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2016年7月 4日 (月)

[映] 君が生きた証

 息子を失った男が、亡き息子が書きためていた曲をバーで歌ったところ好評で、バンドを組むことになるが… というストーリー。後半にわかる事実に衝撃を受けた。先日急逝したアントン・イェルチンがギター青年を好演。原題は"Rudderless"で、彼らのバンド名。舵ナシの船という意味で、サムが住んでいるヨットにちなんでつけられたもの。

Rudderless
 息子ジョッシュを大学での乱射事件で失った男サム。2年後、やり手の広告宣伝マンだった彼はこのことをきっかけに仕事をやめ、ヨットで一人暮らし、肉体労働をしていた。酒浸りの日々を送っていた彼は、元妻から、ジョッシュの遺品であるギターやCDを受け取る。ジョッシュが自作の曲を書きためていた事を知り、その曲をバーの飛び入り参加デーで披露。それを聞いて感銘を受けた青年クエンティンからの誘いで、一緒にバンドを組んで歌うことになるが…

 サム役にビリー・クラダップ。クエンティン役にアントン・イェルチン。サムの元妻役にフェリシティ・ハフマン(デス妻のリネット)。バーのオーナー役にウィリアム・H・メイシー(シェイムレスのフランク・ギャラガー)。彼は監督でもあり、夫婦で出演ね。ジョッシュ役にマイルズ・ヘイザー。ジョッシュの元カノ役にセリーナ・ゴメス。バーの飛び入りデーで最初に歌った女性ピーチーズ役にケイト・ミクーチ(ビッグ・バン・セオリーのルーシー)。楽器店の店主役にローレンス・フィッシュバーン。

 おそらく仕事男だったサムは、息子ジョッシュと電話で話した直後、大学の乱射事件で亡くなった事を知る。息子の部屋でうちひしがれる彼のシーンに彼の気持ちを思って涙する。直前に話したばかりなのに。最愛の息子を失った親の気持ちを想像するだけでつらい。

 おそらく立ち直れなかったサムは、仕事を辞め、肉体労働で日銭を稼ぎ、ヨットで暮らす。飲んだくれる毎日だ。そんなところへ、2年後、元妻が、ジョッシュの遺品を持ってやってくる。ジョッシュが使っていたギター。彼は曲を書きためていたことを知る。弾いてみる。彼の心の叫びが聞こえる。人前で歌ってみる。一人の青年に気に入られる。一緒に演奏する。バンドになる。自然な流れだ。

 若くして急死してしまった息子の、生きた証である曲を父親が歌う、そういう話なんだと思った。だがそんな単純な話ではなかった。後半、衝撃の事実がわかる。

 この作品で、サムが歌う歌を気に入って、一緒に演奏しようと猛アタックする青年クエンティン役を熱演したアントン・イェルチンは、先日亡くなった。子役の時から見ているので、ずいぶん長く見ていた気がするが、まだ27歳という若さ。まだまだこれから活躍するはずの役者さんだったのに。彼のご冥福をお祈りする。

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