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2016年1月16日 (土)

[映] ブリッジ・オブ・スパイ

 アカデミー賞作品賞や主演男優賞など6部門のノミネートも決まった作品、さっそく見てきた。

Bridge_of_spies
 1957年ニューヨーク。ソ連のスパイとしてルドルフ・アベルが逮捕され、ジェームズ・ドノバンが弁護士に任命される。アベルのスパイ容疑は確実で、情報提供と引き替えに自由を提案されるが、断固拒むアベル。ドノバン健闘の結果、死刑は免れるが、禁錮30年の刑に。
 その頃、U2偵察機がロシア上空で撃墜され、パイロットのパワーズが拘束されてしまう。同じ頃、ベルリンを東西に分ける壁が築かれる中、経済学を専攻しているアメリカ人大学院生が東ドイツにスパイ容疑で逮捕されてしまう。
 アベルの身柄と引き替えに、パイロットのパワーズを連れ戻す交渉をするため、ドノバンが交渉役に任命されるが、大学院生も拘束されていることを知ったドノバンは、2人同時に救い出す道を探る。

 ドノバン役にトム・ハンクス。アベル役にマーク・ライランス(ウルフ・ホールのトーマス・クロムウェルなど)。ドノバンの上司役にアラン・アルダ。判事役にデイキン・マシューズ。アベルを逮捕したエージェント役にドメニク・ランバルドッツィ(ボードウォーク・エンパイアのラルフ・カポネ)。ドノバンの妻役にエイミー・ライアン。パワーズ役にオースティン・ストウェル。同僚マーフィー役にジェシー・プレモンス(ブレイキング・バッドのトッド)。

 前半はちょっとテンポがゆっくりだ。ソ連のスパイが逮捕され、ドノバンが弁護する。同時進行で、偵察機のパイロットが選ばれ、偵察に行き、撃墜される件と、東ベルリンで大学院生が逮捕される件が描かれているが、つながりがわからないままあれこれ見せられるので、ちょっと混乱するが、そこを辛抱強く見ていると後半はドノバンの見せ場だ。

 ドノバンは腕利き弁護士だが、彼の分野は保険。スパイの弁護など経験はなく、国の敵であるソ連のスパイの弁護ということで、渋々だ。だがやるとなったら全力を尽くす。捜査の不備を突くが、判事に相手にされず、有罪ありきの裁判に。それでも死刑は免れる。

 アベルは本当にスパイのようだが、一見、ただの絵のうまいじーさんだ。決して国を裏切らない彼の態度を見て、敵ながら思うところがあったのだろう、信頼関係を築くドノバン。

 後半の交渉は実に見応えある。なんと言ってもドノバンは機転が利き、相手の真意を見抜くのがうまい。そして粘り強い。言葉巧みに強気の交渉を仕掛けるあたりは格好良いね。

 最後のシーンも良かった。そんな大仕事をしてきたドノバンも、家に帰れば良き夫、良き父、そして普通のおじさんなのだ。

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