演男優賞を受賞したフランスのジャン・デュジャルダン出演作の特集。つまりフランスの作品だ。

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 プロヴァンスで妻子と共に暮らす男マルク。義父の経営する不動産会社で、多忙な日々を送っていたある日、別荘を案内した女性客に見覚えがあることに気づく。彼女の宿泊するホテルへ確認するために押しかけたマルクは、それが、かつて子どもの頃、アルジェリアで共に過ごした幼なじみキャティであることがわかる。初恋の相手であるキャティとの、思わぬ再会から、情熱的なひとときを過ごすが…

 ストーリーはなかなか面白いと思う。懐かしさのあまり、ついつい不倫してしまうマルクだが、彼女には秘密があり… って、なかなかミステリーである。だが、どうも展開がうまくない。オチがない。結果、モヤモヤの残る終わり方となっている。

 マルク役にジャン・デュジャルダン。キャティ(実は違うのだが)役にマリ=ジョゼ・クローズ。ちなみに、この写真の女性はキャティではなく、妻。不倫の話なんだから、不倫の時の写真を使えばいいのに。

 子どもの頃の思い出は強烈なものだったのだろう。同時につらい思い出でもあり、これまで封印してきたマルク。それが、キャティの登場で一気に解き放たれた。気持ちはわかる。彼女に恋するのも、取り憑かれるのもわかる。彼女には秘密があり、それが暴かれ、真相がわかるのがオチであり、そこをどう見せるかで観客の盛り上がり方が変わると思うのだが、それがかなり残念だった。

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2013年2月11日 (月)

[ド] Glee シーズン4 #1

 待ってました〜! ついに日本でもFOXチャンネルで放送が始まったシーズン4。#1はとても感動的な展開となった。

Glee4
 レイチェルやカートが卒業し、スターを失ったグリー部は、次期レイチェルの座を狙って熾烈な争いが勃発。また全国制覇したことで、一躍人気となったグリー部の面々は、学食でチア部たちとつるむようになるが…
 NYでの生活がスタートしたレイチェルだったが、ダンス講師に目を付けられ、辛く当たられるレイチェル。ルームメイトともうまくいかず、孤独感を募らせる。また、進路が決まらず、地元に残ってバイトをするカートだったが…

 憧れのNYでさぞかし楽しい生活を送っていると思われたレイチェル。だが、NYADAのダンス講師はなんだかとっても意地悪な女で、やたらとレイチェルをいびる。初日にターゲットになってしまうのだ。フィンにも会えず、カートとも話せず、ルームメイトとは全く接点なしで、先生からいびられるんじゃ、たまらないね。

 一方、カートも悶々としている。進路は決まらず、グリー部に顔出してお節介焼いたりするのだが、ブレインに諭され、NY行きを決意。レイチェルとカート、最強ダッグだね。

 残ったメンバーたちは、レイチェルの座をめぐって争う。ウィルがユニークを引き抜いてきたので、ますますライバルが増えてしまう。次第にみんなの仲が険悪な感じに。チア部の新キャラ、超意地悪なキティたちとつるんでいて、学食の太ったおばさんをバカにして楽しんでいる。

 そんな様子を見て、グリー部のオーディションを不安に感じるマーリー。オーディションでは素晴らしい歌声を披露し、見事合格するのだが、グリー部の仲間になることを不安に感じるのだ。その訳は…

 このマーリー、とってもキュートで、性格も素直。次期レイチェルは彼女で決まりだろう。そしてもう一人の新キャラは、才能がありながら、ちょっとひねくれていて入部をためらうジェイク。彼はパックの異母弟らしい。

 意地悪なダンス講師役は、ケイト・ハドソン。レイチェルに異様なほど敵意を持っている。イケメンには優しく、いい教官で、明らかなエコヒイキなのだが、何かワケありなんだろう。

 とりあえず#1にはメルセデス、サンタナ、マイク、フィン、パックは出てこなかったが、降板にはなっていないようなので、今後に期待。クインと校長は降板。そしてどうやらシーズン3の新キャラ、ローリーも降板の様子。

