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2020年3月 1日 (日)

[映] 2人のローマ教皇

 今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされていた作品。Netflixにて配信中。2人の教皇ってどういうことだろうと思ったら… 2012年にバチカンの壁で実際に起きた、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿と教皇ベネディクト16世の対話を描いた作品とのこと。ベネディクト16世は2013年に教皇を辞職(生涯続けるのが慣習になっていて、辞職というのは700年ぶりらしい)、その後選出されたのがベルゴリオ枢機卿ということで、2人の教皇。なるほど。彼らの間に何があったのか。

The-two-popes
 2005年のコンクラーヴェによってローマ教皇となったベネディクト16世。2012年、アルゼンチンのベルゴリオ枢機卿は、辞職願を出すが、教皇からの返答なし。それではと自分で辞表を手渡すため、ローマ行きのチケットを手配するが、その直後、バチカンへ来るようにとの連絡を受ける。教皇の別荘である宮殿で会った2人は、神と教会の役割について議論を交わすが、全く正反対の考え方の2人。教皇は、ベルゴリオが辞任すれば教会への批判と映ると、辞任を拒否。だが、次第に個人的なことを語り合ううちに…

 ローマ教皇ベネディクト16世役にアンソニー・ホプキンス。ベルゴリオ枢機卿役にジョナサン・プライス。2人ともイギリス人だが、教皇はドイツ人、枢機卿はアルゼンチン人という役。すごいね役者って。

 冒頭のシーンで、教皇になったばかりのベルゴリオが、自分で飛行機のチケットを手配しようと電話をして名乗るのだが、冗談だと思われて電話を切られるシーンには思わず笑ってしまう。そんな庶民的なベルゴリオ枢機卿とは対照的なベネディクト16世。考え方の違う2人が、語り合うことで次第にわかり合う。自分が辞任した後、教皇となるにふさわしいベルゴリオを辞任させたくない。

 ベネディクト16世は聖母賛歌のCDを出したそうで、オーケストラの演奏はアビーロードスタジオでしたらしい。アンソニー・ホプキンスがピアノを披露しているシーンで、そんなクダリが。そして終盤のシーンではそのCDをベルゴリオに渡す。そのときに流れる曲が、ビートルズのブラックバードのカバーバージョン。なかなかイキな演出だ。

 現在のローマ教皇、ベルゴリオという人がどういう人なのかが描かれていて興味深い。ローマ教皇の別荘が宮殿ってのにも驚いたが、アバのダンシング・クイーンを口笛で吹いたりして実に庶民的なベルゴリオと言う人物は、その地位にふさわしい気がした。

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