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2016年10月 3日 (月)

[映] Dearダニー 君へのうた

 1971年にジョン・レノンが新人歌手に当てた励ましの手紙が、40年以上経って本人のところへ届いたと言う出来事にインスパイアされてできた作品。感動的。

Danny_collins
 ベテラン大物歌手ダニーは、客が望む往年のヒット曲ばかりを歌うマンネリツアーに嫌気がさしていた。酒やドラッグにおぼれる日々。そんなある日、マネージャーで親友でもあるフランクから、ある物をプレゼントされる。それは、かつてダニーが憧れていたジョン・レノンが、43年前、ダニーに書いた励ましの手紙だった… ジョンのメッセージを読んで、自分の送ってきた生活を悔いたダニーは、ある決心をする。

 ダニー役にアル・パチーノ。マネージャーのフランク役にクリストファー・プラマー。ホテルの従業員役にアネット・ベニング、メリッサ・ブノワ(Gleeのマーリー、スーパーガールのカーラなど)、ジョッシュ・ペック。ダニーの息子トム役にボビー・カナヴェイル(サードウォッチのボビー、ボードウォークエンパイアのロセッティ、ナース・ジャッキーのDrクルス、VINYLのリッチーなど)。その妻サマンサ役にジェニファー・ガーナー(エイリアスのシドニー)。

 若き日のダニー役の役者さん、なんとなく雰囲気は似ているが、やっぱアル・パチーノの若い頃とは比べものになんないよね~と思って見ていたら、ダニーの若き日の写真として出てきたのは、アル・パチーノ自身の若き日の写真。やっぱね。

 デビューしたての頃、インタビューを受けたダニー。ジョン・レノンに憧れていた彼は、将来、成功して大金を得るようになったら、堕落してしまうのではないかと言う漠然とした不安を語った。

 それから40数年、ベテラン歌手となったダニーは、今も当時のヒット曲を歌う日々。客を喜ばせるためにはそれを歌うしかないのだろう。だがマンネリと化したツアーにすっかり嫌気がさし、酒やドラッグにおぼれる日々。そんなある日、マネージャーで親友でもあるフランクが、ダニーに贈り物をする。それは、かつて受けたインタビューをたまたま聞いていたジョン・レノンが、ダニーに宛てて書いた励ましの手紙。電話番号まで書いてある。だが事務所に送ったために、それはダニーの手には届かず、売られてしまったらしい。それをもし受け取っていたら、ダニーの人生は変わっていたかもしれない。衝撃のシーンだ。

 自分のしてきたことを悔いたダニーは、一夜の関係を持った女性との間にできた息子に会いに行く。当然邪険にされるが、そんなことはお構いなしだ。

 ちょっとだらしない感じのダニーだが、根はいい人という設定。後悔することもたくさんあるけれど、この年になってもまだやり直そうと考える彼には好感が持てる。なんたって大好きなアル・パチーノだもんね。絶妙のタイミングで流れるジョンの曲も素晴らしい。ダニーの作った歌とやらは、音が低すぎて音程がよくわからないが、じんわりと来る。素敵な余韻の残る作品だ。

 

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