 #1は、ちょっと有頂天になってイヤな奴らに成り果てたグリー部の面々が、本来の自分たちに戻る。そして、新天地で居場所を見つけられずに落ち込むレイチェル、進路に悩み悶々とするカートが、共に助け合うという、とっても感動的なストーリーだ。今シーズンも楽しみたい。

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[映] 私だけのハッピー・エンディング

 タイトルから、楽しい作品なのかな、ラブコメかななんて思って見たのだが… まさにハッピーなエンディング、人生の終わり方の話だ。

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 広告代理店に勤める女性マーリー。特定の恋人は作らず、お気楽な独身生活を謳歌していた。だがある日、体調不良が気になり病院へ。検査の結果、末期の大腸がんとわかる。治療を試みるも芳しくなく… 彼女はある決断をする。

 マーリーは30代。まだまだ若く、特別将来に対する不安もない彼女は、毎日お気楽に暮らしている。仕事も私生活も順風満帆。そんなある日、余命幾ばくもないと知るのだ。果たして彼女はどうするのか?

 若くして病と闘う話としては、50/50や、「永遠の僕たち」が記憶に新しいが、病を受け入れ、最後の時をできるだけ楽しむというストーリーは、後者に近いかな。もう少し年いってるけど。

 マーリー役にケイト・ハドソン。彼女の主治医ジュリアン役にガエル・ガルシア・ベルナル。マーリーの母役にキャシー・ベイツ。父役にトリート・ウィリムズ(エバーウッドのアンディ)。親友役でローズマリー・デウィット(ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラのシャーメイン)。神様役でウーピー・ゴールドバーグ。マーリーの上司役でスティーヴン・ウェバー。エスコートサービスで派遣されたヴィニー役にピーター・ディンクレイジ(nip/tuckのマーロウ)。ドクター役にアラン・デイル(OCのケイレブ・ニコールなど)。

 マーリーはいつも明るい。末期ガンで余命幾ばくもないとわかってからも、つとめて明るく過ごそうとする。だが、周りが戸惑う。どう接してよいのかわからないのだ。見込みのない治療を拒否し、最後まで人間らしく過ごすことにこだわるマーリー。それを受け入れた家族や友達。そしてハッピー・エンディングとなる。

 ウーピー・ゴールドバーグが神様役で出てくるのだが、このシーンはなかなか面白かった。望みを3つ叶えると言われ、本当に叶うのだ。

 とても理想的な形だとは思う。そんなに親身になってくれる友達が、最後までそばに居てくれるというのは、素晴らしい。ずっとやりたいように生きてきたマーリー。短かったけれど、いい人生だったと思っているだろう。悲しいお話だが、最後まで明るく描かれる。だが、やっぱり悲しいお話だ。若干30歳で亡くなってしまうなんて。

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2013年2月10日 (日)

[映] アウトロー

 話題の作品を、さっそく見に行ってきた。トム・クルーズなのだが、シネ・プレはなぜか「おじさん率」異様に高し。8割はいただろうか。

Jackreacher
 ピッツバーグ近郊で、白昼、無差別狙撃事件が発生。5人が射殺されてしまう。狙撃が行われたのは川向かいの立体駐車場。捜査の結果、1時間後には容疑者の元軍人、ジェームズ・バーが逮捕される。拘束されたバーは何も語らず、唯一、ジャック・リーチャーへの連絡を要求。だが移送中に暴行を受け、昏睡状態に陥ってしまう。
 刑事の前に突然姿を表したジャック・リーチャー。容疑はほぼ確定と思われたが、ジャックはバーの弁護士ヘレンと共に独自の捜査を始める。

 いやはや、これは格好いい。このジャック・リーチャー、元米軍であり、秘密捜査官として街から街へと放浪を続ける一匹狼という設定。アウトローである。どうやらシリーズ作品のようで、これからトム・クルーズのこのシリーズが次々と映画化されるんだろう。

