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2019年3月16日 (土)

[映] 運び屋

 クリント・イーストウッド監督主演作。90歳の老人が麻薬の運び屋をしていたと言う、実話をモチーフにした作品らしい。原題は"The mule"、ラバだって。

The_mule
 デイリリーの栽培に精を出す退役軍人アール。園芸界では名の知れた存在だったが、園芸に熱中するあまり家族を顧みない生活が続き、妻とは離婚。娘の結婚式もすっぽかし、絶縁状態に。だが時代が変わり、園芸では生計を立てられなくなって自宅を差し押さえられてしまう。そんなとき、車で荷物を運ぶだけで大金を得られる仕事を紹介される。1回だけのつもりで、荷物の中身も知らずに仕事をしたアール。だが、簡単に稼げることから何度も続けるうち、中身がドラッグであることに気づく…

 アール役にクリント・イーストウッド。DEAのベイツ役にブラッドリー・クーパー。その上司役にローレンス・フィッシュバーン。ベイツの相棒役にマイケル・ペーニャ。アールの元妻メアリー役にダイアン・ウィースト。アールの娘アイリス役にアリソン・イーストウッド。実の娘だね! アールの孫娘ジニー役にタイッサ・ファミーガ(ヴェラ・ファミーガの妹、21歳も年下らしい)。メキシコマフィアのボス、ラトン役にアンディ・ガルシア。その右腕役にクリフトン・コリンズJr.。

 アールは実に魅力的な男性だ。古き良き時代のアメリカ人男性。デイリリーの栽培に心血を注ぎ、園芸界では一目置かれる存在である。紳士だし、ジョークもうまくて格好いいじいさんだ。だが外面がいい一方で、家族はないがしろにされていたらしい。子どもの行事には全く参加せず、娘の結婚式もすっぽかす有様。そんな彼に見切りを付けた家族。

 それから12年。時代はすっかり変わってネットで花が買える時代に。昔ながらのやり方にこだわっていたアールは家を差し押さえられてしまう。そんなとき、ドラッグの運び屋として利用されることに。はじめは何も知らずに、仕事を引き受ける。荷物を積んでホテルへ行き、キーを車に残したまま1時間車を離れ、戻ってくると荷物の代わりに大金が置かれていると言う簡単な仕事。1回だけのつもりが、簡単に大金を得られることから、何度も続けるようになる。だがDEAに目を付けられ…

 アールがしたのは車の運転だけだが、ドラッグの運び屋であり、マフィアの資金源だ。悪いことには違いないし、たぶんわかってはいるのだろうけど、金の必要な仲間がいると、彼らのために一稼ぎしようと考えてしまうアールは悪人ではない。誰にでもズケズケと物言うし、差別用語も考えなしに言ってしまうが、悪気はない。昔気質。

 彼のしたことは悪いこと。彼は残りの人生を償いに費やす。でも家族の信頼は取り戻せて、きっと後悔はしてないんだろうな。

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