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2013年4月30日 (火)

[映] ワン・デイ 23年のラブストーリー

 ある男女の23年間にわたる関係を、7月15日という1日で描いた、ちょっと変わったラブストーリー。男女の親友という関係が長く続いて愛に発展すると言う展開は、「恋人たちの予感("When Mary met Harry")」と通じるところがあるが、こちらはもっとシリアス。

One_day
 1988年7月15日。スコットランドの大学の卒業式で、初めて言葉を交わしたエマとデクスター。真面目なエマと、プレイボーイのデクスターは、勢いで一線を越えそうになるが、結局何もないまま一夜を共に過ごす。それ以来、親友として別々の人生を歩む2人。10年後、デクスターの離婚をきっかけに急接近した2人は、ついに結婚するが…

 お互いに心の支えだったエマとデクスター。初めて会話をした時から互いに惹かれ合っていたようだが、ここでは何事も起こらなかった。ここで一線を越えていたら、2人の関係はまた違った物になっていたかもしれない。

 確かに、この時点では、お互いに早すぎたように思う。真面目で地味な感じのエマは、花開くまでに時間がかかった。そしてデクスターは、プレイボーイの、いわゆるチャラ男であり、この時点でのエマには合わないだろう。いろいろな女性と付き合い、一度家庭を持つことで、人間としての深みが出た。

 エマ役にアン・ハサウェイ。今とても乗っている女優さんだね。デクスター役にジム・スタージェス。「クラウド・アトラス」に出演している彼だ。デクスターの母役にパトリシア・クラークソン。父役にケン・ストット。デクスターの前妻役にロモーラ・ガライ。

 お互い成長したところで、やっと結ばれた2人。いい話だと思う。だが幸せな結婚生活は長くは続かない。この展開があまりに劇的で、可愛そうで仕方が無い。もしかしたら、2人は親友のままの方が良かったのか? そんな思いもあるが、短くても最高の幸せを得られたのかもしれないとも思う。

 邦題の「23年」というのがちょっと気になったが(出逢いが88年で別れが2006年なので、付き合いは18年間だ)、その後もずっと存在しているかのように愛をはぐくんでいると言う意味なのだろう。

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2013年4月29日 (月)

[映] ファミリー・ツリー

 昨年のアカデミー賞に5部門ノミネートされ、脚色賞を受賞した作品。これも、邦題の意図はわかるが、原題"The Descendants"を活かして欲しかったなぁ。微妙にニュアンスが違う気がするの。

The_descendants
 ハワイ、オアフ島で弁護士として働くマット。美しい妻と娘たちのいる、順風満帆の人生と思っていたある日、妻がボート事故で昏睡状態となる。これまで仕事中心の生活で、家庭を顧みなかったマットは、入院中の妻の世話と、娘たちの世話に四苦八苦。しかも、祖先から受け継いだ広大な土地を売るかどうかの決断を迫られていた。そんなとき、妻には愛人がいたことがわかり…

 幸せに暮らしていると思っていた矢先の不幸な事故。さらに追い打ちをかけるようにわかるショッキングな事実。かなり悲しい話なのだが、淡々と、そして時にコミカルに描かれている。

 マットは、どうやら仕事人間だったらしい。ハワイの大自然の中で、弁護士という仕事に打ち込んでいた。家庭は妻に任せっきりで、おそらく娘たちとの会話も多くなかったのだろう。突然の妻の不在で、娘たちをどう扱って良いのかわからず、戸惑う。しかも、思春期の娘と、小学生の娘とでは扱い方も違う。

 マットの祖先は、カメハメハ大王の子孫らしい。なので、広大な土地を所有しており、マットが管理している。だが、それをリゾート開発業者に売ると言う話が持ち上がる。従兄弟たちを呼んでの会議で、ほぼ売ることが決まっていた。マット自身もそれが一番いいだろうと考えていた矢先の、妻の事故。

 マット役にジョージ・クルーニー。長女アレックス役にシェイリーン・ウッドリー(OCのケイトリン・クーパー役を、初期の6エピソードだけやっていたらしい)。次女スコッティ役にアマラ・ミラー。アレックスのボーイフレンド、シド役にニック・クラウス。マットの従兄の1人役にボー・ブリッジス。妻の浮気相手ブライアン・スピアー役にマシュー・リラード。その妻ジュリア役にジュディ・グリア(ブルース一家は大暴走のキティなど)。妻の父役にロバート・フォスター。

 バラバラだった家族が、次第に絆を深めていく様子がいい。バカなボーイフレンドだと思っていたシドまでもが、なんだか最後は頼りになるいいやつに見えてくる。悲しい話なのだが、湿っぽくなりすぎないのもいい。格好いいジョージ・クルーニーではなく、少々不器用で、妻の浮気を知って取り乱し、浮気相手を調べるのに必死になる、普通のおじさんマットがなんとも身近に、人間的に感じられた。

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2013年4月28日 (日)

[映] ダーク・フェアリー

 73年のTVムービー「地下室の魔物」のリメイクらしい。なんでそんなものをわざわざリメイクしたのだろう?? どう考えてもB。歯の妖精さん(抜けた歯を枕の下に入れておくと、翌朝コインになっていると言う迷信の)の悪者版だ。

Dont_be_afraid_of_the_dark
 ロードアイランド州郊外の豪邸。建築家のアレックスは、恋人のキムと共に、この歴史ある豪邸を買い、修復しながら暮らしていた。アレックスの前妻の都合で、娘のサリーも来て一緒に暮らすことになるが、慣れない環境もあり、キムになかなか心を開かないサリー。ある日、邸宅に地下室があるのを見つけたサリーは、ふさがれた通気孔の中から声が聞こえることに気づく。サリーに話しかけるその声に言われるまま、通気孔を開けてしまうが…

 そこから邪悪な魔物がわらわらと出てくるって話である。この魔物、グレムリンのように小型で、まるで人型の鼠のよう。ゴキブリのように動きが速く、数も多いので気持ちが悪いことこの上ない。子供の歯や骨を食べるんだそうで、そのため子供を狙うとのこと。

 そもそも彼らが来るずっと前にここに住んでいた人物が、冒頭で描かれているのだが、息子をこの穴に住む魔物に連れ去られ、自らも穴に連れ込まれて、それ以来この豪邸は無人だったらしい。で、なんでそんなものがそこに住み着いているのかは謎だし、どこかへ出て行って世界征服というような野望もなさそう。とりあえず、来る人の骨を食べるだけで満足しているようだ。

 で、これだけだと本当につまらない作品なのだが、唯一、見せてくれるのは彼らの関係だ。サリーはアレックスと前妻との子なのだが、どうやら少々情緒不安定で、問題児扱いされている。前妻には他にも子供がいるようで、扱いに困ったサリーをアレックスに渡して厄介払いしたような感じである。そのことにサリー自身も気づいていて、自分は母に捨てられたと思っている。そんなサリーが、父の新しい恋人キムに容易に心を開くはずもなく、まだ正式に結婚したわけでもないキムとしては、サリーとどう接して良いのかわからない。

 そんな彼らの関係が、この件をきっかけに少しずつ変わっていくところが見所かな。

 アレックス役にガイ・ピアース。キム役にケイティ・ホームズ。サリー役にベイリー・マディソン。この子がまた本当に可愛くないのだが、もしかしてそれが重要かもとも思える。家を買おうとしているジャコビーさん役にアラン・デイル(OCのケイレブ・ニコールなど)。

 怖いと言うよりは気持ちの悪い感じのホラーで、結末はハッピーエンドとは言えない。ホラーのお約束とも言える、後味の悪さもある。途中、主人公たちの行動が納得できずに文句を言いながら見ると、ストレス解消になるかもしれない!?

