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2016年10月 5日 (水)

[映] 「僕の戦争」を探して

 タイトルを見てピンと来る方はビートルズファンだろう。「僕の戦争」と言うのは、ジョン・レノンが出演した映画の邦題(原題は"How I Won the War")。ビートルズファンのスペイン人英語教師が、ジョンがスペインに映画のロケで来ている事を知り、彼に会うためにアルメリアへ行くと言うお話だ。この作品の原題は"Vivir es fácil con los ojos cerrados"。スペイン語はわからないが、英語にすると"Living is easy with eyes closed"。これ、ビートルズ(ジョン)の曲「ストロベリー・フィールズ」の一節。

Living_is_easy_with_eyes_closed
 1966年、スペイン。ビートルズが大好きな英語教師アントニオは、ジョン・レノンが映画撮影のためにスペインに来ていることを知る。どうしても会いたい彼は、愛車に乗ってロケ地アルメリアへ。途中でヒッチハイクをしている女性ベレン、家出少年フアンホを乗せ、目的地へ向かう。

 アントニオ役にハビエル・カマラ。ベレン役にナタリア・デ・モリーナ。フアンホ役にフランセスク・コロメール。

 アントニオが主人公と知って、最初はちょっとがっかりした。ちょっと冴えない感じのおじさんだ。だが彼は実にいい味を出している。アントニオは熱心な英語教師だ。子供たちにいかにして英語に興味を持ってもらうかを考えた結果、大好きなビートルズの歌詞を活用することにしたのだろう。授業では「ヘルプ!」の歌詞を教えているのだが、「彼はなぜ大スターなのに『助けて』と言っているのだろう?」と子供たちに問いかける。小学生には難しい問いだろう。

 当時、ビートルズのレコードには歌詞カードがついていなかったらしい。彼らの歌を聴いて、歌詞を聴き取るのだが、どうしてもわからない部分があり、それを本人に確認したいと言うアントニオ。ジョンに会うのはそのためなのか…

 旅の途中で、訳ありの女性ベレンや、家出少年フアンホと知り合う。彼らの問題に気づき、お節介にならない程度に世話を焼くアントニオ。本当にいい先生だと思う。ジョンに会うためにあの手この手で近づこうとするアントニオと、彼に助けられ、彼のために手を貸すベレンとフアンホ。彼らの関係がほのぼのと描かれている。

 冒頭のシーンでは、世界中で大ブームとなったビートルズが、ツアーに疲れ果てていたと言うナレーションと共に、彼らの映像が流れる。ちょうどそんな頃、解散のウワサも経ち始めていた時に、単独で映画出演したジョン。ビートルズファンなら思わずニヤッとしてしまうシーンもあり、ほっこりできるロードムービーだ。

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