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2016年12月 9日 (金)

[映] ギヴァー 記憶を注ぐ者

 原作は児童小説らしい。荒廃した過去を封印し、感情を抑制して平和と秩序を維持している社会で、人類の記憶を受け継ぐことになった青年の物語。

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 争いで荒廃した地球。復興のため、過去の記憶をすべて封印し、感情を抑制することで平和と秩序の維持に成功。ここでは就労年齢に達すると、長老から職業を与えられる任命の儀式に出席。青年ジョナスは、周りの仲間が次々と任命される中、一人残されてしまう。彼に与えられたのは最も重要な仕事、レシーヴァー。ただ一人、すべての記憶を受け継ぐ者。唯一過去の記憶を持つ者ギヴァーの元に通い、真実のヴィジョンを見せられるうち、今の社会に疑問を抱くように。

 ギヴァー役にジェフ・ブリッジス。ジョナス役にブレントン・スウェイツ。長老役にメリル・ストリープ。ジョナスの父役にアレキサンダー・スカルスゲールド。母役にケイティ・ホームズ(ドーソンズ・クリークのジョーイ、レイ・ドノヴァンのペイジ・フィイーなど)。ジョナスの同級生フィオナ役にオディア・ラッシュ、アッシャー役にキャメロン・モナハン(シェイムレスのイアン)。ジョナスの10年前にレシーヴァーとなったローズマリー役にテイラー・スウィフト。

 ある年齢になると仕事を決められる儀式があると言うあたりは、ダイバージェントと似てる。今居る社会に疑問を持つと言う流れも同じだ。平和と秩序の維持と称して管理された社会。仕事には、出産というのもあり、出産に適していると認められないと子供を作れないらしい。生まれた子供は、適切な夫婦の元へ渡される。そしてある年齢になると、別の場所へ送られる儀式もある。嘘をついてはいけないなどのルールはわかるとして、家族以外の人に触れてはいけないとか、ちょっと謎のルールも多い。

 彼らの世界は白黒だ。色のない世界というのには、肌の色で人を差別しないと言う意味があるらしい。意味はわかるが、白黒の社会をどうやって作ったんだろうと言う疑問もあるが、この辺りはこの作品の肝なので、突っ込んではいけない。

 ただ一人のレシーヴァーとなったジョナスは、ギヴァーから封印されていた記憶を受け取る。それは強烈なヴィジョンだ。カラフルで、生き生きとしたヴィジョン。たちまち魅了される。だが、いいことばかりではない。争いの記憶もある。それらを知るうち、今居る社会に疑問を感じ始めるジョナス。

 色使いが素晴らしい。映画ならではだろう。そもそもの設定に疑問は多いが、言わんとしていることはわかる。愛なき世界の無意味さ。ただ、過去の記憶を封印しておきながら、一人記憶を持つ者を残して、それを受け継ぐ者を作ろうとするのはなぜか。この社会の外に何があるのか。その辺の説明が欲しかった気がする。

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