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2013年4月27日 (土)

イタリアンレストラン「クオモ」

 下の子の高校の役員になった。上の子と同じ学校なので、勝手知ったる学校ではあるのだが、役員をやるのは初めて。ちょっとドキドキワクワクしながら初めての役員会のため清水へ。

 役員会は午後からと言うことで、一緒に役員をやる王妃ちゃんと一緒に清水でランチをすることに。いつも行っているエッコラロメオでもいいけれど、たまには違うお店… と言うことで、清水駅近くの「クオモ」と言う所へ行ってみた。ホテルクエスト清水というホテルの1Fだ。

 お店の中はこんな感じ。それほど広くないけれど、落ち着いた雰囲気。
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 ランチAは、パスタを数種類の中から一つ選ぶと、前菜、スープ、パン、デザート(2つから1つ選ぶ)、コーヒーか紅茶がついて1500円。とてもリーズナブル。
130426_122639             前菜も食べ応えあり お座なりじゃないところがいい

130426_124128            人参?のスープ チーズの風味がとてもうまかった(^o^)

130426_125007       大分食べちゃってあるけど(^o^; このパンもほんのり甘くてうまかった~

130426_124942                鶏肉とほうれん草のトマトスパをチョイス

130426_130900               白いのはアイスチーズケーキみたいな感じ
              茶色いのはチョコケーキ 盛りつけも素敵

 全体として、よくあるセットな感じだけれど、お料理の質はかなり高く、パスタが美味しいのは当然だが、前菜もスープもデザートも、申し分ないおいしさ。大満足。

 たらふく食べた後、腹ごなしに(^o^;学校まで20分ほど歩き、到着。役員会を無事終えたら、ケーキとコーヒーが出てきた… これも役得か。なんだかすごくハッピーだったけれど、この摂取カロリーは、駅から学校までの往復40分ほどのウォーキングでは消費できそうにないや…

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[映] リンカーン

 数ヶ月前、シネ・プレーゴで、「リンカーン/秘密の書」なる映画を上映する予定が、急遽制作者側の都合で上映が中止になったと言う事があった。これ、リンカーン大統領がヴァイパイアと闘うと言う、荒唐無稽な話だったと記憶しているのだが、なんで上映中止かなぁと思っていた。その後、アカデミー賞授賞式で別の映画「リンカーン」の話題が出て、なるほど、もしかして、シネプレはこの作品と間違えて上映しそうになったのかなと気づいた。

 と言うわけで、こちらは至って真面目な、アメリカ建国の父、エイブラハム・リンカーンを描いた作品。スティーヴン・スピルバーグ監督。アカデミー賞では、主演男優賞、美術賞を受賞。

Lincoln
 1865年1月。リンカーン大統領は再選されたが、南北戦争は未だ続いていた。62年に奴隷解放宣言をしていたものの、これによって実際に解放された奴隷はわずか。しかも、南北戦争が終結すれば、その効力をうしなってしまう上に、解放された人たちも再び奴隷になってしまう。「すべての人間は自由であるべき」と信じるリンカーンは、アメリカ合衆国憲法修正第13条を議会で可決させ、奴隷を永久に解放することを決意するが…

 すでに大統領となっているリンカーンが、憲法修正第13条を可決させるまでを描いた作品だ。高校の世界史で、リンカーンと奴隷解放、南北戦争の話もサラッと習った気はするが、こんな経緯があったとは。

 議会で可決させるための駆け引きが延々と描かれているのだが、政治の知識も歴史の知識も乏しい人間としては、正直、かなりわかりにくかった。妻や、息子たちとの関係など、知らなかったことばかりで、リンカーンという人が、教科書に載っている写真の「偉人」から、少し身近に感じられた。

 リンカーン役にダニエル・デイ・ルイス。妻メアリー役にサリー・フィールド。この役のために大分体重を増やしたらしい。国務長官役にデヴィッド・ストラザーン。長男ロバート役にジョゼフ・ゴードン・レヴィット。ロビイストのビルボ役にジェームズ・スペイダー。彼も激太りだったが、これも役のため?? 保守派の議員ブレア役にハル・ホルブルック。過激派の議員スティーヴンス役にトミー・リー・ジョーンズ。ビルボと共に根回しに奔走するレイサム役にジョン・ホークス(デッドウッドのソール)。南部連合副大統領スティーブンス役にジャッキー・R・ヘイリー。北軍長官役にブルース・マッギル(リゾーリ&アイルズのコーサック)。奴隷賛成派ウッド役にリー・ペイス(プッシング・デイジーのネッド)。リンカーン家の家政婦役にグロリア・ルーベン(ERのジェニー・ブレ)。可決のカギとなる下院議員イェーマン役にマイケル・スタールバーグ(ボードウォーク・エンパイアのロススタイン)。気弱でどっちに投票するか悩むホーキンス議員役にウォルトン・ゴギンズ(シールドのシェーン)。北軍の兵士役でルーカス・ハース。

 ドラマで同じみの顔もたくさん出演していたので、なんとか見分けがついたが、議員たちはみな「ひげ面のおじさん」なので、予備知識の全くない方にはとてもわかりにくいと思うなぁ。150分はかなり長かったが、まぁ楽しめた。でも、個人的には、この部分よりも、彼の生い立ちの方に興味がある。今では人間はみな平等で自由って当然のことのように思うが、黒人が奴隷として普通に使われていたこの時代に、彼はなぜそういう考えを持つようになったのか、興味ある。奴隷解放を成し遂げた人物ではあるが、志半ばという感じもあり、無念だっただろうなぁ。

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2013年4月23日 (火)

[映] ジャックはしゃべれま1,000(せん)

 このサエない邦題は、「帰れま10」のパクリ?? 原題は"A Thousand Words"。口先だけで出世してきた男が、しゃべれなくなると言うお話。トークが売りのエディ・マーフィにピッタリの作品だ。

A_thousand_words
 出版エージェントのジャックは、契約をまとめるためなら少々のウソも平気でつく、口先男。彼が次に狙いをつけたのは、多くの信者を持つスピリチュアルな指導者シンジャ。彼の本を出版しようと、彼の講座に紛れ込む。だがその直後、彼の自宅の庭に、大きな木が生える。その木とつながってしまったジャックは、話すたびに葉が落ち、1000枚の葉が全て落ちると、ジャックの寿命も尽きると言われ…

 傲慢で自己中な男が、自分の過ちに気づいて改心すると言う物語は、「クリスマス・キャロル」のような感じだろうか。彼の場合は、口先だけでこれまで世の中を渡ってきた人間であり、言葉に心がこもっていないところが問題。そのことに気づかされ、いい加減な事を言うのではなく、言葉を大切にしなさいと言う教えだ。

 ジャック役にエディ・マーフィ。全く老ける様子がないね、すばらしい。妻キャロライン役にケリー・ワシントン。シンジャ役にクリフ・カーティス。ジャックの上司役にアリソン・ジャニー(ホワイトハウスのCJ)。スターバックスの店員役でジャック・マクブレイヤー(30ROCKのケネス)。