 警察の捜査では、証拠は揃っており、バーの容疑は一見確実だ。だが、あまりに証拠が揃いすぎているとすぐに気づくジャック。そして、事件の真相をつきとめるのだが、その過程がスリリングだし、楽しい。ジャックはじめ、弁護士のヘレン、そして心強い見方になるキャッシュなど、キャラクター設定も絶妙。

 ジャック役にトム・クルーズ。ヘレン役にロザムンド・パイク。父で検事ロディン役にリチャード・ジェンキンス。バー役にジョゼフ・シコラ。そしてキャッシュ役にロバート・デュバル。このキャッシュ、実に頼もしい人物で、いい役だ。

 トム・クルーズはどちらかというと苦手なのだが、このジャック・リーチャーは実に格好いい。頭脳明晰、戦闘能力は抜群であり、向かうところ敵なし。だが気取った感じもないし、ド派手なアクションもなく、実にさりげない。カーチェイスでは、警察に追われながら犯人を追うという離れ業をやってのける。

 最後の雨の中の対戦シーンは、雨降ってきた段階で想像ついてしまった(リーサル・ウェポンのパクリ?)し、このシーン必要か?と思ったが(^o^;、このジャック・リーチャーシリーズ、当たりそうである。続編ができたらまた見たいもん。ロバート・デュバル、また出るといいな。

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2013年2月 9日 (土)

[映] ニュー・ワールド

 テレンス・マリック監督による、ポカホンタスの物語。なるほど、「ツリー・オブ・ライフ」っぽい映像だ。こちらはもっとわかりやすい。

The_new_world
 1607年。新天地開拓を目的に英国を出航した船は、苦難の末、北アメリカのヴァージニアに漂着する。だが、この地には先住民たちが暮らしていた。反逆罪で裁かれることになっていたジョン・スミス大尉は、ニューポート船長から、先住民との交渉役に任命される。だが、先住民達に捕らえられたスミスは、処刑されそうになるが、王の末娘ポカホンタスによって救われる。やがてスミスとポカホンタスは恋に落ちるが、先住民と開拓者たちの間で戦闘になり…

 先住民ポカホンタスと、入植者ジョン・スミス、そしてジョン・ロルフという2人の男の物語だ。

 全く違った環境の2人が惹かれ合い、愛し合う。わかる気がする。だが、お互いのしがらみから結ばれることなく別れることとなる。

 そして、再び出会いがある。今度は、最愛の者を亡くした者同士となった2人。最初の出会いとは、ちょっと違う。それでも、全力で愛するロルフに対し、なかなか心を開けないポカホンタス。それでも彼女を愛するロルフって紳士だわ。

 ジョン・スミス役にコリン・ファレル。ジョン・ロルフ役にクリスチャン・ベール。ポカホンタス役にクオリアンカ・キルヒャー。船長役にクリストファー・プラマー。王役にオーガスト・シェレンバーグ。スミスとやりあうウィングフィールド役にデヴィッド・シューリス(ハリー・ポッターのルーピン先生)。

 利己的な入植者たちがやってきたことで、純真で清らかなポカホンタスは楽園を追われてしまう。先住民と入植者の愛の物語であると同時に、ニューワールドを汚すことにより国が始まったという、アメリカ建国の物語でもある。

 マリック監督の映像が美しい。イギリス人たちに人生を翻弄されたポカホンタス。それでも、最後には幸せをつかんだと思いたい。ポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャーが素敵だった。

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2013年2月 8日 (金)

