[ド] グレイズ・アナトミー16 #21
海外ドラマを見ていると、その国の抱える問題が描かれていることに気づくことがある。先日の「アウトブレイク」では、カナダにおけるイヌイットの問題、アメリカの医療ドラマなどでは保険制度の問題、ドイツの「DARK」では原発の問題などなど。以前、「NIP/TUCK」を見て牛肉にホルモン剤が大量に含まれていることが問題視されていることを知った。
以下、ネタバレなので未見の方は要注意。
グレイズ・アナトミー16の終盤で、リチャードが認知症の症状に。原因がなかなか突き止められず、アルツハイマーだろうと思われたが、粘り強い調査の結果、「人工股関節によるコバルト中毒」だと判明。これには正直驚いた。人工股関節にコバルトが使われている時期があったらしく(現在は使われていないとのこと)、関節がこすれることでコバルトが溶け出し、組織を破壊。このドラマの場合は、それが原因でコバルト中毒となり、認知症のような症状が出たと言う設定だった。受けた治療が原因で別の病にと言うのは怖い話だ。
その後、同じくアメリカの医療ドラマ「ニュー・アムステルダム2」の#3で、急患で運ばれてきた男性がコバルト中毒とわかるが、原因がやはり人工股関節というエピソードが。ここでも! こちらはすぐに診断がつき、この人工股関節を作ったメーカーを訴えるか否かと言うのが争点だった。
現地での放送時期を調べてみると、グレイズ・アナトミー16#21は2020年の4月、ニュー・アムステルダム2#3は2019年の10月。なので、ニュー・アムステルダムの方が先に取り上げた話題ということになるが、時期的には半年ほどの差なので、ほぼ同時期と言っていいだろう。「Dr.House」にも同様の症例が描かれていると言う記事を見つけたので、もっと前から問題になっているらしい。日本ではどうなのだろう?
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