 しゃべると死ぬと言うことで、しゃべれなくなった、おしゃべり男の苦悩が、コミカルに描かれている。なんで葉が全部落ちると死ぬのか(菩提樹って言っていた気がするのだが、それならば落葉樹なので、葉が落ちても枯れたわけじゃないよね)とか、そもそもなんで木とつながるのかとか、愛してるって言わないだけでなんで妻と別居になるのかなど、ツッコミどころは満載だが、軽薄な男がいい人になってハッピーエンドなので、素直に楽しもう。

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2013年4月22日 (月)

おかたづけ・後日談 ~遺伝子~

 春休み、実家の片付けに帰省していたときのこと。

 古い物がたくさん出てきたのだが、その中に、母の高校時代のアルバムがあった。おぉぉ、母も若い頃があったのね… などと思いつつ眺めていると、
「まぁ~懐かしい~!! 私のアルバムじゃな~い!! でもさ、見て見て、これ!!」
と言う母。よくよく見ると、入学式の写真らしい。当時の県立高校は女子校だったそうで、女子高生たちがみんなセーラー服を着て写っていた。

「へぇ、セーラー服だったんだね~」というと、
「それがさー、見て、私だけ、セーラー服着てないのよ!!」という母。
なるほど、約一名、まるで担任の教師のような顔して立ってるヤツあり。母である。
「なんで?」と聞くと、
「だって、セーラー服着て行くなんて、知らなかったんだもん」

?????

「は?? 普通入学式には制服着ていくでしょう。何で1人で私服なんだよ??」
「制服なんて無いのよ!! 当時はまだ戦後だったし、制服なんてないの。それなのに、入学式に行ったらみんなセーラー服なんだもん、ビックリしちゃったわよ~」

よくよく話を聞けば、当時は制服なんてーものは存在しないので、何でもいいと思って私服で行っちゃったらしいのだが、みんなはセーラー服を買ったり縫ったりして準備して行ったらしいのだ。なるほど、よく見れば、セーラー服と言ってもみんな少しずつ違う。その辺り、周りの友達に聞くとか、親同士でちょっと会話があれば事前にわかったと思うのだが、なんとものんきな人たち(母と祖母ね)である。

 そんなこんなの片付けで、大量に出た古い物たちの中で、少しでもいいものがあればと思い、母は骨董商を呼ぶことにした。古い書物や、書棚、掛け軸の類を見てもらうべく並べた。ただ、掛け軸は、あまりに古くてボロボロなので、開くと粉々になりそうと言うことで、骨董商の人に開いてもらおうと、丸めた状態のまま並べておいたらしい。

 骨董商の人に、おそるおそる掛け軸を広げてもらうと… そこにはなにやら筆で書かれた書が… そしてそこには、しっかりと「伯父の名前」が… どうやら伯父が子どもの頃(??)お習字で書いた、大してうまくもない書が、ばっちり掛け軸にしてあったらしい。まさかの展開に母も骨董商の兄ちゃんも苦笑。とんだ親ばか(祖父ね)である。

 とまぁ、こんな日々を過ごし、この人達の遺伝子が私の中にあるのね… と妙に納得してしまった。

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[ド] パーセプション ~天才教授の推理ノート~

 大学教授が犯罪捜査に協力すると言う物語。AXNミステリーでシーズン1の全10話を一挙放送。

Perception
 神経科学の博士ダニエル・ピアースは、大学教授。ある日、教え子でFBI捜査官のケイト・モレッティが協力を求めにやってくる。大手製薬会社の顧問弁護士が殺害された。妻が逮捕され、自供しているのだが、疑問を持ったケイトがダニエルに意見を聞きに来たのだった。妻に事情聴取をしたダニエルは、彼女が犯人ではないことをすぐに見抜くが…

 前半は、メンタリストのような、NUMBERSのような感じで、大学教授が犯罪捜査に協力すると言う話で、月並みだなぁと思って見ていたのだが、このダニエル、ただの天才ではない。彼自身が統合失調症に悩まされているのだ。

 神経科学の権威であるダニエルが、その方面に詳しいのは当然なのだが、彼の見る幻覚が犯罪捜査の鍵となっている。実際にはいない人物が、彼の所にヒントを教えにやってくるのだ。つまりは彼自身の思考ということになるのだろうが、彼にしてみれば(視聴者にしてみても)それが実在の人物なのか、幻覚なのか、全く区別がつかない。アシスタントとして雇っている住み込みの学生ルウィッキには見えていない=幻覚だと気づく。

 ダニエル役にエリック・マコーマック。「ウィル&グレイス」のウィルである。ケイト役にレイチェル・リー・クック。ダニエルの親しい友人(かつての恋人なのか??)ナタリー役でケリー・ローワン(OCのキルスティン・コーエン)。ルウィッキ役にアージェイ・スミス。学長役でレヴァー・バートン(新スタートレックのジョーディ・ラフォージ)。大学教授の1人役でジェイミー・バンバー(バトルスター・ギャラクティカのリー・アダマ)。

 ケイトがダニエルに捜査協力を依頼するのだが、私生活の管理をルウィッキに頼っているダニエル。捜査や私生活に関して、常に傍らにいるナタリーに相談しているのだが、彼女も幻覚とわかる。果たして彼女は何者なのか。実在する人物なのか。

 去年から始まったシリーズで、シーズン1は全10話。今年シーズン2を放送する予定らしい。頭脳は明晰だが、1人の人間としてはかなり危うい感じのダニエル。彼の心に平穏は訪れるのだろうか。


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2013年4月21日 (日)

[ド] New Normal おにゅ~な家族のカタチ

 FOXで始まったコメディドラマ。軽い感じの邦題がなんとも気に入らない(だいたい、「おにゅー」なんて今時言わないよね)のだが、どんなドラマかはだいたい想像がつく。モダンファミリーのパクリか??

New_normal
 LAに住む同性愛カップル、ブライアンとデヴィッド。キャリアもあるし、お金もある。全てが完璧と思われた生活だったが、ある日突然、ブライアンは赤ちゃんが欲しくなる。代理母を頼んだのは、ゴールディ。
 若くして妊娠し、結婚したゴールディは、夫の浮気を知り、一人娘シャナイアと共にオハイオの自宅を飛び出しLAにやってきたのだった。

 と言うことで、ゲイのカップルと、彼らのために(と言うよりは、お金のために)出産することにしたシングルマザーのゴールディとその娘シャナイア、そしてゴールディの祖母ジェーンたちが、おにゅ~な家族ということなのだろう。確かに、常識に囚われない、今時の家族のカタチなのだろう。

 デヴィッド役にジャスティン・バーサ。ブライアン役にアンドリュー・ラネルズ。ゴールディ役にジョージア・キング。シャナイア役にビビ・ウッド。ゴールディの祖母ジェーン役にエレン・バーキン。ブライアンのアシスタント役にネネ・リークス。

 gleeの制作陣による作品とのこと。クリエイターはライアン・マーフィ。#1を見た感じでは、おばあちゃんとは思えないいでたちのジェーン(エレン・バーキン)が一番気になった。とにかくしゃきっとした、タフな女性である。ひ孫がいるとは思えない。

 2012年に始まったようで、とりあえず今のところはシーズン1が22話。さて、どうなるかな。


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2013年4月20日 (土)

