« [映] フライトナイト/恐怖の夜 | トップページ | [映] キラー・エリート »

2013年4月 6日 (土)

[映] エメランスの扉

 ハンガリー、ドイツ制作。日本では劇場未公開らしい。

The_door
 1960年代ブダペスト。夫と共に引っ越してきたばかりの女性作家マグダは、近所に住む老婦人エメランスを家政婦として雇う。エメランスは、少々変わり者で有名な人物で、20年以上も自宅に人を入れていないと言う。だが、家政婦としての仕事ぶりは完璧。気むずかしいエメランスの扱いに戸惑いながらも、次第に打ち解け、マグダにだけは自分の過去を語り始めるようになるが…

 なかなか面白いお話だ。エメランスという人物がかなり興味深い。とても気むずかしく、扱いにくい人物のようだが、言っていることは正しいし、筋が通っている。家政婦としての仕事は完璧であり、仲間からは一目置かれている。

 家政婦にしては無愛想なことこの上なく、気まぐれであり、どっちが主人かわからない感じなのだが、それでもその完璧な仕事ぶりと、美味しい手料理には文句を言いようがなく、マグダたち夫妻にとって、大切な存在になる。

 あるとき、エメランスは奇妙な頼み事をする。来客があるので、マグダたちの家を自分の家として数時間だけ使わせて欲しいと言うのだ。結局そのお客は予定変更で来られなくなってしまうのだが、このときのエメランスの取り乱し方は半端ではない。なぜそこまで取り乱すのか、その客とは誰だったのか、エメランスの過去に、何があったのかが次第にわかってくる。

 エメランス役にヘレン・ミレン。マグダ役にマルティナ・ゲデック。夫ティボル役にカロリー・イペルイェス。

 エメランスの毒舌が面白い。教会へ行かないのかとマグダに言われて、言い返した言葉もなかなか鋭い。マグダとエメランスの、ちょっと変わった友情もいい。戦争の爪痕の残る60年代ブダペスト。つらい体験をしてきたエメランスの強さを、ヘレン・ミレンが好演している。

|

« [映] フライトナイト/恐怖の夜 | トップページ | [映] キラー・エリート »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145451/57115879

この記事へのトラックバック一覧です: [映] エメランスの扉:

« [映] フライトナイト/恐怖の夜 | トップページ | [映] キラー・エリート »