[映] グッド・ドクター 禁断のカルテ

 青年医師が道を踏み外してしまうというサスペンススリラー。オーランド・ブルームが、今までのイメージとはだいぶ違う役を演じている。

Good_doctor
 青年医師マーティンは、フェローを目指す研修医。だが、働き始めた病院では、看護師とうまくいかず、失敗続き。過酷な労働環境で身も心も疲れはてていた。そんなある日、腎盂腎炎で入院した女性ダイアンの担当になり、彼女や家族から信頼されたことで自信をつける。さらに、彼女に恋するようになってしまう。彼女が退院したあと、家族から夕食に招かれ、喜んで駆けつけるが、なんとダイアンは不在。がっかりしたマーティンは、バスルームで彼女の抗生剤を見つけ、中身を砂糖と入れ替えてしまう。感染症がぶりかえし、再び病院に入院したダイアンを献身的に診る一方、夜な夜な点滴に混ぜものをするマーティン… 彼女を手放したくないためにとった行動だったが…

 マーティンの行動は、ストーカーに近い。患者に好意を持ってしまったマーティンは、回復した病が再びぶり返すように仕組んだばかりか、入院中もなにやら点滴に混ぜものをして回復を遅らせる。いつまでも自分を頼ってくれるという訳だ。

 ふとしたことから道を踏み外してしまうマーティンだが、これ、家族から夕食に招かれなければ、こうはならなかったのかとも思う。ううむ… でも、今回なくても、いつかこうなったよね、こういう人は。

 マーティン役にオーランド・ブルーム。ダイアン役にライリー・キーオ。看護師テレサ役にタラジ・P・ヘンソン。看護師ジミー役にマイケル・ペーニャ。ドクター・ウェイランズ役にロブ・モロー(懐かしいね、たどりつけばアラスカのジョエル、Numb3rsのドン)。ダイアンの母役にモリー・プライス。父役にウェイド・ウィリアムズ(プリズン・ブレイクのベリック)。クラウス刑事役にJ・K・シモンズ(OZのシリンガー)。

 一見、善良そうな青年医師。フェロー(専門医)を目指す、熱心そうな医師である。だが、最初からなんだかちょっとおかしい。採血に躊躇したりして、もしかして偽医者?と思ったのだが、そうではないらしい。でも、患者にアレルギーをちゃんと聞かなかったり、カルテをちゃんと見なかったり、手をきちんと洗わなかったりと、少々いい加減で、そのくせ出世欲だけはあるように見える。

 そんないい加減な医者が、私欲のためにひどいことをして、それが見つかることなく逆に評価されちゃったりして、今後ものうのうとドクターやっていくんだろう。そう思うと怖いというより、腹の立つ結末だった。こういう医者がいないことを祈る。

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2013年2月 7日 (木)

シリコン焼き型を使ってみる

 最近、シリコンスチーマーの類が流行である。でも、どうも流行り物に乗り切れないおばさんである。高いし。レンジでチンするだけでできるんだから、簡単そうだし、確かに便利そう。でも、ガラスの耐熱容器と何が違うの? シリコンだからこそ、特別いい理由がちょっと思い当たらない。臭いも残りそうだし。

 以前、アイスキャンディ用のシリコン容器を買った。これはなかなか便利だった。型として使うには、形が自在に変わるシリコン容器というのはとても合っている気がする。取り出しやすいのだ。

 そこで、生協の製菓用品売り場に並んでいて、以前から気になっていたドーナツ用のシリコン型を買ってみた。別に特別ドーナツが食べたいわけじゃないけど、型に入れて焼くとまたなんだか美味しそうに見える気がして(^o^;。普通の大きさのドーナツ型と、ちょっと小さめのドーナツ型、どっちがいいか悩んだ挙げ句、両方購入。

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 とりあえず普通のドーナツやらチョコドーナツやら、いろいろ作ってみる。作っていて気がついたのだが、いくら型があっても、良い形にするのはなかなか難しい。とりあえず片面だけは綺麗に焼けるのだが、生地を入れすぎると盛り上がってしまうし、少なすぎると貧乏くさいドーナツになる。

 ホットケーキミックス(焼き型についていたレシピでは200gとなっていたが、今は150gが主流)を使うと、1枚だと生地が余り、2枚だと微妙に足りない。どうせなら一度にたくさん作りたいので、卵やチョコを入れて少々嵩増し。大きさの違う型で、同じ焼き時間で焼いてしまったのだが、大きい方は普通のドーナツ、小さい方はちょっとサクサク!? それはそれで楽しいかも。

