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2013年2月23日 (土)

[映] 未来を生きる君たちへ

 2011年に、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品。暴力の連鎖を描いた、デンマーク・スウェーデンの作品だ。原題は"Haevnen"(本当はaeがくっついた形ね、表記できないの)、デンマーク語で「復讐」と言う意味らしい。

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 スーダンの難民キャンプで医療活動を行っている医師アントン。そこには日々、ギャングのビッグマンにより傷つけられた人々が運ばれてくる。その頃、デンマーク郊外には、別れた妻と息子エリアスが住んでいた。エリアスは学校でイジメを受けていたが、ある日、ロンドンから転校生クリスチャンがやってくる。すぐに親しくなる2人だったが、クリスチャンがいじめっ子を殴り、ナイフで脅したことが問題となり…

 舞台はデンマークらしいのだが、アントンたちはどうやらスウェーデン人らしい。言葉に訛りがあるのか、学校でいじめられるエリアス。彼は頭の良い、心の優しい少年だ。

 それに対し、クリスチャンは少し心に暗い物を抱えている。母親を癌で亡くし、それを父親にせいだと信じることで、その哀しみを消化しようとしている。いじめっ子に対し、過剰に反撃したことが問題となり、父親から「暴力では何も解決しない」と諭されるクリスチャン。だが、「やり返さなければ、またやられる」と言い返す。度重なる転校で、いろいろな経験をしたのだろう。確かに彼の言っていることも正しい。

 アントン役にミカエル・パーシュブラント。エリアス役にマルクス・リゴード。クリスチャン役にウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン。

 暴力では何も解決しない、報復はいけないと言い続ける大人達。それに納得のできない子供達。そしてそれは、大きな事件へと発展してしまう。

 暴力はいけないと言うアントン自身も、スーダンで、残酷な目にあった人々を見続けているうちに、心がすさむ。医師として、それがどんな相手でも治療をすると言う信念を貫くが、あるとき、ついに堪忍袋の緒が切れる。

 確かに暴力では何も解決しない。だが、それならどうすれば良いのか。難しい問題である。ただ確かなのは、復讐は復讐を生むと言うこと。キリがない。どこかで止めなければ。

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