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2015年9月 5日 (土)

[ド] フーディーニ 幻想に生きた奇術師

 20世紀初頭、アメリカで「脱出王」として知られた伝説的マジシャン、フーディーニの生涯を描いた、前後編のミニ・シリーズ。

Houdini
 ハンガリーでユダヤ系一家に生まれた少年ハリー・フーディーニ。家族と共にアメリカへ渡った彼は、カーニバルで見た奇術に魅了され、マジシャンを志すように。カーニバルに加わり、芸を真似ながら金を稼ぐ。手錠を外す芸が認められて評判に。ダンサーだったベスを妻にし、アシスタントとしてマジックや脱出芸で一躍人気者になるが…


 フーディーニ役にエイドリアン・ブロディ。妻ベス役にクリステン・コノリー(ハウス・オブ・カードのクリスティーナ)。フーディーニのためにマジックの道具を発明するジム役にエヴァン・ジョーンズ。コナン・ドイル役にデヴィッド・コールダー。

 脱出王フーディーニの生涯を描いた作品。TVのミニシリーズだが見ごたえある。前半は、奇術に魅了されたハリーが成功を収めるまでが描かれている。妻との出会いや、奇術道具の発明家エディとの出会いで、マジシャンとしてのビジョンがどんどん開け、成功していくさまは見ていて心地よい。

 だがスパイとして利用され、そのことを妻にも言えず、秘密を持つことで妻との関係が少しずつ崩れ始める。彼の真似をする輩も現れる。チャップリンの台頭でライバル心を燃やす。

 興味深いのは、コナン・ドイルとの出会い。ドイルは心霊研究家だったらしい。ショーの1つとして、殺された少女の霊と交信するという出し物をやったハリーは、偶然にも観客として来ていた親から罵倒される。確かに配慮に欠けた行為だろう。そのことをきっかけに、インチキ心霊術の類を見破ることに熱意を燃やしていた彼は、当初ドイルを全く相手にしなかった。だが、最愛の母の死で、彼を頼ることに。そこで失望させられ、ドイル夫妻との関係はこじれ…

 晩年はストレスフルだったようだ。常に新しいものを生み出さなくてはならない奇術師としての仕事は、精神的にも肉体的にもきつい仕事だろう。有名になったことで、注目され、利用され、バッシングされる。類まれな才能を持った者のサガか。

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