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 それでもまぁ、それなりの物ができるので、重宝かも。なにより、型から外しやすいし、洗うのもラクチン。これ、かなり重要ポイントだ。オーブンシート使わなくていいし、エコである。しばらくは楽しめそう。

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2013年2月 6日 (水)

[映] ミッドナイト・イン・パリ

 ウッディ・アレン監督、脚本作品。去年のアカデミー賞で脚本賞を受賞。なかなかシャレた作品に仕上がっている。

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 アメリカの脚本家ギルは、婚約者イネズの父親の出張に便乗して、イネズとパリを旅行することに。小説家への転身を考え、パリで小説を書きたいと考えていた。旅行中、イネズの友人ポール夫妻とばったり出くわす。一緒に飲みに出かけるが、さらに踊りに行くというイネズ。だが、帰って休みたかったギルは、一人でホテルに戻ることに。だがその途中、道に迷って休んでいると、クラシックカーが通りかかり、中の人々に誘われるまま乗り込んでしまうギル。そしてたどり着いたのは、1920年代の社交クラブだった…

 20年代に迷い込んでしまったギルは、社交クラブでヘミングウェイに出くわす。さらにピカソやらダリやら、ものすごい人々と連日のように会って、楽しいひと時を過ごす。もともとこの時代に憧れを持っていたギルにとって、こんなに素晴らしい経験はないだろう。これはてっきい夢オチだと思ったのだが、どうやらそうではないらしい。ちょっと不思議な物語だが、なぜ、という部分は、突き詰めない方がよさそうだ。

 婚約者イネズは、ギルの世界を全く理解しない。彼女との共通点が全くないということに、やっと気づき始めるギル。そしてピカソの愛人アドリアナとの恋を通して、過去の憧れの世界に入り浸って羨んでいてもしょうがないと気づく。だがなにより、ギル、中身は全く関係なく、見た目の綺麗な女性に惚れちゃうんだってことにも気づいたか?

 ギル役にオーエン・ウィルソン。イネズ役にレイチェル・マクアダムス。イネズのパパ役にカート・フラー。ママ役にミミ・ケネディ(ダーマ&グレッグのアビー)。ポール役にマイケル・シーン。ガートルード・スタイン役にキャシー・ベイツ。アドリアナ役にマリオン・コティヤール。ダリ役にエイドリアン・ブロディ。ヘミングウェイ役にコリー・ストール。スコット・フィッツジェラルド役にトム・ヒドルストン。

 パリの街並みが素敵だ。歴史ある造り、オシャレな通り。そんな路地をさまよっていると、憧れの時代に迷い込める街なのかもしれない。そして、流れる音楽もまたいい。パリを堪能できる作品だ。

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2013年2月 5日 (火)

[映] スーパーチューズデー 正義を売った日

 こちらも大統領選のお話なのだが、候補者を支える広報官たちの駆け引きが描かれている。表向きはクリーンな候補者たちの、裏の姿が浮き彫りになる。

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 民主党の大統領予備選挙に出馬したモリス州知事。そのルックスと、優れた弁舌、さらに誠実な人柄とその政治理念から人気となり、最有力候補に。スーパーチューズデーを控え、キャンペーンマネージャーのポール、広報官のスティーブンらスタッフにも気合いが入る。そんな時、対抗馬のプルマン上院議員の選挙参謀ダフィは、スティーブンを引き抜こうとする。モリスに忠誠心を持つスティーブンは拒否。
 選挙スタッフの1人、インターンのモリーと関係を持ったスティーブンは、偶然にもモリスの意外な一面を知ってしまう。さらに、ダフィとの面会をポールに打ち明けると、クビになってしまい…

 最初の30分くらいは、どんな話なのかがまったくつかめず、面白くなさそう… と引き気味だったのだが、途中から俄然面白くなる。モリス知事に憧れ、彼を信じて働いてきたスティーブンが、モリスの裏の顔を知った瞬間だ。

