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2015年12月24日 (木)

[映] ミリオンダラー・アーム

 実話に基づいたお話らしい。崖っぷちのスポーツエージェントが、思いつきでインドの青年をメジャーリーガーにしようと奮闘するお話。

Million_dollar_arm
 スポーツエージェントのJBは、豪邸に暮らす独身貴族。だが実は、アテにしていたクライアントをライバル事務所に奪われ、経営の危機に。そんな時、テレビでクリケットの中継を見ていた彼は、インドのクリケット選手から、メジャーリーガーとして通用する投手を発掘できないかと思いつく。

 JB役にジョン・ハム(「MAD MEN」のドン・ドレイパー)。彼の相棒アッシュ役にアーシフ・マンドヴィ(「The Brink」のラフィーク)。インドで発掘された青年リンク役にスラージ・シャルマ(映画「ライフ・オブ・パイ」のパイ青年、「HOMELAND4」のアーヤン)、ディネシュ役にマドゥル・ミッタル。彼らのトレイナー、トム役にビル・パクストン。彼らをスカウトしたレイ役にアラン・アーキン。JBの貸す家に住んでいるブレンダ役にレイク・ベル。

 貧しい地区に住むインドの青年が、アメリカのメジャーリーガーになるというサクセスストーリーかと思ったが、ちょっと違う。

 彼らは実際に、JBの思いつきで始めた「ミリオンダラー・アーム」という、才能ある選手発掘のための企画にチャレンジして選ばれ、アメリカでの生活が始まる。だが、独身貴族であるJBにとって、青年とは言え、子供たちを預かって育てるという感覚はまるでない。彼にとっては、才能ある人材を探し出し、メジャーリーガーとして売り出すという仕事であり、金銭苦を脱出するための手段でしかない。夢と不安をかかえてアメリカにやってきた青年たちは、そんな彼の態度に戸惑う。

 おそらく一生、村を出ることはないと思っていた青年たち。そんな彼らが村を出て、遠くの異国へ行くことになり、不安を隠せない親たち。リンクの母親の気持ちは痛いほどわかる。ずっとそばにいてくれると思っていた息子を手放すシーンは泣ける。

 異国で全く勝手がわからないインドの青年たちと、彼らの扱い方がわからない自己中なおじさん。そんな彼らをつないだのは、彼らを近くで見ていたブレンダだ。彼らが次第に本当の家族のようになっていくあたり、心地よい。

 もう一つ、全くやる気がない感じのスカウト、レイ役のアラン・アーキンがいい。始終寝ていて(そんなに眠れるものか??)、彼らが投げる姿を見もしないのだが、見込みのある場合は音で気づくという達人ぶり。全然まわりの人のことを考えていないようで、実はよく観察して、必要な時に手をさしのべてくれるあたり、デキた人だ。

 心温まるストーリー。いろいろ問題があったあとの、すべて丸く収まる感じが、丁寧に描かれていてとてもよかった。さすがディズニー。

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