[映] セクレタリアト/奇跡のサラブレッド

 実際にいた伝説の三冠馬セクレタリアトと、馬主として競馬界に飛び込んだ女性を描いた作品。

Secretariat
 1969年。専業主婦のペニーは、実家の母が亡くなったという知らせを受ける。実家である牧場に駆けつけると、失意の父はにもう牧場の経営能力がないことがわかる。父に変わって牧場を経営することにしたペニー。調教師ルシアンの協力で、自宅と牧場を行き来しながら生まれた小馬を育て上げる。セクレタリアトと名付けられた馬は、最初のレースでは成績が振るわなかったものの、相性のいい騎手を見つけ、好成績を収める。だが、父が亡くなり…

 主婦のくせにとバカにされても、決してくじけない。不正を働いていた調教師をさっさとクビにし、女性の立入禁止の社交クラブに乗り込んで父の旧友に調教師を紹介してもらう。相手が誰であっても怖じ気付くことなく、凛としているペニーは本当に格好いい女性だ。

 ペニー役にダイアン・レイン。ルシアン役にジョン・マルコヴィッチ。夫役にディラン・ウォルシュ(nip/tuckのショーン)。父親役にスコット・グレン。その秘書役にマーゴ・マーティンデイル。父の旧友役にフレッド・ダルトン・トンプソン。馬主フィップス役にジェームズ・クロムウェル。ライバル馬主役にネストール・セラノ(ハット・スクワッドのラファエル)。新聞記者役にケヴィン・コノリー(アントラージュのエリック)。そして、ペニー本人も、競馬の観客役で出演している。

 競馬界は、男社会らしい。そんなところへ、ただの主婦が飛び込んだのだ。当然風当たりも強い。馬を売ってしまうという選択肢もあっただろう。だが、あえてそれをせず、あくまでも馬主として関わる道を選んだペニー。何が彼女をそうさせたのか。

 馬と共に生まれ育った彼女は、馬が大好きなのだろう。誕生から立会い、コイントスで選んだ馬である。調教師を選び、育て上げた。騎手を選び、勝ち馬にした。私の馬だという意識が強いのも頷ける。

 家庭と馬主としての仕事の両立は、さぞや大変だっただろう。だが、結婚して夢を諦めたというペニーが、かつて何か大きなことを成し遂げたいと希望に胸を膨らませていた頃を思い出したと言っていたのに共感した。私にもまだできるということを実感したかったのだろう。

 伝説の馬の物語であると同時に、男社会に飛び込んで活躍した女性の物語でもある。ただ、73年に離婚されているというのが残念だ。やはり家庭との両立は無理だったということなのか。

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[映] プッシャー!

 「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督、96年の作品。ドラッグディーラーが自滅していく様子を描いた作品。

Pusher
 コペンハーゲンのドラッグディーラー、フランク。相棒と共に、ヘロインの密売や、金の取り立てをする。ボスへの借金を、仕事を返そうとしているが、ヘマをするたびに借金が増えてしまう。取引の最中に警察に踏み込まれ、逃走したフランクは逮捕される直前にヘロインを捨て、証拠隠滅を計る。釈放されたものの、ヘロインも金もないことから、ボスに責め立てられ、借金はますます膨らんでしまう。

 フランク役にキム・ボドゥニア(デンマークとスウェーデンのドラマ「Bridge」のマーティン・ローデ刑事)。相棒トニー役にマッツ・ミケルセン。「ヴァルハラ・ライジング」のワン・アイ役だ。ずいぶん雰囲気が変わるものである。

 ドラッグを売り、情け容赦なく金の取り立てするフランクは、彼自身もドラッグ中毒であり、借金を返すために仕事をしているような、綱渡り人生である。娼婦とつき合っているが、特別彼女を愛している様子もなく、単なる性処理の道具として考えていない、ヤな男だ。

 そんな男が、仕事でミスを犯し、追い詰められて無謀な行動に出て自滅していく様子が、まるでドキュメンタリー映画のように描かれている。でもはっきり言って、見ていて楽しい作品ではなかった。

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2013年4月17日 (水)

[映] ブラック・レコード ~禁じられた記録~

 第二次大戦直前のイギリスで、国会議員の娘がある陰謀に気づいてしまい… というサスペンス。なかなかスリリングだ。原題は"Glorious 39"。平和だった輝かしい1939年を回想し、もう二度と戻れないことを嘆いているかのようだ。

Glorious_39
 1939年夏。国会議員アレクサンダーの子供達は、郊外の屋敷で休暇を過ごす。養女で女優として仕事をしている長女アンは、ある日、屋敷でレコードを見つける。曲名が書かれたそのレコードを聞いてみると、それは音楽ではなく、会議を録音したと思われる会話が収められていた。数日後、屋敷に招いたことのある知人の議員ヘクターが自殺したと言う知らせを受ける。その後、ロンドンに戻ったアンは、そのレコードをこっそり持ち帰り、俳優仲間ギルバートに相談。聞いてもらえるようレコードを渡す。だが、彼もその直後に自殺してしまう…

 物語は、少年マイケルが年老いたウォルターと弟オリバーを訪ねるところから始まる。自分の祖母セリアや、その姉アンなど、家族の歴史について聞きたいというマイケル。そして、物語は1939年へ。

 議員のヘクターは、ヒトラーに対して強硬な手段をとるべきだと言う、少々過激な発言をしていた男。少し前に会ったばかりの知人が自殺したと聞いて動揺するアン。そしてレコードを発見するが、会話の内容が理解できず、俳優仲間ギルバートに聞いてもらおうと渡す。が、その直後、ギルバートも自殺。これは自殺ではなく、殺されたんだと気づくアン。

 そして今度は恋人ローレンスに相談するが、彼までも殺されているのを発見してしまう。大切な人が次々と死んでしまい、信じていた家族が信じられなくなり… とアンは次第に追い詰められていく。

 アン役にロモーラ・ガライ。弟ラルフ役にエディ・レッドメイン。妹セリア役にジュノ・テンプル。父アレクサンダー役にビル・ナイ。アンの従弟ウォルターの現在の役にクリストファー・リー。ヘクター役にデヴィッド・テナント(初代ドクター・フー)。ベルコム役にジェレミー・ノーサム(Tudorsのトーマス)。アンの叔母エリザベス役にジュリー・クリスティ。恋人ローレンス役にチャーリー・コックス(ボードウォーク・エンパイアのオーエン・スレイター)。

 絶対的に信頼していた人物が実は… というのは本当に怖い。アンが次第に逃げ場を失っていく様子がスリリングだ。

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2013年4月16日 (火)

[映] ガス!

 うーん、なんともめちゃくちゃな作品だ。ストーリーはあるような無いようなだし、造りは雑だし、果たしてみる価値があるのだろうか?? 1970年の作品で、劇場未公開&未ソフト化とのことだが、そりゃそうだろ。

Gas
 化学者が、25歳以上だけの老化を急激に早めると言うガスを開発。誤って大気中に放出してしまう。そのため、全世界で、25歳以上の人間が死滅。若者と子供だけの世界となってしまう。青年コールは、シーラという女性と知り合い、ユートピアを求めて旅に出るが…

 旅に出た2人は、すぐに他の2組のカップルと知り合い、6人(3組のカップル)のヒッピーたちが旅をするロードムービー。60年代の曲に乗って、サイケデリックな映像が広がる辺り、イメージはビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」に似ているかもしれないが、もっと造りが雑。素人が撮影したような映像の連続で、支離滅裂だ。

 出演者も知らない人ばかりだなぁと思ってよくよく見ていたら、6人のうちの1人、コレイリー役がタリア・シャイアだと気づいた。ただしこの名前ではなく、結婚前だったようで「タリー・コッポラ」としてクレジットされている。ロジャー・コーマン監督。

 唯一楽しめるのは、60年代の曲か。ミュージックビデオとして見ればいいのか?