 それまでは、理想に燃える青年だったスティーブンが、このときを境にしたたかな男に変わる。それまでクリーンに見えていた選挙戦が、急にどろどろしたものに見えてくるから不思議。

 スティーブン役にライアン・ゴスリング。モリス知事役にジョージ・クルーニー。ポール役にフィリップ・シーモア・ホフマン。ダフィ役にポール・ジアマッティ。モリー役にエヴァン・レイチェル・ウッド。ジャーナリストのアイダ役にマリサ・トメイ。トンプソン上院議員役にジェフリー・ライト。モリーの父役でグレゴリー・イッツェン。

 クビにされたスティーブンのその後の行動は興味深い。モリスの秘密を切り札に、相手陣営に寝返るか、モリスを操るか。または、この仕事を離れると言う選択肢もあるが、彼は一番ずる賢い方法を選んだ。そうやってのし上がる必要のある仕事なのか。

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2013年2月 4日 (月)

[映] セットアップ

 どう転がるのか全くわからないと言う意味では、なかなか楽しめたのだが、ストーリーの流れに少々疑問が残る。

Setup
 ワル仲間のサニー、ビンス、デイヴの3人は、兄弟同然。その日も、500万ドルのダイヤ強奪を成功させる。だがその直後、ビンスはサニーとデイヴを射殺。ダイヤを持って別の仲間と逃亡。ところがサニーは生きていた…
 偶然にも弾が急所をはずれ、軽症で済んだサニーは、ビンスの行方を追うが…

 復讐の物語というよりは、裏社会に生きる男たちを描いた作品という感じか。サニーは、自分と親友を撃ったビンスを恨むと言うよりは、なぜそうしたのかを知るためにビンスを追う。その過程でマフィアのボスと手を組むことになるのだが、そこでもまた一波乱あり、ストーリーは少々複雑に。

 ビンスにはビンスの理由がある。刑務所にいる父を守るために金が必要だったと言うことらしいのだが、兄弟同然の仲間を撃ってダイヤを独り占めする理由としては少々弱い気もする。そしてビンスは、サニーから追われ、マフィアのボスから追われ、さらにダイヤを盗んだ相手からも追われるハメに。

 サニー役にカーティス・"50セント"・ジャクソン。ビンス役にライアン・フィリップ。マフィアのボス、ビッグス役にブルース・ウィリス。ビンスの父役にジェイムズ・レマー。

 納得いかないのは、最後の銃撃戦。そんな取引の場に、ボス自らが出向くか?? あそこで撃ち合ったら全滅だろう、普通。さらに、ロシア人マフィアの金をくすねるのだが、これ、ロシア人からも狙われないか?? ちょっといろいろ盛り込んだ割には、まとまってない気がする。途中の展開はなかなか面白かったのだが、後半がどうも手抜きな感じがしてちょっと残念。



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2013年2月 3日 (日)

[映] チョイス!

 田舎町に住む男が、大統領選の鍵を握ることになってしまったと言う物語。ニューメキシコ州のテキシコと言う町が舞台なのだが、てっきりテキサスとメキシコを合体させた架空の町だと思ったら、実在の場所らしい(^o^;。住民は1000人余りの小さな田舎町だ。

Swing_vote
 小さな田舎町テキシコに住む男バド。酒におぼれ、仕事も遅刻や職務怠慢が重なり、リストラでクビになってしまう。そんな時に行われた大統領選。政治になど全く無関心で、投票に行くつもりも全くなかったバドだったが、娘モリーに言われ、渋々行くことにする。だが、トラブルから投票締め切り時刻に間に合わず。しっかり者のモリーは、バドの代わりにこっそり一票を入れようとするが、その途中で停電によりシステムがダウン。無効になってしまう。しかも開票の結果、両候補は互角、唯一無効になったバドの票で大統領が決まることがわかり…

