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2013年3月 2日 (土)

[映] アーティスト

 去年のアカデミー賞で、白黒作品、しかもほぼサイレントムービーながら、作品賞、主演男優賞、監督賞、衣装デザイン賞、作曲賞の5部門を受賞した作品。フランスの作品ってことだったので、フランス語なんだと思っていたら英語。(サイレントなのであんまり関係ないけど) しかも主演男優はフランスの役者さんだが、脇は英米の役者が固めているし、舞台もハリウッドだ。

Artist
 1927年、サイレント映画全盛期のハリウッド。売れっ子映画スターのジョージは、ファンの女性との2ショット写真を撮られ、新聞の一面に載る。そんなモテモテの夫との生活に不満を募らせる妻ドリス。ジョージとの2ショット写真をきっかけに映画界で働くことを決意したペピー。脇役から始め、次第にキャリアを積んでいく。そんな彼女にアドバイスする余裕のあるジョージだったが、時代はサイレントからトーキーへと移り変わり、次第に居場所を失っていき…

 栄枯盛衰というか、新旧交代というか、まぁ、新しい人が出て活躍する一方で、その座を奪われるベテランというのはよくある構図、世の常である。それを、サイレントからトーキーへと移り変わった映画界を舞台に描いた作品だ。しかも、この作品自体も白黒のサイレントというのが粋である。最後の最後にトーキーに変わるという演出も面白い。

 ジョージ役にジャン・デュジャルダン。この作品がきっかけで、アメリカでもとても売れっ子になったようだ。ペピー役にベレニス・ベジョ。アルゼンチン出身の役者さんらしい。プロデューサー?役にジョン・グッドマン。ジョージの運転手役にジェームズ・クロムウェル。ジョージの妻ドリス役にペネロープ・アン・ミラー。ジョージの相手役の女優役にミッシー・パイク。撮影所にいた役者??の役でマルコム・マクダウェル。

 売れっ子でモテモテのジョージは、みんなからチヤホヤされて調子に乗っている。ジョージに憧れて、彼の楽屋で彼の衣装の前でうっとりしていたペピーも、次第に売れっ子になってチヤホヤされるようになると、横柄な態度をとるようになってしまう。そんな彼女を見て、自分の居場所はもうなくなってしまったことを感じるジョージ。いかにもなシーンである。

 長年映画制作に関わってきたアカデミー会員たちにとっては、申し分ない作品だろう。久しぶりに白黒のサイレント映画を見たら、急にチャップリンの作品を見たくなった。

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コメント

キハ58さん
古きよき名画を思い起こさせるような作品でしたね。昔の雰囲気を出すのがうまいですよね。

投稿: マイキー | 2013年3月 3日 (日) 14:37

コートハンがーとのダンス、フィルムの扱い・・・細かい演出もとっても良かったです。作品賞、納得ですね!

投稿: キハ58 | 2013年3月 2日 (土) 21:47

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