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2013年4月15日 (月)

[映] 一枚のめぐり逢い

 戦場での経験から心を病んだ青年が、一枚の写真から出逢った女性と愛し合うようになると言う、心温まる作品。邦題もなかなか良いとは思うが、これだと展開から結末まで見えてしまう。それを考えると、やっぱり原題"The Lucky One"と言うのはなかなかうまいと思う。

The_lucky_one
 海兵隊員ローガンは、仲間を次々と失う中、写真を拾ったことで偶然にも命拾いをする。その後も、何度も死の危機を切り抜けて帰国。だが、実家に自分の居場所はないと感じた彼は、愛犬を連れ、写真の女性を探す旅に出る。
 数ヶ月後、ルイジアナでついに写真の女性ベスを見つけたローガン。彼女の経営する犬舎を訪れた彼は、事情を説明できないまま、そこで働くことになり…

 ローガンが旅に出た辺りから、結末まで見てはいたのだが、それでも心温まる展開にほっこりできる作品だ。

 ローガン役にザック・エフロン。ベス役にテイラー・シリング。ベスの祖母役にブライス・ダナー。ベスの息子ベン役にライリー・トーマス・スチュワート。ベスの元夫役にジェイ・R・ファーガソン。

 まずザック・エフロンありきの作品なので、彼に都合良く物語は展開する。寡黙でマッチョなイケメンくんである。犬をお供にコロラドからルイジアナまで歩いてやってきたらしい。それだけでもう格好いい。そこでついに写真の女性を見つけたローガンは、さっさと写真を見せて事情を説明すればいいのだが、なんだか言いそびれてしまう。あれよあれよと言う間にそこで働くことになってしまい、ベスと恋に落ちる。だが、ベスに未練タラタラの元夫がつきまとい、ローガンがベスを探してやってきたと言うこともバレて一悶着あり… と言う、ありがちな展開だ。

 それでも、見ていてほっこりできるのは、ルイジアナの美しい風景と、子供や犬たちとのゆったりとした、幸せな時間が描かれているからか。共につらい体験をした2人が、写真をきっかけに出逢い、障害を乗り越えて愛し合う。できすぎた感はあるが、楽しめた。

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2013年4月14日 (日)

[映] ヴァルハラ・ライジング

 「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督による作品。ヴァルハラというのは、北欧神話の神の宮殿のことらしい。デンマーク、イギリス制作。

Valhalla_rising
 奴隷戦士として、所有者の指示通りに戦い続ける男。ある日、川で矢じりを見つけ、スキをついて所有者たちを殺害、脱走することに成功する。世話係をしていた少年とともに旅にでた男は、聖地エルサレムを目指すバイキング達と出会う。彼らの旅に同行することになるが…

 うーん、私には何が描きたいのかよくわからなかった。奴隷として戦うことを強制されていた男は、ある日、脱走のチャンスを得る。行くあてもない旅に出る男と少年。男は片目がないことから、「ワン・アイ」と呼ばれるようになる。二人はバイキングたちと出会い、共に旅をすることになるのだが、彼らはエルサレムを目指している。だが、過酷な旅で、仲間はどんどん死んでいく。そしてやっと到着した土地には、先住民が居て、思い描いていたような聖地ではないとわかる。ううむ、残念だったねぇ…

 男は全くしゃべらない。寡黙な男が主人公という意味では、「ドライヴ」と同じだね。とにかく強いというのも同じ。静かで穏やかなシーンと、残虐なシーンの対比も同様だ。時々出てくる、赤い顔のシーンの意味がよくわからない。

 ワン・アイ役にマッツ・ミケルセン。少年役にマールテン・スティーヴンソン。

 独特の雰囲気を持った作品だ。残虐なシーンが苦手な人にはお薦めしない。

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2013年4月13日 (土)

[ド] デスパレートな妻たち シーズン8

 ついにファイナルシーズンとなってしまったシーズン8。カレン・マクラスキーさん役のキャスリン・ジューステンも去年6月に亡くなり、彼女の姿も見納めだ。各話のエピソードについては、こちらに載せていく予定→ デス妻シーズン8エピソード

Dh_8
 このシーズンは、前シーズンの最終話で、カルロスが、ガブリエルの継父アレハンドロを殺害してしまった事件の続きから始まる。たまたまパーティの最中であり、そのことを知ってしまったブリー、リネット、スーザンを巻き込む形で展開するようだ。つまり、カルロスを服役させないため、遺体を隠すことにした彼ら。だがそのことで、罪の意識にさいなまれるカルロスとスーザン。(他のメンバーは意外と平気なのが驚き) 罪悪感に悩んでいるのは、どうもこの2人だけのようで、そのことで2人は妙な親近感を持ち始める。

 一方、メアリー・アリスが受け取ったのと同じ脅迫状を受け取り、おびえるブリー。それを送ったのは、交際中の刑事チャックではないかと疑い始める。

 私生活が破綻し、それどころではないリネット。あれだけラブラブカップルだったのに、ついに別居。果たしてこの2人は離婚してしまうのか??

 そして、新キャラとしては、キャサリンの家に新しく入ってきたベン・フォークナー。イケメンの独身男性とあって、レネがさっそく狙いをつけている。だが、シニアホームを経営して老人福祉に力を入れているらしいこの男、何か裏がありそうだ。

 さぁ、この一見平和な街(でも実際は犯罪多発地帯だよね??)に、今度は何が起こるのか。本当の平和は来るのか。全23話をじっくり楽しみたい。

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[映] 摩天楼を夢みて

 ものすごい豪華キャストだ。昔見た記憶があるのだが、WOWOWで放送していたので、再びチャレンジ。92年の作品。舞台劇の映画化らしい。なので、舞台はほぼオフィスなのだが、名優たちの競演が見物。原題は"Glengarry Glen Ross"。

Glengarry_glenross
 不動産会社ミッチ&マレー、NY支社。なかなか業績が上がらないセールスマンたちは、顧客リストが良くないと文句を言う日々。ある日、突然本社からやってきた男ブレイクが、トップの成績には賞品として高級車を、2位にはナイフ・フォークセットを、3位以下はクビだと宣言。仕事を失うことを恐れるベテランセールスマン、レビーン。バーに繰り出し、たまたま知り合った男に、言葉巧みに不動産契約をさせるナンバーワンセールスマン、ローマ。支社長の部屋にある、有望な顧客情報を盗み出そうと持ちかけるモス…

 ローマ役にアル・パチーノ。レヴィーン役にジャック・レモン。本社からやってきた、鼻持ちならない若造ブレイク役にアレック・ボールドウィン。盗みを持ちかけるモス役にエド・ハリス。持ちかけられるアーロナウ役にアラン・アーキン。支社長役にケヴィン・スペイシー。ローマに引っかかった客役にジョナサン・プライス。捜査にやってきた刑事役にジュード・チコレッラ(24のマイク・ノヴィック)。お客の夫役にブルース・アルトマン。

 元々が舞台劇ということで、舞台はほとんどがオフィス。バーや、セールスの顧客宅も少々出てはくるが、見所は後半のオフィスでのやりとり。

 ベテランセールスマン、レヴィーンは、入院中の娘がいて、職を失うわけにはいかない。年下の若造にこき使われているが、生活のためにぐっとこらえる。ため込んだその怒りが、ある事件をきっかけに、支社長にぶつけられるのだが、それも長く続かず…

