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2016年1月31日 (日)

[映] ブラック・スキャンダル

 1970年代にアメリカで実際に起こった出来事だ。原題は"Black Mass"。ブラック・スキャンダル(ブラックじゃないスキャンダルってあるんだろうか??)というタイトル、悪くないとは思うけど意味が変わってくるね。

Black_mass
 1975年、サウスボストン。イタリア系マフィアを撲滅するため、FBI捜査官コノリーは、敵対するギャングのボス、ジミー・バルジャーに近づく。ジミーの弟で上院議員のビリーと幼なじみだったコノリーは、ジミーとも旧知の仲。それを利用し、イタリア系マフィアの情報を流せば、情報屋として守るという約束を交わす。ジミーから得た情報でイタリア系マフィアをたたき、昇進を果たすコノリーだったが…

 ジミー・バルジャー役にジョニー・デップ。弟ビリー役にベネディクト・カンバーバッチ。コノリー役にジョエル・エドガートン。ジミーの手下役にロリー・コクレイン(CSIマイアミのスピードル)、ジェシー・プレモンス(ブレイキング・バッドのトッド、FARGO2のエド)、ピーター・サースガード、W.アール・ブラウン。ジミーの愛人役にダコタ・ジョンソン(ベン&ケイトのケオイト)。コノリーの上司役にケヴィン・ベーコン。同僚役にデヴィッド・ハーバー(ニュースルームのエリオット)、アダム・スコット。新しい連邦検事役にコリー・ストール(ハウス・オブ・カードのピーター・ルッソ)。コノリーの妻役にジュリアンヌ・ニコルソン(ボードウォーク・エンパイアのエスター・ランドルフ)。

 冒頭、ジミーの手下ケヴィンが自身の刑期と引き替えにジミーに不利な証言をするシーンから始まる。なので結末は想像がつく。

 そもそも街のチンピラのボス的な感じのジミー。近隣住民からは好かれていたらしく、ゴッドファーザーのビトーのよう。だが、FBIのコノリーに持ちかけられた契約に乗ったことで、敵対するイタリア系マフィアが脅威ではなくなり、幅を利かせるように。それと同時に、私生活で悲しい出来事が続くジミー。どんどん非道になっていき… という展開だ。

 幼なじみが全く別の人生を歩みながらも、縁を切れずに… という映画やドラマをいくつも見た気がする。物騒な地域で育ち、そのままギャングになる者、警官になるもの、政治家になる者がいてもおかしくないし、その後も縁が続くということもあり得るだろう。少年時代の経験がつらければつらいほど、絆は強くなるだろうし、つながりも密接だ。断ち切るのは難しいのかもしれない。

 だが… コノリーの場合は、恩があると言っていたが、ジミーとそれほど親しかったわけではなく、今は疎遠になっていた感じ。昇進に利用しただけに見える。ジミーはそれに乗っただけだが、コノリーがいなくても彼はギャングに変わりない。だが、ビリーに至っては、やっかいな事に巻き込まれた感があり、気の毒だなぁ。

 ジミー、悪党ではあるが、最後にみんなから裏切られるってのはちょっとかわいそうな気もする。イタリア系マフィアではあまり見られない結末か。一番の悪党はコノリーなのかもしれないと思った。

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地縁・血縁とはかように濃いものなのか。アメリカで1975年〜1990年代にかけて実際にあった物語。南ボストンの「サウシー」で生まれ育った3人が…一組の兄弟とその弟の友人とが…、兄は裏社会のボス、弟は議員、弟の友人はFBI局員へと成長し、綾なす関係性の中で生きて行く。こういう作品を観る時に、滅法地理が好きな私は、舞台となる土地の地理的な性質に俄然興味が湧く。常に頭の中にその地の地理的な要素を想起しながら鑑賞するのだ。ボストン…アメリカ合衆国の東に位置する港湾都市。北緯42度西経71度。亜寒帯湿潤気候。... [続きを読む]

受信: 2016年2月 8日 (月) 14:57

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