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2013年2月21日 (木)

[映] おとなのけんか

 ロマン・ポランスキー監督による作品なのだが、元々は舞台劇だったらしい。確かに、舞台はとあるマンションの一室。登場人物もほぼ4人。延々と続く大人の喧嘩が面白い。原題は"Carnage"で、直訳すると「虐殺」。それを考えると、この邦題、なかなかイケてる。

Carnage
 NYブルックリン、マンションの一室。11歳の子ども同士が喧嘩になり、怪我をした少年の家へ、怪我を負わせてしまった少年の両親が訪ね、和解の話し合いをすることに。子どもの喧嘩ということで、加害少年が謝罪すると言うことで和解するはずが、次第に話し合いが攻撃的になり…

 なんだかありそうな話で笑える。たかが子どもの喧嘩。そして彼らは良識ある大人である。簡単な話し合いで解決するハズだった。だが、ちょっとした相手の言葉尻や、夫婦関係のすれ違いなどから、ちょっとずつおかしな方向へ話が進み、最後には全く関係の無いことで怒りを爆発させ、険悪に。こうなってしまうと、もう泥沼だ。

 被害少年の母ペネロペ役にジョディ・フォスター、父マイケル役にジョン・C・ライリー。加害少年の母ナンシー役にケイト・ウィンスレット、父アラン役にクリストフ・ヴァルツ。

 クリストフ・ヴァルツの役がとにかく面白い。話し合いの真っ最中に、頻繁に携帯が鳴り、しかもその場で出る。他の3人に丸聞こえなのに、平気で仕事の話をするのだ。彼は弁護士であり、どうやら薬害訴訟に携わっていることがバレバレ。しかも、その怪しい薬を、マイケルの母が使っていることがわかり… と言う展開も面白い。

 何度も帰ろうとして、そのたびに引き留められて、あるいは言い返したくて、居座る。気まずい雰囲気になることがわかっているのに、勧められるままにコーヒーを飲み、菓子を食い、酒まで飲む。子どもの喧嘩の和解のハズが、次第に話が逸れて、全く関係のない話にまで発展。最後はただの酔っ払いの喧嘩である。

 そんな頃、当の子供達はもう何事も無かったかのように仲直りという、最後のシーンがまた笑える。でもそんなもんかもしれない。本当にバカバカしい「おとなのけんか」だ。

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