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2016年7月29日 (金)

[映] 名もなき塀の中の王

 刑務所を舞台にしたイギリスの作品。少年院から刑務所へやってきた、凶暴な19歳の少年エリックが、刑務所で起こすトラブルを描く。刑務所で囚人相手に、心理療法士として実際に働いていた人による脚本とのこと。

Starred_up
 少年院から移送されてきた19歳のエリック。凶暴な彼は、入所早々騒ぎを起こして孤立。だがこの刑務所には、エリックの実の父ネヴィルも収容されていた。刑務所の主とも言える男の側近としてうまく立ち回っていたネヴィルは、エリックに目立たないよう言うが、全く言うことを聞かず。凶暴な囚人を集めて集団セラピーを試みていたオリヴァーは、エリックを加えることに。セラピーの効果もあり、次第に穏やかになるエリックだったが…

 エリック役にジャック・オコンネル(「ベルファスト71」)。父ネヴィル役にベン・メンデルソン(「ブラック・シー」)。オリヴァー役にルパート・フレンド(HOMELANDのクイン)。

 エリックはとにかく凶暴。入所早々、カミソリを利用してナイフを制作。見つからない場所へ隠す。少年院で覚えた知恵なのだろう。体を鍛えているので腕っ節も強い。襲われると勘違いして他の囚人を殴ってしまうが、常に気を抜けない状況で暮らしていた影響だろう。キレ安く、一度頭に血が上ると暴れまくる。手に負えない男だ。

 父親も同じ刑務所にいることがわかり、普通なら心強いと思うのだが、決して頼らない。周りと関わらず、常に孤立。そんなエリックに、目立たないよう助言するネヴィルだったが、全く聞く耳持たず。信用していないということか。

 そんな彼を、自分が担当する集団セラピーに加えたいというオリヴァー。なんとボランティアでやっているという。何が彼をそこまでさせるのかわからないが、一見温和な彼は、粗暴な男たちを集め、根気強く話し合いを続ける。

 はじめは全くやる気のなかったエリックも、仲間に助けられ、次第に心を開く。怒りを抑えることができるようになる。順調な展開と思いきや…

 イギリスの刑務所って、比較的自由なのね… お菓子食べたり、紅茶飲んだり、ある程度自由に移動したりと、人間関係さえ良好なら結構過ごしやすい場所かも。とはいえ、そこにいるのは凶悪犯だったりして、中にも組織があり、麻薬取引なんかもあるようだ。そして看守や、刑務所長も絡んでいたりして、その辺はアメリカと同様か。そんな状態じゃ、更正なんてできっこない。そもそもそんなつもりもないのか。

 イギリス版「OZ」といった感じか。親の愛情を知らないエリックが、刑務所で再会した父の愛を知るという、父子の物語でもあるのかな。それにしてもこの邦題、どういう意味なんだろう? 誰が王なの?? 原題は"Starred Up"。少年院から昇格して刑務所へという意味らしい。

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