 バーでたまたま知り合った男に、言葉巧みに近づき、油断させ、不動産を売りつけるローマ。その手口は本当に巧妙で、口がうまい。だが喜んだのも束の間、翌朝出社してみると、泥棒に荒らされ、警察の捜査が入っていた。さらにそんな所へ、昨日の客が契約を取り消したいとやってくる。

 こんな会社から不動産買いたくないなぁ(^o^;。自分の業績のためにとにかく売りつければいいと言う彼ら。そのためにはウソもつくし、ごまかしもする。そんな彼らを顎で使うのは、コネ入社の若造。有望な顧客リストは高値で売買されている。それを巡って争いも起きる。ベテランセールスマンの図々しさと、哀れさ。トップセールスマンのずるがしこさ。名優達の演技が光る作品だ。

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2013年4月10日 (水)

[映] ラスト・ライド

 罪を犯した父と10歳の息子が逃避行するロードムービー。90分なのに長かった…

Last_ride
 オーストラリアの大地を、10歳の息子チョークを連れて逃避行する男ケヴ。車を奪い、食糧を盗み、野宿をしながら旅を続ける2人。ケヴはある罪を犯していた…

 なんだかわからないが、とにかく逃げている親子。訳もわからず父に連れ回されるチョークは、時々、何で定住しないのか、この先どうなるのか訪ねるが、答えようとしないケヴ。ケヴは何をしたのか?

 刑務所に服役していたらしいケヴ。服役中に知り合った教師マリアンヌや、面倒見のいいマックスと仲良く暮らしていたらしい。だが、マックスがチョークに手を出したと勘違いして… と言うようなことが、次第にわかってくる。

 2人が逃避行の様子が延々と描かれている。車を奪い、食べ物を奪い、人目を忍んで森で野宿する。だがそんな生活が長く続くはずはない。次第に追い詰められていく。

 ケヴ役にヒューゴ・ウィーヴィング。チョーク役にトム・ラッセル。

 時には親子らしく仲良く過ごすが、何かのきっかけで激高すると暴力が止められないケヴ。チョークがイタズラで口紅やアイシャドウを塗ったときも、異常なほどに激怒し、体罰を加えていたし、マックスに暴力をふるった時も、彼がチョークにイタズラをしたと勘違いしたことが原因であることから考えて、刑務所では性的虐待を受けたのかもしれない。

 全編暗い雰囲気で、先の見えない逃避行。たった90分の作品なのだが、ものすごく長く感じられた。

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2013年4月 9日 (火)

[映] ドライヴ

 不思議な雰囲気を持った作品で、寡黙なドライバーが超クール。静かなシーンと過激なアクションシーンの対比が見事。

Drive
 自動車修理工場で働く男”ドライバー”。映画撮影のスタントドライバーをする一方で、強盗の逃走車のドライバーとしての仕事もする。ドライバーとしての腕は超一流で、レーサーとして出場する話も舞い込む。ある日、同じアパートの隣人である若い女性アイリーンとその息子ベニシオと親しくなる。ドライヴを楽しみ、まるで家族のようなひとときを過ごす。そんな時、アイリーンの夫で服役していたスタンダードが出所。多額の借金を作った彼は、強盗の仕事をするハメに。男は、アイリーンとベニシオのため、ドライバーの仕事を引き受けるが…

 寡黙な男ドライバー。名前すら出てこないのでドライバーと呼ぶしか無いのだが、ミステリアスな男だ。多くを語らないので、どこから来たのか、何者なのか、よくわからない。ただわかるのは、ドライバーとしての腕は超一流であると言うこと。自動車修理工場で働きつつ、スタントドライバーをしているが、裏では強盗のドライバーとしても働く。

 寡黙で、どこか陰のある、孤独な青年が、アパートの隣人アイリーンと出逢うことで、安らぎを得る。彼女と過ごした数日は、まるで家族のような柔らかく、温かいひととき。でもアイリーンは人妻で、服役していた夫スタンダードが出所したため、ドライバーはすっと身をひく。が、スタンダードには問題があり、アイリーンやベニシオに危険が及ぶ恐れがあることがわかる。彼らを守るため、やむなく危険な仕事に手を貸すことにするのだが、このドライバーが今まで内に秘めていた暴力性がここで初めて表に現れる。こいつはただ者ではない。

 ドライバー役にライアン・ゴスリング。アイリーン役にキャリー・マリガン。修理工場のオーナー役にブライアン・クランストン(「マルコム in the middle」のハル、「Breaking Bad」のウォルター・ホワイト)。強盗を手伝う女役にクリスティナ・ヘンドリクス(MAD MEN のジョーン)。悪人バーニー役にアルバート・ブルックス、ニノ役にロン・パールマン。スタンダード役にオスカー・アイザック。

 ドライバーなので、運転技術が巧みなんだろう、タイトルもドライヴだし、カーチェイスがメインなのかなくらいの気持ちで見ていたら、途中からの過激な暴力に呆然。過剰なまでの防御本能。アイリーンとベニシオと過ごした和やかなひとときとは対称的なシーンだ。特にエレベータでのシーンは、うっとりするようなキスシーンの直後、残虐なシーンが。この対比が素晴らしい。

 彼の、この内に秘めた暴力性は、どこから来るのか? そもそも何者なのか。とても気になる作品だ。

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[映] ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して

 アメリカに実際にあると言う、「1年で見た鳥種の数を競う競技会」”ザ・ビッグ・イヤー”に参加する人たちを描いたコメディ。ノンフィクション小説があるそうで、その映画化とのことなのだが、冒頭で「事実を変えている」と注釈があったので、多少の脚色はあるのだろう。

The_big_year
 米国野鳥協会主催の競技会“ザ・ビッグイヤー”。バードウォッチャーたちが、1年でどれだけ多くの種類を見られたかを競う競技で、世界最大の探鳥コンテスト。世界記録保持者のケニーは、記録の更新を目指し、妻の反対を押し切って今年も出場することを決意。独身のブラッドは、いつか優勝したいと言う夢を持ちつつ、参加を決めかねていたが、母親の後押しもあり参加を決意。大企業の社長スチューは、仕事を辞める決意で参加。

 ほのぼの系のコメディ。探鳥に全てを捧げている男たちが、おもしろおかしく描かれている。こういう世界があると言うことを、初めて知った。鳥好きというのはわかるとして、見た数を競うってどうなの?と思う。そこまでして熱中する理由は何なのか。

 記録保持者のケニーは、記録を破られまいとして、更新を狙う。トップに立ってしまった者のサガである。だが、そろそろ子供を作りたいと考えている妻は、また彼が探鳥に熱中してしまうことを快く思っていない。

 ブラッドは、バツイチの独身で、両親と共に暮らす。そんなことにかまけていないで、もっと何かに打ち込んだらどうだと諭す父。でも、ブラッドにとっては、これこそが打ち込むべきことである。彼の想いをわかっている母は、資金的にもブラッドを援助し、後押しする。

 スチューは会社社長、金銭的には一番恵まれている。理解のある妻にも恵まれている。だが、会社を運営する責任がある。部下達に会社を任せて全国を飛び回るが、会社の危機となり、苦渋の選択を強いられる。

