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2013年2月25日 (月)

[映] 黄色い星の子どもたち

 ナチス・ドイツ占領下のフランスで、実際に起こった事件の映画化。長年フランスに住み、信じていた国に裏切られて虐殺に追い込まれたユダヤ人達のお話だ。

La_rafle
 1942年、ナチス・ドイツ占領下のパリ。ユダヤ人達は、見分けがつくように胸に黄色い星のワッペンを付けさせられていた。差別を受けつつも、明るく幸せに暮らしていた彼らだったが、夏のある日、フランス政府はヒトラーの要求に応じ、パリに住む外国籍のユダヤ人一斉検挙を決行。1万3千人ものユダヤ人達が、強制的に競技場へと集められた。感染症や怪我で入院中の者まで強制的に集められたため、競技場は劣悪な環境になってしまう。そんな中、看護師として病人や子供達の世話をするために派遣された看護師アネットは、その惨状を知事に訴えようとするが…

 ドイツ以外でもこういうことがあったんだと知った。目印のために胸にワッペンって、つまり見ただけじゃわからないってことなワケで、そこまでして差別する意味が全くわからない。全く持って理不尽な差別である。理不尽じゃ無い差別なんてないか。

 ユダヤ人医師ダヴィドは、自身も囚われの身でありながら、患者の世話に明け暮れる。そんなところへ、看護師として派遣されたアネットは、その惨状に呆然としつつも、できる限りのことをする。が、ついに彼らとも別れの時が訪れてしまう。彼女にはそれ以上どうすることもできない。

 アネット役にメラニー・ロラン。医師ダヴィド役にジャン・レノ。ユダヤ人一家の父役にガド・エルマレ。

 日々差別を受けながらも、毎日努めて明るく過ごすヴァイスマン一家。劣悪な競技場や、収容所に連行されてからも、歌を歌ったり、楽しい話をしたり、努めて明るく振る舞う。どんな過酷な状況でも、子供達は無邪気で、それがよりいっそう悲しく映る。

 虐殺されてしまった、あるいは危ういところで生き延びたユダヤ人たちの話だが、ドイツの言いなりになってユダヤ人虐殺に手を貸してしまったフランス人たちのお話でもある。そんな中でも、彼らをかくまったフランス人がいたことが、せめてもの救いか。

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