 ありそうでなさそうなお話だ。バドの一票が、直前の停電によるシステムダウンで、無効になっていたと言うことで、彼のみ再投票が認められる。そして彼の一票で大統領が決まってしまうと言う状況に。バドは一躍「時の人」となってしまう。

 政治には全く関心ないし、なんだかわからないけど警護の人間まで着いちゃって、みんあにチヤホヤされてちょっと良い気分のバド。そんな父を見て、ヤキモキするしっかり者の娘モリー。だが、投票期日が迫り、その責任の重さにやっと気づくバドは焦る。

 バド役にケヴィン・コスナー。モリー役にマデリン・キャロル。彼らを取材するキャスター役にポーラ・パットン。現職大統領で候補者のブーン役にケルシー・グラマー。なんだかフォード大統領に似てたりして(^o^;、こんな大統領いそうだ。彼の側近役にスタンリー・トゥッチ。対抗馬のグリーンリーフ役にデニス・ホッパー。彼の側近役にネイサン・レイン。グリーンリーフの妻役にナナ・ヴィジター(DS9のキラ)。バドの飲み仲間役にジャッジ・ラインホールド。なんかいつもの綺麗なイメージとは違う、労働者階級の役だ。バドの元妻役にメア・ウィニンガム。ウィリー・ネルソンが本人役で出演。

 原題は"Swing Vote"。わかりやすい。候補者2人が、バドのためだけに選挙キャンペーンを続ける様は滑稽。ダメ父が、娘のために立ち直る話でもあるのだが、肝心の立ち直るために努力する場面は少ない。最後の討論会の部分をもう少し見たかったな。バドが、なぜ怠惰な毎日を送るようになったのか、もう少し掘り下げても良かったか。それだとコメディにならないか。

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2013年2月 1日 (金)

[映] ポルノ✩スターへの道

 うーん、見たことを後悔する映画って、まさにこういうののことを言うんだろうな。タイトル見ただけなら絶対に見なかったと思うのだが、クリスティナ・リッチ、ドン・ジョンソン、そしてスティーブン・ドーフが出演しているのだ、きっと何かがあると信じて見たのだが… 何もなかった。

Bucky_larson
 平和な田舎町にのんびりと暮らす青年バッキーは純真無垢。だがスーパーでの仕事をクビになってしまう。たまたま友だちのポルノ鑑賞会に無邪気に参加したところ、そこに映っているのが、自分の両親だと知る。両親に聞くと、彼らはかつて売れっ子のポルノスターだったという。仕事をクビになったのは神の啓示であり、自分はポルノスターになるべき人間だと信じ込む。両親にも後押しされ、ポルノスターになるべく、単身ハリウッドへ。たまたま出会った、かつての売れっ子監督マイルズの映画に出演することになるが…

 ポルノということで、とにかく下品なシーンが多い。だが、バッキーは純真無垢というよりは、少々オツムがトロい感じであり、エロティックという意識は全くない。そのミスマッチ感が見どころ?????

 唯一笑えたのは、アカデミー賞とかエミー賞のパロとも言える、ポルノ映画賞の授賞式。アホらしい名前のついた賞がいろいろあって苦笑い。こういうのは、男の人が仲間内でジョークのネタにする程度ならわかるけど、映画にするもんじゃないよ。

 バッキー役にニック・スウォードソン。彼に好意を持つウェートレス、キャシー役にクリスティナ・リッチ。怪しげな映画監督マイルズ役にドン・ジョンソン。バッキーをライバル視するポルノ俳優ディック・シャドウ(名前からしてふざけてる)役にスティーブン・ドーフ。バッキーの父役にエドワード・ハーマン。

 製作、脚本がアダム・サンドラーらしい。彼の奥さんジャッキー・サンドラーもチョイ役で出演。ラジー賞にも6部門ノミネートされたらしい。受賞しなかったのが不思議。と思ったら、なるほど、「ジャック&ジル」が取ったのね… やっぱりアダム・サンドラー(^o^;。

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