 ブラッド役にジャック・ブラック。彼の父役にブライアン・デネヒー。母役にダイアン・ウィースト。ブラッドの相棒(?)役にジム・パーソンズ(ビッブ・バン・セオリーのシェルドン)。ケニー役にオーエン・ウィルソン。妻役にロザムンド・パイク。スチュー役にスティーヴ・マーティン。妻役にジョーベス・ウィリアムス(ドラマ版「依頼人」のレジー・ラブ)。部下役にケヴィン・ポラック。観光船の船長役にアンジェリカ・ヒューストン。バードウォッチャー仲間エリー役にラシンダ・ジョーンズ。ヘリのパイロット役でコービン・バーンセン(LAローのアーニー・ベッカー)。スチューの取引相手役にスティーヴン・ウェバー(ブラザーズ&シスターズのグラハム、ザ・プロテクターのマーク・ウェイバーなど)。ナレーターにジョン・クリース。

 挿入曲も鳥にちなんだ曲なのだろうか。ビートルズの曲"Black Bird"のピアノアレンジ曲が流れていて、ちょっとうれしい。

 何でそんなことに夢中になるんだろうと思って見ていたが、アメリカ全土を、鳥を求めて駆け回る彼らを見ていて、なんとなく気持ちがわかるような気がしてきた。見られるのはほんの一瞬だが、自分の目で貴重な鳥を見られたときの感動は、何物にも代えがたいのだろう。

 妻か鳥かの選択を迫られ、鳥を選んだために家庭を失うケニー。鳥を追いつつも、優しさも忘れずに、恋人をゲットするブラッド。鳥か会社かの決断を迫られて、会社を選んで遅れを取るが、会社を手放す決意ができるスチュー。それぞれ得た物、失った物がある。最後に、ケニーが見たと言う755種類の鳥の写真が出てくる。愛鳥家は必見だ。

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2013年4月 8日 (月)

[映] ボーダー

 アル・パチーノも、デニーロも大好きなのに、何で見てなかったんだろう?? 2008年の作品らしい。

Righteouskill
 NY市警のベテラン刑事コンビ、タークとルースター。コンビ歴20年以上の彼らは、ツーカーの仲。ある日、連続殺人事件が発生。だがターゲットとなったのは、証拠不十分として法で裁かれなかった犯罪者ばかり。捜査を進めるうちに、全ての証拠がタークに結びつくことがわかり、疑われるが…

 ストーリー展開も、見せ方もなかなか面白い。かなり最初の方で、タークの自白とも思えるビデオ映像が間に挟まれることで、タークが犯人なんだと思わせるが、どうも違うことが次第にわかり… と言う仕組みだ。

 ターク役にロバート・デ・ニーロ。ルースター役にアル・パチーノ。同僚の刑事役でドニー・ウォールバーグとジョン・レグイザモ。鑑識班でタークの愛人役にカーラ・グギーノ。署長(?)役にブライアン・デネヒー。被害者少女の母親役でメリッサ・レオ。レイプ被害者の役でメリット・ウェヴァー(ナース・ジャッキーのゾーイ)。警察幹部(?)役でアラン・ローゼンバーグ(LAローのイーライなど)。

 途中まではとても面白いのだが、どうも結末が納得いかない。ターゲットが生き延びてしまったことで、顔が割れてしまう → もう逃げられないと考えての行動だとは思うのだが、それにしてもこれまで緻密だっただけに、雑な結末だ。

 それに… デ・ニーロもアル・パチーノも大好きなんだけど… さすがにこの2人の刑事コンビって、ちょっと年齢的に問題ありな気が… どう考えても、引退している年齢だと思うのよ、刑事だったら。そんなこんなで、ちょっと残念な感じかな。

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2013年4月 7日 (日)

[映] キラー・エリート

 実話を元に描いた作品というのだから驚き。殺し屋の物語だ。

Killerelite
 殺し屋チームの一員として仕事をしていたダニーだったが、ある仕事で襲撃した車の中に子供が乗っていたことから、足を洗うことを決意。一年後、平穏な田舎暮らしをしていたダニーの元に、相棒であり良き師匠でもあったハンターがオマーンで囚われていると言う知らせが。ハンターを解放するために、オマーンの首長の依頼を引き受けることになったダニー。それは、かつて首長の息子達を殺した、英国特殊部隊SASの精鋭達を殺すことだった…

 SASの精鋭を殺すってだけでも大変そうなのに、自白を録画した上で、事故死に見せかけろと言う指示。かなり無謀な注文だと思うのだが、それをしてでも救出しなくてはならない大切な恩師であり相棒だと言うことなのだろう。

 ダニー役にジェイソン・ステイサム。恩師ハンター役にロバート・デニーロ。元SASで、彼らの動きにいち早く気づいた男役にクライヴ・オーエン。チームのメンバーの1人役でドミニク・パーセル(プリズン・ブレイクのリンカーン・バロウズ)。ダニーの恋人役にイヴォンヌ・ストラホフスキー(チャックのサラ)。

 これはもう、アクションがすごい。カーチェイスもすごいし、銃撃戦も、一対一のバトルもとにかくすごい。復讐じゃ何も解決しない気はするが、アクションは見応えあったよ。

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2013年4月 6日 (土)

[映] エメランスの扉

 ハンガリー、ドイツ制作。日本では劇場未公開らしい。

The_door
 1960年代ブダペスト。夫と共に引っ越してきたばかりの女性作家マグダは、近所に住む老婦人エメランスを家政婦として雇う。エメランスは、少々変わり者で有名な人物で、20年以上も自宅に人を入れていないと言う。だが、家政婦としての仕事ぶりは完璧。気むずかしいエメランスの扱いに戸惑いながらも、次第に打ち解け、マグダにだけは自分の過去を語り始めるようになるが…

 なかなか面白いお話だ。エメランスという人物がかなり興味深い。とても気むずかしく、扱いにくい人物のようだが、言っていることは正しいし、筋が通っている。家政婦としての仕事は完璧であり、仲間からは一目置かれている。

 家政婦にしては無愛想なことこの上なく、気まぐれであり、どっちが主人かわからない感じなのだが、それでもその完璧な仕事ぶりと、美味しい手料理には文句を言いようがなく、マグダたち夫妻にとって、大切な存在になる。

 あるとき、エメランスは奇妙な頼み事をする。来客があるので、マグダたちの家を自分の家として数時間だけ使わせて欲しいと言うのだ。結局そのお客は予定変更で来られなくなってしまうのだが、このときのエメランスの取り乱し方は半端ではない。なぜそこまで取り乱すのか、その客とは誰だったのか、エメランスの過去に、何があったのかが次第にわかってくる。

 エメランス役にヘレン・ミレン。マグダ役にマルティナ・ゲデック。夫ティボル役にカロリー・イペルイェス。

 エメランスの毒舌が面白い。教会へ行かないのかとマグダに言われて、言い返した言葉もなかなか鋭い。マグダとエメランスの、ちょっと変わった友情もいい。戦争の爪痕の残る60年代ブダペスト。つらい体験をしてきたエメランスの強さを、ヘレン・ミレンが好演している。

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2013年4月 5日 (金)

[映] フライトナイト/恐怖の夜

 85年同名作品のリメイク。ストーリーは、オリジナル版とほぼ同じらしい。オリジナル版でヴァンパイアのジェリー役だったクリス・サランドンも、チョイ役で出演している。

Fright_night
 かつてはオタクだったが、今はイメージチェンジしてイケてる仲間とつるんでいる高校生チャーリー。綺麗な彼女エイミーとも付き合い、高校生活を楽しんでいた。チャーリーの隣に、ジェリーという独身男性が引っ越してくる。その頃から、連続失踪事件が発生。学校でも行方不明の生徒が次第に増え、ついにかつてのオタク仲間アダムも欠席。同じくオタク仲間のエドは、その調査を始め、ジェリーがヴァンパイアだと言う結論に達する。チャーリーに相談を持ちかけるエドだったが、全く相手にしないチャーリー。だが、ついにエドが失踪してしまい…

