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2016年1月20日 (水)

[映] ビッグ・アイズ

 60年代に実際に起こった、ある一連の絵画に関する騒動の映画化。ティム・バートン監督。

Big_eyes
 1958年、夫から逃げだし、幼い娘を連れて家を出た女性マーガレット。友人のいるサンフランシスコに行った彼女は、得意の絵の才能をいかし、家具店で働く傍ら、路上で似顔絵描きをして生計を立てていた。ある日、同じく路上で自作の絵を売っていた男ウォルターと知り合い、恋に落ちる。二人の絵を売るために画廊をあたるが置いてもらえず。だが、あることがきっかけで、マーガレットの作品、ビッグ・アイズが人気となり…

 マーガレット役にエイミー・アダムス。ウォルター役にクリストフ・ヴァルツ。新聞記者ディック・ノーラン役にダニー・ヒューストン。マーガレットの友人ディーアン役にクリステン・リッター(「23号室の小悪魔」のクロエ)。画廊のオーナー、ルーベン役にジェイソン・シュワルツマン。ビッグ・アイズに批判的な評論家役にテレンス・スタンプ。バーのオーナー、バンドゥッチ役にジョン・ポリート(ホミサイドのクロセッティ刑事)。判事役にジェームズ・サイトー(イーライ・ストーンのドクター・チェン)。

 専業主婦だったマーガレットは、夫から逃げて娘と共にサンフランシスコへやってくる。働いた経験のない彼女は、得意の絵をいかして仕事を探すが、見つけた仕事は家具店で家具へのペイント。そこで、ストリートで似顔絵を描き始めるが、儲かるほどは稼げない。そんな時、同じくストリートで絵を売っていた男ウォルターと知り合う。自称、風景画家のウォルターと恋に落ちて結婚。ウォルターは二人の絵を売り込むべくあれこれ策を練るが、そう簡単には売れない。

 バーの壁に絵を飾らせてもらうよう交渉するが、飾られたのはトイレへの通路。客が絵を見ることはほとんどなく、怒ったウォルターはバーのオーナーと喧嘩。だがその騒動が新聞記事になり、マーガレットの絵が記事に写ったことがきっかけで、彼女の描く独特の子供の絵が人気になりはじめる。そこまでなら普通のサクセスストーリーだと思うが、目が異様に大きいことが特徴のこの絵、マーガレットの作品の特徴にも関わらず、ウォルターが自分の作品だと偽ったことで、マーガレットの苦悩が始まる。

 最初にウォルターが自分の作品だと嘘を言ったとき、なぜマーガレットは反論できなかったのか。女性の立場が弱かった時代背景もあるだろうし、男に逆らえない風潮の地域で育ったということもあるかもしれない。

 ウォルターのような口のうまい男、いるいる。そもそもが嘘つき。善良でイヤということのできない優しい人を食い物にする輩だ。そんなウォルターと、彼を信じてしまう純真なマーガレット。二人の力関係が興味深い。マーガレットは男を見る目がないのか。自立したマーガレットが次第に自信を取り戻していく様子も心地よい。

 それにしてもこのビッグ・アイズ。少々不気味で、私はあまり好きではないのだが、ブームというのはすごいね。

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