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2013年2月19日 (火)

[映] クイーン

 ダイアナ妃の悲劇が起こった時、英国王室では何が起こっていたのか。普段なかなか見ることのできない英国王室の中を覗いたような作品で興味深い。

The_queen
 1997年。トニー・ブレア氏が選挙で勝利し、女王の指名を受けるために妻と共に宮殿へ。
 パリでパパラッチの追跡から逃れようとした、ダイアナ元皇太子妃の乗った車が事故を起こしたという連絡を受ける王室。まもなくダイアナが亡くなったことを知る。離婚したものの、子供たちの母親であるダイアナの遺体を引き取るため、すぐにパリへ向かうチャールズ皇太子。ダイアナの葬儀をどうするかで、世論と王室とで考え方に大きな隔たりがあることがわかり…

 そんなことになっていたとは露知らず。確かに、もう離婚して一般人となった訳であり、王室が関与すべきことではないのかもしれない。少なくとも王室はそう考えていたようだ。だが、国民はそうは思っていない。未だにダイアナはプリンセスなのだ。そのことで王室バッシングにならないかと、怯えるチャールズ。ブレア氏の説得で、女王も考え方を変える。

 個人的には、ダイアナをあんな目に合わせた原因はチャールズにあると思っている。好きな人がいるのなら、それを貫けばよかったんだし、ダイアナと結婚すると決めたからには、彼女を精一杯愛すべきだったと思う。誠意が足りない。

 多分、英国民の多くもそう思っているハズで、それがダイアナ人気にもつながるのだろう。だが、ここで初めて違う見方があることに気づく。女王目線である。

 若くして女王になったエリザベス。女王になったそのときから、全てを国に捧げると誓った、強い女性である。国のために全てを捧げ、自由なんて無かったに違いない。文句ひとつ言わずここまでやってきた彼女にとって、ダイアナはやっかいな存在だったのかもしれない。だが、束縛されつつも自由を求めた彼女の姿に、どこか自分に近いもの、あるいは自分にないものを見たのかもしれない。

 女王役にヘレン・ミレン。夫役にジェイムズ・クロムウェル。チャールズ皇太子役にアレックス・ジェニングス。ブレア首相役にマイケル・シーン。

 配役はどうなのかなぁ、誰も似ていない気がするのだが。だが、女王が自分で運転することや、王室の中で、まるで普通の家族のような団欒があることなど、ちょっと意外なこともわかる。女王の素顔を知ることができた気がする。

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