 チャーリー役にアントン・イェルチン(TAKENのジェイコブ)。母役にトニ・コレット(ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラのタラ)。エイミー役にイモージェン・プーツ(禁断の関係~愛と憎しみのブーケ~のプルー)。ジェリー役にコリン・ファレル。チャーリーたちが助けを求める、ヴァンパイアショーのホスト、ピーター・ヴィンセント役にデヴィッド・テナント(Dr.フーの初代Dr.フー)。

 なかなかの豪華キャストだね。ストーリーはありがちなヴァンパイアもの。友達が次々にヴァンパイアにされてしまうのだが、最後はみんな元に戻ると言う、なんともお気楽な結末である。

 コリン・ファレルがヴァンパイアというのはどうも似合わないな。せっかくのトニ・コレットが全く存在意義なし。チャーリーがかつてはオタクだったと言う設定も、どう絡んでいるのか不明。うーん、わざわざリメイクする必要があったのか疑問。デヴィッド・テナントや、イモージェン・プーツなど、イギリスの俳優さんが出演しているのも謎。かなり残念な作品。

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2013年4月 4日 (木)

[映] ディア・ブラザー

 兄のえん罪を晴らすために弁護士になった妹の物語なのだが、実話に基づいているらしい。原題は"Conviction"。

Conviction
 1980年、マサチューセッツ州。女性殺害事件の容疑者として逮捕された男性ケニーは、証拠が見つからないと言うことで釈放される。だが、再逮捕され、裁判の結果終身刑を言い渡されてしまう。ケニーの無実を信じた妹ベティ・アンは、兄を救うため、働きながら弁護士になるために猛勉強。晴れて資格を取得した彼女は、当時は行われなかったDNA鑑定で、兄が救えることに気づくが…

 ケニーとベティ・アンは、とても仲の良い兄妹だったようだ。ケニーに確かなアリバイがあるわけでもないのに、彼が殺すはずはないと固く信じて疑わない。ここが重要、強い確信がなければ、ここまでがんばれなかったと思う。

 ベティ・アン役にヒラリー・スワンク。ケニー役にサム・ロックウェル。ケニーを逮捕した警官役にメリッサ・レオ(ホミサイドのケイ・ハワード)。ベティ・アンと共に闘ってくれる親友役にミニー・ドライバー。ケニーの妻役にクレア・デュヴァル。偽証した知人役にジュリエット・ルイス。えん罪を晴らす仕事をしているバリー役にピーター・ギャラガー(OCのサンディ・コーエン)。バーテンダー役にジョン・パイパー・ファーガソン(ブラザーズ&シスターズのジョー)。

 犯人だと思った人物を陥れるために、証拠をねつ造するって、よくあることなんだろうか?? この場合は、物的証拠にはとぼしく、決め手となったのは証言。ウソの証言を強要したと言うことらしい。こんなこと、決してあってはならない。

 半ば諦めかけていたケニーだが、妹ベティ・アンの熱意で無実が晴れた。賠償金ももらえたらしい。彼らが失った時間は取り戻せないけれど、これからの人生を前向きに生きて欲しい。でも、真犯人は見つかっていないと言う。まだまだ事件は終わっていない。

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2013年4月 2日 (火)

[ド] THE BRIDGE/ブリッジ

 デンマーク・スウェーデン合作のミステリー。スーパー・ドラマTVで放送が始まった。

The_bridge
 スウェーデンとデンマークを結ぶオーレスン橋。停電があった短時間の間に、女性の遺体が置かれた。スウェーデンの刑事サガと、デンマークの刑事マーティンが現場に駆けつけるが、遺体がスウェーデンの市町村議会議長シャスティン・エークヴァルのものであること、遺体を運んだと思われる車がスウェーデンナンバーであったことから、サガが担当することに。だが、遺体が上下半分に切断されている上に、上半身と下半身が別の人物ということがわかる。さらに、下半身がデンマークで失踪中の人物とわかり、捜査に協力することになったマーティン。

 と言うことで、2国間にまたがる遺体、しかも、橋の国境をちょうどまたぐように置かれていたことから、何らかの意図を感じさせる犯罪だ。

 サガとマーティンが共に捜査に当たることになるのだが、この2人のキャラクター設定がちょっと面白い。

 まずマーティンは、妻子ある一般的な中年男性のようである。が、どうやらパイプカットした直後らしく、少々動きに問題がある。しかも、それをみんなに言って回るって所から見て、かなり開けっぴろげな性格である。

 それに対しサガは、かなり変わっている。相手の気持ちを全く察しない。全く気にしないのだ。相手が傷つくようなことでも、ズバズバと言ってしまう。それが被害者でもお構いなし。人前でも平気で着替える(下着一枚になる)し、徹夜も平気。仕事に対する熱意はすごいが、熱意というより執着。決して感情を表に出さず、常に冷静沈着。

 ショッキングな事件だし、一部衝撃的な映像もあるが、それ以外は比較的地味。にもかかわらず、内容はかなり過激。ドキドキする展開に目が離せない。今の所、シーズン1が全10話。1話60分なのでかなり見応えある。果たして、犯人は何者なのか。目的は何なのか。

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2013年4月 1日 (月)

[映] マシンガン・プリーチャー

 実在の人物、サム・チルダースを描いた作品。かつてはドラッグディーラーだった人物が、スーダンで子供達を救う活動をしていると言う。

Machine_gun_preacher
 ドラッグディーラーだったサムは、刑務所を出所し、妻の影響でキリスト教に目覚める。建設業者として仕事も軌道に乗ったある日、ボランティアでアフリカのウガンダで建設業務に当たることに。そこで、内戦中の隣国スーダンでは、ウガンダ以上に子供達が虐げられていることを知ったサム。帰国し、教会を建設したサムは牧師として活動する一方で、たびたびスーダンを訪れ、現地の子供達を救うため、ゲリラと闘う。

 これは実話だけにかなり衝撃的。そもそも、ドラッグディーラーであり、自身もドラッグ中毒であったサム。出所後も、やりたいことをやって自暴自棄に暮らしていたが、ある事件をきっかけに改心する。ここがちょっと唐突な気もしたが、まぁそういうこともあるんだろう。キリストの教えに目覚め、前向きに生きるようになる。

 サム役にジェラルド・バトラー。妻役にミシェル・モナハン。サムの親友役にマイケル・シャノン(ボード・ウォーク・エンパイアのネルソン・ヴァン・オルデン)。サムの母役にキャシー・ベイカー(ピケット・フェンスのジル・ブロックなど)。娘役にマデリーン・キャロル。

 全てが順調だったわけではない。たびたびスーダンへ行き、家族をないがしろにしてしまう。子供達を救うことに熱中するあまり、怒りに取り憑かれて周りから敬遠されてしまう。だが、そんなとき、1人の子供に諭される。感動的なシーンだ。

 彼の活動は素晴らしい。かなり過激だし、強引なやり方だけれど、子供達を命がけで守っている。そして、彼を支え、応援し続ける家族もまた素晴らしい。1日も早く、この地に平和が訪れますように。

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