カテゴリー「書籍・雑誌」の3件の記事

2008年6月29日 (日)

ライラの冒険3部作

 映画「ライラの冒険」を見てから、どうもお話が消化不良気味で気になっていた。3部作なのだから、完結しないのはわかっていたのだが、それにしても説明不足過ぎる気がしたのだ。一緒に映画を見た下の子もそう思ったらしく、さっそく原作本を全巻購入、読み始めた。

 まず、邦題では「ライラの冒険」となっているが、原題はただの「黄金の羅針盤」。冒険するのも、ライラだけではない。各作品に、重要なアイテムが登場し、それがそれぞれのタイトルとなっている。

 原作と映画が違うのはしょうがないとは思うが、かなり変えてある気がした。だいたい、コールター夫人は、黒髪らしい。ニコール・キッドマンがブロンドだから、変えたのか? 確かに、彼女はコールター夫人のイメージにピッタリだと思うが、映画のおかげで、すっかりブロンドのイメージになってしまった。 

<第1巻 黄金の羅針盤>
 ここで登場するアイテムは、黄金の羅針盤。実際には羅針盤ではなく、アレシオメーター(真理計)と呼ばれる物。これを使うことで、あらゆる疑問に対する答えを得ることができる。だが、これを使いこなすのはかなり難しいらしい。ライラは、これを頼りに冒険することとなる。舞台は、ライラのいる世界。ダイモンがいる世界だ。 

<第2巻 神秘の短剣>
 ここでは、ウィルと言う少年が登場。彼が住む世界は、私たちのいる世界らしい。不幸な生い立ちの少年だ。彼は、偶然、別の世界への入り口を見つけ、迷い込む。そして同じく偶然その世界へやってきたライラと出会う。二人は神秘の短剣を見つけるのだが、この短剣は、他の世界への窓を開くことができる上に、何でも切れるものすごい短剣らしい。この短剣を使って、ウィルとライラは、数多くの世界を冒険することになる。 

<第3巻 琥珀の望遠鏡>
 2作目で出てきた、ウィルの世界に住むメアリーという博士が、不思議な導きで作り上げるのが、琥珀の望遠鏡だ。この望遠鏡を使えば、人の目には見えない「ダスト」が見える。そして、世界で起こっている不思議な現象の謎を解く。

 独特の世界観だ。ダイモンという物の存在。他の世界が複数存在すると言う考え方。そこへ出入りできる窓。ダストという謎の物質。魔女や天使、ミュレファなどの不思議な生き物や、スペクターなどの存在。そして、ウィルとライラは冒険を通して、成長する。そう、彼らの成長の物語でもある。映画の続編が楽しみだ。だが、もう少し原作に忠実に作って欲しいな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月 1日 (土)

ハリー・ポッター第7巻

 終わった、終わってしまった… 「Harry Potter and the Deathly Hallows」。ハリー・ポッターシリーズ、待望の、そして最終話となる第7巻である。7月21日に発売となって1ヶ月強。終わってしまうのが寂しいと言う思いと、早く読みたい、早く結末が知りたいと言う思いで葛藤の1ヶ月だったが、ついに読み終わってしまった。

 ハリーとヴォルデモートとの戦いが、ついに結末を迎える。そして、戦いの結果、多くの犠牲者が出る。けれど、納得のいく結末と言えよう。あらゆる謎は明らかになり、明るい未来も描かれている。

 そして今回、ダンブルドア、そしてスネイプの意外な過去が明らかになる。ダンブルドアは、他人になんと言われようと、スネイプを完全に信頼していたが、その理由が明らかになるのだ。スネイプは、敵なのか味方なのか。スネイプに対する私の読みは当たっていたが、まさかこんな理由があったとは。

 ただ、ちょっと気になったのは、ハリーの母リリーとペチュニアおばさんの関係。確か、1巻ではリリーが妹、ペチュニアが姉と訳されていたが、後で間違いとわかり、のちの巻ではリリーが姉、ペチュニアが妹となっていたと思う。そのことについて、「意地悪なのは姉だと言う先入観で訳してしまったが、後で逆とわかり訂正した」と訳者が言っていたように思うのだ。ところが、今回、7巻の中に、ペチュニアが姉、リリーが妹という記述がある。これはいったいどういうことか?? 作者も混乱している??

 読み終えてしまって、しばらくは余韻に浸れそうだが、日本語版が出るまで、誰ともこの話ができないのがつらい。特に、内容を聞きたがる子供たちに、どこまで話していいものやら。話そうとするとまだ聞きたくないと言うくせに、誰が死んだの?と聞いてくる。その辺りをバラしているサイトもすでにあるらしい。でも、できれば、まっさらの状態で読んだ方がいいと思うよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月18日 (日)

ダヴィンチ・コード

 映画ではない。原作の方だ。今頃という感じもしたが、誘惑に負けて読んでしまった。映画はまだ見ていないが、配役はわかっているので、彼らをイメージしつつ読んでみた。

 ルーブル美術館館長のジャック・ソニエールが殺害され、彼に会う予定だったロバート・ラングドン教授が犯人と疑われる。ソニエールの孫娘ソフィーがいち早くそのことに気づき、彼が犯人ではないことを確信して共に逃亡。祖父の死の真相を突き止めるという話だ。

 だが、単純な殺人事件と違うのは、これがキリスト教がらみだということ。そもそも今のキリスト教とは、というところから始まるのだ。その辺りの背景を全く知らないで読むと、読みにくいかもしれない。幸い、シオン修道会やマグダラのマリア、聖杯と言った、ダヴィンチ・コード周りのテレビ番組をかなり見ていたので、その辺りは難なくクリア。

 そして、この物語の一番の見所は、暗号を解き進むところだろうか。殺人の容疑者として終われつつ、暗号を解き進んで行くあたりは、とてもスリリングだ。ヒットしたのも無理はない。だが、どうも結末が物足りない気がするのだ。結局、知りたいことがわからぬまま、終わってしまう。映画では、違った結末になっているということなので、その辺り少々期待しているのだが、どうだろうか。

 敬虔なクリスチャンから見れば、この物語は問題アリなのかもしれない。カンヌで映画の評価が思わしくなかったのもそのせいか。とはいえ、監督はロン・ハワード。きっとすばらしい映画になっていると信じているよ。

| | コメント (2) | トラックバック (1)